すてきにハンドメイド「スマートに見せる!かぎ針編みの軽やかジレ」 2015.03.18


(テーマ音楽)さっと羽織れて便利な「ジレ」。
春らしい軽やかさがすてきでしょう?レースのような繊細な編み地がとてもきれいですよね。
更に緩やかなドレープが気になるウエスト回りをさり気なくカバーしてくれるんです。
このジレを作ったのは…川路さんの作品は簡単に編める工夫と幅広い年齢の女性に合うデザインが人気です。
今回の作品のお薦めポイントは?「身ごろ」は長方形に編むだけなんですよ。
途中「そでぐり」の部分の穴を開けてありますが意外と簡単なので是非皆さん編んでみて下さい。
…で春のおしゃれを思いっきり楽しみましょう。
薄着の春物を着ると気分も「はろやか」。
「はろやか」だって…。
軽やかになりますけれども。
いいです新しい…新語新語。
でも体のラインが目立ちますよね。
それそれ。
あのね冬の間はね「これ着ぶくれ」とか言ってごまかせたんですけどね今はダメです。
上着をバッと脱いでしまいますからねすごく見えてしまうんですよね。
「それをうまくカバーできるアイテムがないかな?」とか思ってるんですけどね。
そんな時私が着ていますこのジレいかがでしょうか?いいねいいねこれね。
ウエスト回りをさり気なくねカバーしてくれて。
ここ前にこのドレープがこう落ちるのでねちょうどお腹のドレープが気にならんようになりますよね。
「はろやか」でしょう?「はろやか」。
「はろやか」。
という事で教えて下さる方をご紹介致します。
ニットデザイナーの川路ゆみこさんです。
よろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
このジレは川路さんの自信作ですよね。
そうですよね。
気になる体形とかねありますけど。
気になる体形をカバーしながらもきれいなシルエットになるようにデザインしました。
ありがとうございます。
はい。
更に気分や洋服によって着こなしもアレンジできるようにできています。
そうですよねちょっと違いますよね?川路さんが着てらっしゃるのはほらこんなふうに。
そう何かね前がこうね…。
そうですね。
違いますよね?こちらでブローチで留めています。
ブローチでこうなってるんですか?かわいらしい。
ちょっと見て下さい私のも同じものなんですけどね。
私はストールのように着けてますけどそのジレのそでぐりのところにねもう片方の端をこう入れましてねそしてこういうふうにストールになっております。
全く違うねもののように見えるでしょう。
何か得したような気分ですよね。
同じものなんですよ。
そうですよね。
はい。
この作品のお薦めポイントをまとめて頂きましょう。
…というところがポイントです。
自然に落ちるドレープがウエストラインを隠してくれるのでシンプルな形なんですけれどもとてもスマートに見えるんです。
実際に長方形かどうか見て頂きましょう。
これ見て。
ねえ。
そしてここにこう入ってるんですよね手が。
「あらまこんにちは」。
そして縁が編まれているんですね。
そうですね。
実際は長方形に編むだけで。
中心から左右に編んでいくんですけれども。
ここのところにね線があります。
途中でそでぐりの穴を開けるんですね。
最後に縁編みを編むっていう工程でできてますのでとても簡単に編む事ができます。
身ごろのこの中心から編んでますからここはとじ合わせしなくていいんですよね?そうなんです。
2枚編んでとじ合わせるよりもこの編み始めのところを左右に広げますのでとじ合わせの部分が薄くできてとてもきれいに仕上がります。
ごわごわしなくていいですね。
でも私など「この穴をどうやって開けるのかしら?」って思ってしまいます。
ここここ。
間違ったら大変。
そこはご安心下さい。
実はとても簡単にできていますので皆さん今回覚えて頂きたいと思います。
それではこのそでぐりの開け方を含めて身ごろの編み方VTRでどうぞ。
今回は中細程度の麻糸を4号のかぎ針で編みます。
そのほかにとじ針や「目数リング」というものを使います。
まずは作り目から。
糸に針をかけて針を1回転させます。
次に針先に糸をかけて引き抜きます。
これで編む準備ができました。
