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三重犠牲の歴史、忘れない 四日市に公害資料館オープン
四大公害の一つ、四日市公害の歴史と教訓を伝える「四日市公害と環境未来館」が二十一日、四日市市立博物館内にオープンした。四日市公害の本格的な資料館は初めて。式典で田中俊行市長は「二度と同じような過ちを犯さないためにも、私たちは四日市公害の歴史を決して忘れてはならない」と話した。 市が七億円をかけて市立博物館の一、二階を改装する形で整備した。学習エリアと展示エリアが中心。展示エリアでは四百点の資料を通して、公害発生の経緯から環境改善に向けた取り組みまでを紹介する。開館を記念して、連携協定を結ぶ大学などによる「研究作品展」も開かれている。 式典には関係者二百人が出席。四日市公害訴訟原告の野田之一さん(83)は、あいさつで「こんなに立派なものができるとは、裁判のころは夢にも思っていなかった」と喜んだ。 写真などの資料を提供し、田中市長から感謝状を受け取った公害記録家の沢井余志郎さん(86)は「四日市公害は簡単に良くなったのではなく、多くの犠牲があったことを知ってほしい」と訴えた。 午後から一般公開が始まり、家族で訪れた四日市市川原町の会社員前川正之さん(50)は「展示を見て公害は許せないと思った。後世にきちんと伝えてほしい」と話していた。 博物館の常設展示やプラネタリウムも同時に一新された。四日市公害と環境未来館、博物館の常設展示は入場無料。プラネタリウムは一般五百四十円、高校・大学生三百八十円、小中学生二百十円。月曜休館。 (吉岡雅幸) PR情報
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