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【杉浦美香のさくらんぼ白書】
救急車が来ない? 119番通報した大学生の重い死
救急救命課を新設するほか、民間による24時間健康・医療相談サービス制度の導入も打ち出した。高機能化は22年度の導入計画に沿っており、訴訟での主張を変えるものではないという。
救急出動が原則の他市
人口規模がほぼ同じ福島市消防本部に対応を聞いてみた。
22年にすでに消防司令の高機能化した福島市消防本部は、119番通報を受ければすべて救急出動するという。理由は「電話だけでは判断できない」(中村政一通信指令課長)からだ。中には“通報常連さん”もいたが、緊急ではないとわかっていたとしても救急出動を行ったという。
仙台市も出動が基本。緊急、重症度が高い場合、ドクターカーを派遣するなど手厚くすることはあるが、不出動のために「タクシーでいけるか」と問うことはないという。
学生安否確認システム導入へ
大久保さんが通っていた山形大学は8日、結城章男学長の定例記者会見で学生の安否確認システムを導入することを明らかにした。学生が大学に来なくなったとき、既に一部導入しているICチップ付き学生証を使った情報システムを活用するという。