続いて「鎖編み」です。
針先に糸をかけて引き出します。
作り目は全てこの鎖編みで編んで下さい。
合計118目編めば作り目が出来上がりです。
では1段めです。
次は作り目の鎖目のうち1本をすくいます。
編み方は「細編み」で先ほどの目に針を入れて糸を引き出します。
すると針先に糸が2本かかった状態になります。
もう一度針に糸をかけて針にかかっている2本を一気に引き抜きます。
これが細編みです。
続いては…次は2目空けて3目めに編み入れます。
編み方は細編みです。
同じ要領で…3目ごとに4目とね。
はい。
端まで編めば1段め完成です。
次は2段め。
そして編み地の左右を持ち替えます。
次は鎖編みのループをすくいますがこのようにそっくりすくう事を「束にすくう」と言います。
ここに…次は隣のループを束にすくいます。
編み方は長編みです。
針に糸をかけてからループに入れ引き出します。
すると針に糸が3本かかった状態になります。
次に針にかかった糸3本のうちまず2本を引き出します。
そして残りの2本を引き抜きます。
これが長編みです。
続いて鎖編みを2目編んで同じループに長編みを1目編みます。
あと2回繰り返し記号図のような扇形に編んで下さい。
そして隣のループに…そしてこの鎖編みを隣のループに細編みで編みつけます。
このあとは長編みの扇形と鎖編み5目のループを繰り返し編んで下さい。
端まで編んだらまず…次に針を入れる場所は前の段の細編みの頭です。
ここに…偶数段の最後は全てこの編み方です。
これで2段めができましたか?はい。
では3段めです。
…編んだら編み地を持ち替えます。
その足元にある長編みの頭に…次に隣のループに長編みを1目。
続けて鎖編みを3目編みます。
次は「長編み2目一度」です。
まず長編みの最後の2本を引き抜く手前まで編みます。
これを「未完成の長編み」と言います。
そして次のループにもう一度未完成の長編みを編んで下さい。
最後に針にかかった糸を一気に引き抜きます。
これで2目一度になるんですか?そうですね。
3段めはここまで編んだ編み方を戻るように編んで1つの模様となります。
実際に編んだものがこちら。
3段めはこの模様を繰り返し編むだけです。
これで3段めができた訳ですね。
はいそうです。
4段めは……を編んで編み地を持ち替えます。
そして最初のループに細編みを1目編んで下さい。
このあとは鎖編み4目。
細編み1目を端まで繰り返し編むだけです。
これで4段めが完成。
あとはこの4段を繰り返し編んで下さい。
きれい。
23段めまで編めたら表に向けそでぐりの目安に目数リングをつけましょう。
忘れてた。
危ない。
1つめは右から2模様空けて次のループにつけます。
2つめのリングはそでぐりの6模様分を空けてつけて下さい。
これで24段めの準備ができました。
これがそで口になるんですかね?そうですね。
24段めはここまでと同じ要領で編み始めて下さい。
そでぐりのところだけ違う編み方なんですね?そうですね。
続いて2つめのリングのところまで編めたら鎖編みを4目に戻して編んで下さい。
あっまっすぐなった。
ここで編んでる糸をいったん休めてそでぐりを作るため新しい糸を用意します。
この糸はリングの上の鎖編み4目のうち右から3目めにつけます。
ここに新しい糸をつけて…これ分かりやすいように糸をちょっと違う…。
そうです。
…色の糸に。
ホントは黄色で編んで頂きます。
はい分かりました。
目数リングをつけたそでぐりの長さと鎖編みの長さがほぼ同じになるよう確認しておく事がポイントです。
気緩んだらアカンね。
気緩んだら編み目も緩むからね。
この鎖編みは2つめのリングの上の鎖4目のうち2目めにつけます。
つけ方は「引き抜き編み」。
針先に糸をかけて針にかかっている糸を全て引き抜きます。
続いて休めていた糸で続きを編みます。
編み方はこれまでと同じです。
別糸でつけた鎖編みのところは1段めと同様に鎖編み2目を空けて3目ごとに編みます。
端まで編めばそでぐりの穴ができますよ。
あっいけた。
ホントだ〜。
やった〜。
やった〜やった〜。
ここからここから。
あとは模様編みを繰り返して編むだけです。
あ〜。
そでのとこ気になる。
