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金委員長、訪朝団と面会 金丸氏長男に手厚い対応
北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長は8日、日朝関係改善に取り組んだ金丸信元自民党副総裁の長男、康信氏(テレビ山梨社長)が団長を務める日本からの訪朝団と平壌で面会した。
康信氏によると、金永南氏は9月が日朝関係に縁のある月だとの認識を表明。今年も「動きが出るかもしれない」と期待感を示した。拉致被害者再調査などに関する突っ込んだ発言はなかったとみられる。
金永南氏は対外的に国家元首の役割を担っている金正恩体制の重鎮。北朝鮮指導部は康信氏一行に手厚く対応し金丸氏の業績を重視する姿勢を示すことで、日朝関係改善への意欲をアピールした形だ。
金丸氏は1990年9月に自民党と当時の社会党の訪朝団を率いて訪朝し金日成主席と会談。日朝国交正常化交渉開始をうたった3党共同宣言に署名した。17日は金丸氏の誕生日でもある。(共同)