当店を代表する 最初にご紹介するお酒はこれです
1919オールドイングリッシュドライジン
このジンは元は
とあるセラーから
数百本以上見つかった
1919年に密造された自家製のジンです
今の高温蒸留とは違う
低温で蒸留して素材の味を残した
自然な味わいのジンで
ジンの中で
というかスピリッツ全般に置いて
この味のジンに比肩する味のお酒は
まだあまり数を味わったことはありません
麻薬的に常習性のあるお酒なので
だいぶ世界的な在庫数も
減ってきてるようです
NYの歴代大統領の行くレストランでは
密輸のジンとして
このジンがセラーの目玉の一つとしてディスプレイされていたようです
が
このお酒が最も輸入され
最も味わう機会を多くえたのが
日本人でしょう
今から10年から20年ぐらい前に
少数の店だけ限定で輸送され
それらの店で
ショット売りだけしかされてなかったので
このジンをボトル完品状態で入手なされていたコレクターの方は
大変少ないとおもいます
現在この1919ジンの販売を確認したのは
とあるドイツの酒屋ですが
一本のみの在庫らしく
しかもボトルの半分量が目減りしていました
目減りと言えば
哀しい想い出もあります
10年以上前のこと
海外でこのジンがケースであるのを見つけ
海外から発送してもらった時の事
このジンを発送したワイン商が
コルクが劣化してることを加味しないで
ボルドーワインのように
ボトルを横向きにして配送したので
劣化したコルクが液漏れを起こしたり吹きだしたりして
手に入れたジンの数本の中身が機上に消え
無事に届いた在庫も
ほんの少量漏れたのもあり
そういうこともあって
現在所持してる1919ジンのほとんどが
肩のラインまで減っています(涙)
まあ開けて見たところ
味的になんら問題はなかったので提供し
ストックはそのまま蝋で封づめをしました
ところで
あるお医者様で
このお酒を
「 自分の中では ロマネコンティに匹敵する 」と言い
どうしても欲しいと言われた方がございました
またその昔
静岡で
倉庫一つ分の在庫を抱え
「 わしの酒じゃ!わしのもんじゃ! 」
という名文句を各地の酒屋で残されてた
日本有数のモルトウイスキーバーを経営なされてた店主さんも
この1919ジンを飲んだ後に
「
このジンをどうしても欲しい!
売ってもらわなきゃ困る!
」と
営業時間外に店に来て
1900年ビンテージのラムと交換していきました
ただその取引はやや後悔しています
たしかに
1900年
ラムも美味かったのですが
味的に
やはり1919ジンの方が想いで深い味
余韻深い味だった気がします
私事で恐縮ですが
以前
一時期
気の迷いがあり
女性に騙されていた時期がありました
その時
金に困り
一部常連の方に
現金で このボトルを売りにだしたこともあります
今現在
私は所持してるボトルを
現金売りしておりません
ただ
もしも私の在庫を欲しいという方がいた場合
そのボトルに匹敵する味のお酒などがあった場合のみ
双方の合意のもとで
物々交換という形で
ボトル交換をたまに
お引き受けしたりすることがあります
ただ個人的嗜好で言わせてもらうなら
この1919ジンに
匹敵する味のお酒は世界的にあまりありません
1827ビンテージのサザビーズオークションで買ったコニャック
(1800年代のコニャックはたくさん飲みましたが
これは本当に1919ジンに匹敵するくらいおいしかったです!)とか
19世紀瓶詰のシャルトリューズ
ニガヨモギで作られた禁制品になる前の第1次大戦頃のアブサン
(ラベルの絵の草の模様が 今と違いニガヨモギの絵柄です)
モルトだと
マッカランの黄金時代 50年代ビンテージ2本とか
モートラック1930年代ビンテージや
ボウモア1963ビンテージ度数50度完品に
それに何かもう一本目を見張るくらい珍しいお酒をつけてくれるなら
とか
そんなレベル(域)だとおもいます
よく世間的に
高級モルトの代名詞として呼ばれる
ブラックボウモア程度では交換しません
私の中で交換をする場合は
市場で
高値がついてることではなく
味が引きあってることが基準だからです
量り売りの
お値段としては
現在20000円を考えていましたが
妻である当社の代表や
その後ろ盾の方からある教えを受け
開店期間からある期間
ある量だけ
45ml 15000円(ハーフ有)を予定しています
ただ
後世にも一部本数
このジンを残したいので
在庫がある程度少なくなった時は
数倍 数十倍に値を上げる予定です
願うならば
これから先
このジンを飲まれた方の中に
このジンに匹敵する魔法の酒を
未来に復活させる方があらわれてほしい
そう
おもっています
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