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東急プラザ渋谷 きょう49年の歴史に幕
3月22日 4時28分

東急プラザ渋谷 きょう49年の歴史に幕
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東京・渋谷駅前で営業を続けてきた複合ビルの「東急プラザ渋谷」が駅周辺の再開発のため22日閉館し、49年の歴史に幕を下ろします。
東急プラザ渋谷は地上9階、地下2階建てで、昭和40年に事務所や衣料品店、それに飲食店が入る当時としては珍しい複合ビルとしてオープンしました。ビルには、老舗のロシア料理店や野菜や魚などを販売する生鮮市場も入っていて、地元の人たちや渋谷駅を利用する人たちに長く親しまれてきました。
しかし、渋谷駅の再開発で新たに地上18階、地下4階の複合ビルを建設することになり22日で49年の歴史に幕を下ろすことになりました。東急プラザ渋谷では閉館を発表した去年12月以降、名残を惜しむ人たちが相次いで訪れ、前の年の同じ時期に比べ1割ほど増えているということです。
22日は午後6時に閉館し、歴代の総支配人らが集まって最後の客を見送るセレモニーを行うということです。
長年、通っていたという東京・世田谷区の88歳の女性は「子どもが小さいころに食事に来るなど思い出がたくさんあり、無くなるのは寂しいです」と話していました。東急プラザ渋谷の森下潤一総支配人は「親子三代のお客がいるなど長年多くの人たちに愛されてきたことを実感しています。感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。

珍しかった複合ビル

東急プラザ渋谷は、東京オリンピックが開かれた翌年の昭和40年に渋谷駅周辺に新たなにぎわいをつくろうと東急不動産が開発してオープンしました。当時としては珍しい事務所や店舗、老舗の飲食店などが入る複合ビルで開業当時はビルに入ろうとする大勢の人たちが行列を作りました。
また、昭和60年には、魚や野菜などを販売する生鮮食品のフロアもオープンし、客がほかの買い物が楽しめるよう買った物を冷やして保存できるロッカーが設置され話題を呼んだということです。
4年前の東日本大震災では、鉄道が止まったため東急プラザの前には人があふれて混乱しましたが、帰宅困難となった買い物客に食料品を提供するなど支援に当たりました。
長年、利用してきた常連客も多く、これまでに閉館を惜しむ声などが2500通以上寄せられているということです。

さらに進む渋谷駅周辺の再開発

国内有数のターミナル駅の渋谷駅周辺では、大規模な再開発が進められていて今後、渋谷の街は大きく変わることになります。渋谷駅周辺では、4つの再開発事業が進められることになっていて、2027年までに新たに9つのビルが建設される予定です。
このうち、「渋谷ヒカリエ」の隣に2020年に開業する予定のビルは地上46階、地下7階建てで、高さはおよそ230メートルと周辺では最も高い建物となるということです。
また、東急プラザ渋谷の跡地には高さ110メートルのビルが2018年度をめどに建設されることになっています。このビルには、渋谷と空港とを結ぶバスの発着場などが設けられるということです。

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