シリーズ世界遺産100「敦煌の莫高窟〜中国〜」 2015.03.18


(テーマ音楽)インドや西域から伝わった仏教はここからまた広がっていきました。
石窟には仏像や仏画があふれています。
中国甘粛省の敦煌。
敦煌はシルクロードの要衝であったため中国王朝と異民族とが奪い合いを繰り返してきました。
しかし敦煌を支配した民族の多くは仏教をあつく信仰しこの莫高窟に仏像を刻み壁画を描き続けてきました。
その歴史は4世紀から1,000年の長きにわたります。
莫高窟は南北1,600mの断崖に掘られた700を超える石窟から成っています。
現在残っている最も古い石窟は5世紀前半のものです。
当時この一帯は北方遊牧民匈奴の支配下にありました。
その影響を受けてか弥勒菩薩は匈奴の座り方と同じように足を交差させて座っています。
それからおよそ300年後唐が支配していた時代の石窟です。
仏像は中国独自の様式に変わり菩薩のふくよかな顔は人間らしい豊かな表情をたたえています。
極楽浄土を描いた阿弥陀経変図。
はるか西方の極楽浄土に住む阿弥陀仏が現世に苦しむ人たちを救済するという阿弥陀信仰は7世紀ごろ敦煌に伝わりました。
この時代莫高窟は極楽浄土への入り口でもあったのです。
敦煌の壁画の最高傑作といわれる樹下説法図。
唐の繁栄のもと莫高窟の仏教美術は飛躍的な発展を遂げます。
きらびやかな装身具を身に付けた菩薩です。
20世紀の初頭密封されていた石窟からおびただしい文書が発見されました。
そこからはおよそ800年前の社会や莫高窟のありさまが浮かび上がってきたのです。
最近になってようやく発掘調査が始まった莫高窟北側の石窟です。
何の装飾もない部屋。
僧侶が暮らした僧房窟です。
僧侶のほとんどは貧しい農家の出身でした。
仏を信じささやかな食事をとりながら家族の幸せを祈り続けました。
莫高窟の壁画を描いた絵師たちもここで暮らしていたことが分かりました。
文書に名を残す一人の絵師は水害に遭って借金しその形に息子を取り上げられます。
しかし借金は返せず息子は奴隷として売られます。
深い悲しみの中で絵師は仏を描き続けました。
仏教美術の宝庫ともいえる莫高窟。
そこには民族興亡の歴史とともに名もなき人々の痛切な願いが刻み込まれているのです。
2015/03/18(水) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「敦煌の莫高窟〜中国〜」[字]

仏教美術の宝庫 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
仏教美術の宝庫 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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