83段めまで編めば左身ごろは完成です。
きた。
左身ごろの作り目に新しい糸をつけて右身ごろを編みます。
作り目の細編みの足元を拾って1段めを編んでいきます。
編み方は左身ごろと同じです。
83段めまで編んで下さい。
編み上がったら端糸を15センチほど残し裏側に糸を通して処理をしておきます。
良かったですねそでぐりのところなんですけどね「どうなるんかな?」とか思いましたけど鎖でこう編んでいくだけですので難しい編み方も何も出てこなかったですよね。
それから模様編みのところも4段めまでちゃんと覚えたらあとは繰り返しなんですね。
その模様編みおさらいしておきましょう。
はいお願いします。
縦の段は1234段で1模様です。
横の模様は作り目でいうと9目で1模様になります。
なので9目と4段で1つの柄に…。
模様になってる訳ですね。
きれいな扇形ができましたね。
そうですね。
この扇形を増やしたり減らしたりする事でサイズを調整する事ができます。
全体はどうなっているんでしょうか?ちょっと見てみましょう。
図をご覧下さい。
今回作っている作品はこのような図になっています。
中心で作り目をして13模様作っています。
こちらからそでぐりまで6模様編みそで穴を開け更に端まで14模様と3段を編んでいます。
そしてこっち反対側に糸をつけて今度は逆側に同じように編んでいる訳ですね。
左右対称のものができました。
できました。
1枚になりました。
このサイズを変えたい場合はどのようにしたらいいですか?こちらの丈を変えたい場合は今13模様あるんですけれどもこれを14模様もしくは15模様というふうに模様の数を増やして頂く事でこの丈が長くなります。
そしてこの長さですね。
こちらの長い方の辺を長くしたい場合も同じように模様の数を伸ばして頂く。
そういう事でサイズが大きくなります。
そして「少し太めだな」という方は身幅を広げたいですよね。
身幅はこの中心から左右に広がっているそでぐりのところまでの幅になりますので今は6模様なんですがこちらを1模様増やして7模様にして頂くと身幅が広がります。
もっと増やしたい人はそれも一つずつ…。
そうですね。
いや〜難しいのは何だと思います?それでそで幅がもし…そでぐりが狭いという方は今6模様穴が開いているんですけれどもこちらも1つ穴を大きくして7模様穴を開けて頂ければ広がります。
確かにこのそでぐりの穴ピッタリなので「厚手のシャツの上に羽織りたいわ」という方はもっとこの穴を広げたいですよね。
その場合はここを増やしていく?1目2目と…。
模様がですね。
模様ですね柄…。
そうですね模様で単位で増やして頂きたいです。
気になるのがこっちがこっち向いて編みますでしょ?そでがちょうどうまい事いきますか?反対向いた時にそでがちょっと間違うような気になるんですよね。
こちらがポイントなんですけれども。
こちら側に編む時はこういうふうに編んでいるので2模様編んだところに目数リングをつけます。
だけどこちら側反対側編む時は反対向きに編んでる事になるので5模様編んだところに目数リングをつけるっていうところがポイントになります。
もし反対側に2模様のところに穴を開けたらどうなりますか?そでが互い違いになってしまいますね。
背中が大変ですよ。
背中がゆがみますよホントに。
これ気をつけたいですよね。
目数リングですか?はい。
目数リングをお持ちでない方は糸などで印をつけてもいいですか。
そうですね今編んでらっしゃる糸を少し切ってもらってそれでくくりつけてもらってチェックしてもらってもいいですし。
私なんか輪ゴムでねキュッとこうした事ありました。
それもいいアイデアですね。
いいですか?良かったです。
安全ピンもいいかもしれない。
そうですね。
いろいろ皆さん工夫してみて下さい。
という事でこれで身ごろが編めましたので…。
編めました。
仕上げをして参ります。
縁を編んでいきますよ。
VTRどうぞ。
まずはそでぐりから。
そでぐりの端に新しい糸をつけていきます。
この糸をそでぐりの細編みの目につけます。
糸を編みつけたら立ち上がりの鎖編み細編みを編んだらこのあとは「ピコット」です。
まず鎖編みを3目編みます。
そしてその足元に針を入れ針にかかっている糸全てを引き抜きます。
