北川慧一
2015年3月22日01時43分
大塚家具の大塚勝久会長との主なやりとりは、次の通り。
――久美子社長との対立は、何が原因なのですか。
「商品や経営のやり方はほとんど問題ありません。ただ、私が邪魔な理由がどこにありますか。経営に失敗したこともないし、お客さんが喜ぶ政策をやってきました。業績を悪くしているのは久美子社長です」
――2009年に久美子氏を後任の社長に選んだのは、勝久会長です。
「大塚家具を一度辞めて外で随分勉強したというので、そんなに戻りたいならいいですよ、と。社長が務まる器だと思っていましたが、間違いでした」
――世襲が感情的な対立を生んでしまったのではないですか。
「感情なんてないです。(久美子社長は)仕事をしないで、お金が欲しい人なのです」
――来店した客に名前と住所を書いてもらって接客する「会員制」を、久美子社長は「抵抗を感じる客が多い」と批判しています。
「会員制はすでに緩めています。私を批判するためのこじつけです」
――同業のニトリやイケアは業績を伸ばしていますが。
「久美子社長は、テレビや折り込みチラシなどの宣伝費を減らして、大塚家具の業績を落としてしまいました。金額が同じでも、久美子社長が力を入れる従来の客より、新たな集客に使った方がいいのです」
――委任状争奪戦の行方をどうみていますか。
「わかりません」
――議決権の25%ぐらいは固めたとみていますか。
「お互いに、それくらいはあるのではないでしょうか」
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