5年前も10年前もいつだって今だって音楽は人のそばにいた。探せばほら、すぐそこに。雨音すら賑やかなワルツだ。遠くで灯台の唸り声が聞こえる。音楽は人の心を震わせる。好きな曲ならなおさらだ。
最近家に残っているMDを再生することにハマっている。MD全盛期、私は小中学生くらいだった。まさか音楽が配信されるような世の中は想像もつかなかった。当時私は19が好きなませた子供だった。歌詞の意味などわかるはずもなく、ロックもジャズも知らなかった。でも幼いなりに好きな曲はたくさんあった。浜崎あゆみと宇多田ヒカルのベスト盤が同時期に発売されると世間はCDがキラキラと瞬く世界へと変わっていった。
カセットテープからCDへ、CDからMDへ、そして現在にいたるまで 音楽は人に寄り添い続けていた。音楽は思い出を呼び起こす鍵にもなっている。10年前好きだったあの曲を今再び聴いてみる。当時の光景が目に浮かぶ。音楽はタイムマシンか、人の生に音楽は尽きない。
このブログではいくつか好きな音楽やバンドを紹介したりしている。とはいえ私は熱狂的なファンというわけではなく、良いと思ったものを良いと思ったときに聴く。そんな付き合い方なので音楽は私にとって付かず離れず程よい距離感なのである。10年前のあの曲を聴けば当時の自分を思い出す。あの人が好きだった自分の心が浮かんでくる。少し懐かしい気持ちになって、微かに笑いながら、再生ボタンを繰り返している。
たまに泣きたい気持ちになって、踊るほど嬉しかった。音楽は私の昔の恋人のような姿をしていた。
一番小さなころの記憶って2歳半くらいにディズニーランド行ったときのことなんだけどもしかしたら夢にみたことを記憶として位置付けているだけなんじゃないかと思ったりして記憶って曖昧だなぁって感じますね。
— ポンコつっこ (@ponkotukko) 2015, 3月 17