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【将棋】永瀬六段にソフト「Selene」が反則、プロ棋士が連勝

2015年3月21日22時9分  スポーツ報知
  • コンピューターに反則勝ちした永瀬拓矢六段
  • コンピューターに反則勝ちした永瀬拓矢六段

 将棋の棋士とコンピュータソフトによる5対5の団体戦「電王戦FINAL」の第2局が21日、高知市の高知城で行われ、後手の永瀬拓矢六段(22)が89手でソフト「Selene(セレネ)」に反則勝ちした。棋士側はこれで2連勝となり、初の勝ち越しに「王手」を掛けた。

 永瀬六段が局面を優勢に進めていた終盤、△2七角不成で掛けた王手を、Seleneが回避せずに▲2二銀という手を指したため、「王手放置」の反則により、永瀬六段の勝ちとなった。

 将棋では、あえて駒の利きを広げず、ほぼ利点のない「角不成」が指されることは極めて珍しく、Seleneのプログラムが対応していなかったとみられる。

 局後の会見で、永瀬六段は「(練習対局での)勝率は1割くらいだったが、実戦で1割を引くことは可能だと思いました。(連勝で)理想的な形で次に(バトン)渡せられます」と話した。

 Seleneが角不成に対応していないことは練習将棋で気付いていたというが、実戦でも対応しないかどうかについての確証はなかったため、「角成」でも「角不成」でも局面に与える影響はほぼ変わらないと思える場面でのみ指すことを決めていたという。

 第3局は28日、北海道函館市の五稜郭で稲葉陽七段(26)とソフト「やねうら王」が対戦する。

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