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 大塚家具の大塚勝久会長との主なやりとりは、次の通り。

 ――久美子社長との対立は、何が原因なのですか。

 「商品や経営のやり方はほとんど問題ありません。ただ、私が邪魔な理由がどこにありますか。経営に失敗したこともないし、お客さんが喜ぶ政策をやってきました。業績を悪くしているのは久美子社長です」

 ――2009年に久美子氏を後任の社長に選んだのは、勝久会長です。

 「大塚家具を一度辞めて外で随分勉強したというので、そんなに戻りたいならいいですよ、と。社長が務まる器だと思っていましたが、間違いでした」

 ――世襲が感情的な対立を生んでしまったのではないですか。

 「感情なんてないです。(久美子社長は)仕事をしないで、お金が欲しい人なのです」

 ――来店した客に名前と住所を書いてもらって接客する「会員制」を、久美子社長は「抵抗を感じる客が多い」と批判しています。

 「会員制はすでに緩めています。私を批判するためのこじつけです」

 ――同業のニトリやイケアは業績を伸ばしていますが。

 「久美子社長は、テレビや折り込みチラシなどの宣伝費を減らして、大塚家具の業績を落としてしまいました。金額が同じでも、久美子社長が力を入れる従来の客より、新たな集客に使った方がいいのです」

 ――委任状争奪戦の行方をどうみていますか。

 「わかりません」

 ――議決権の25%ぐらいは固めたとみていますか。

 「お互いに、それくらいはあるのではないでしょうか」