外国人の英語教師が授業中に韓国語を話した小学生に洗剤を飲ませる罰を与えていたことが19日、分かった。
ソウル・城東の私立小学校に勤める南アフリカ出身の英語ネイティブ教師(32)は今月12日、授業中に韓国語を使った児童5人に対し、ルールを破ったペナルティーとして爪噛み防止用の苦い薬品かキッチン用洗剤のどちらかを飲むよう命じた。児童のうち3人は洗剤を、2人は薬品を飲んだという。
保護者からの猛抗議に対し、この教師は「舌で味見する程度の少量で、無理強いはしていない」と釈明したが、抗議は収まらなかった。
同校は、翌13日にこの教師を解雇し、後任を採用したことを明らかにしたが、ソウル市教育庁(教育委員会に相当)にはこの件を報告していなかった。教育庁の関係者は「児童や生徒が大けがをしたり校内で暴力があったりしたのでなければ、教育庁への報告義務はない。事件の詳細を把握中だ」と伝えた。
同校のホームページには現在「非教育的な方法で授業を行い、物議を醸した教師を解雇した。児童と保護者に心配をかけて申し訳ない」という謝罪文が掲載されている。