伊藤弘毅
2015年3月20日03時00分
東京電力福島第一原発事故後に県が沿岸海域で続ける、魚介類1キロあたりに含まれる放射性セシウム濃度を調べるモニタリング検査で、2月に取った全ての検体が、国の基準値(1キロあたり100ベクレル)を下回った。月間で1検体も基準値を超えなかったのは、調査を始めた2011年4月以降で初めて。
19日、いわき市であった地元漁業者の会合で、県水産試験場が示した。それによると、2月は696検体を取り、基準値超えはなかった。検出限界値(同16ベクレル前後)未満が全体の84・2%を占めた。数値は試験操業対象魚種を決める材料とされる。
13年以降は500検体以上を取り続け、14年6月以降は基準値超えの割合が1%を切る状態が続いていた。県水試の担当者によると、魚介類が体内に蓄えたセシウムが排出されたり、高濃度の魚介類が死んだりしたためとみられる。藤田恒雄・県水試漁場環境部長は取材に「基準値を超える検体の数が限りなくゼロに近い傾向は今後も変わらない」と話す。ただ、今月6日にはいわき市沖で基準値超のイシガレイが取れ、底魚や根魚を中心に比較的高い濃度の魚が取れることもあり「『全てが安全だ』と言えるまでは、もう少し時間がかかる」とも言う。
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!