これを「鎖編み3目のピコット」と言います。
1周グルリと編めばそでぐりの完成です。
次は外周りですよね。
身ごろの中心から編むんですね?はい。
左身ごろの1段めの細編みに新しい糸をつけます。
編み方はそでぐりの縁と全く同じなので簡単ですよ。
糸をつけて細編み鎖編み3目のピコットを編みます。
この辺は奇数段の細編みの目に編み入れていきます。
細編みの目ごとにピコットをつけて左端まで編んで下さい。
端が難しそうですね?これ。
はい。
角はすぐ隣の長編みの頭に編み入れます。
ここに細編み1目鎖3目のピコットを編みます。
するとこのようにピコットが2つ並びます。
ハートみたいかわいい。
愛らしいですね。
短い辺は長編みごとにピコットをつけながら編んで下さい。
すると模様の境目にもピコットが2つ並びます。
同じ糸で1周グルリと編めば…いや〜かわいいですここのねピコット。
ピコット!ピコット!これかわいいでしょう2つ並んでるのが特にね。
はい。
ねえ。
朝ドラの「花子とアン」では「こぴっと」が流行語になりましたけれども花子師匠は「ピコット」がお好きですか?かわいいですねこれね。
それから今日のこのジレですけれども糸を変えると随分また雰囲気が変わるそうです。
違いますよね。
教えて下さい。
こちらなんですけれども。
これは何という糸ですか?「ネップヤーン」。
ネップヤーンですね。
ごめんなさい。
ネップヤーンと言いましてこちらに小さなカラフルな粒々がついてますね。
これがとっても春らしくってかわいらしく仕上がりますね。
これもちょっとホントの感じで変わってきますよね。
そうですね。
ピンク色がね春らしい。
「はろやか」ですよね。
そして更に…。
こちらもまたまた爽やかなこれ。
ジレにお薦めの糸を選んで下さいました。
こちらはリネンの糸にラメがちょっと入った糸なんですね。
ドレープが揺れる時にちょっとキラキラ光ってちょっとおしゃれなかわいらしい糸です。
でもこちらは?こちらはグラデーションの糸にラメが入ったものです。
グラデーションの糸は普通に編んでいくだけでこういうふうに色がどんどん変わっていくんですね。
なのでちょっと高級感があって糸に表情がありますのですてきなものができます。
グラデーション大好きなんですよ。
途中でちょっと飽きてくる時ありますでしょう同じ糸やったら。
これものすごく好きですね。
こういった糸で工夫して下さるのも楽しいですし。
縁取りのね編み方を変えると…。
川路さんがね…。
川路さんのように。
ちょっと違いますねこの縁取りが。
こちらベースのところは同じ編み方なんですけれどもちょっと糸が細い分だけ縁周りでボリュームを持たせてみました。
ちょっとフリルをフリフリっと編んでみたんです。
柔らかしさが出ますよね。
女子力アップですね。
これもまたアップですね。
このサッパリもすてきですけれどもね。
いいですね。
それでは今日の作品「是非作ってみたい」という方のためにアドバイスお願い致します。
春らしい軽やかさがありながら体型をカバーしてくれるそんな作品に出来上がりました。
是非皆さんお好きな色お好きな糸でたくさんの作品を作って下さい。
今日の作品は「すてきにハンドメイド」のテキストに掲載されています。
3月号になります。
是非参考になさって下さい。
これに私のいいんじゃないですか?ちょうど巻いてね。
このノーカラーのコートに花子さんのストールを巻くとまたピッタリですね。
いいですね。
そして今日の私たちのジレは対称でしたけれどもこれを長さを変えて非対称にしてもいいんですよね?そうですね左右の長さを変える事で例えばこうやって留めた時にドレープの出方が変わってきますので。
そういった楽しみ方もできると思います。
ホントに今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
2015/03/18(水) 10:30〜10:55
NHKEテレ1大阪
すてきにハンドメイド「スマートに見せる!かぎ針編みの軽やかジレ」[字]

3月は春の新生活に役立つアイテムの特集。今回は「かぎ針で編むジレ」をニットデザイナー・川路ゆみこさんが伝授。長方形に編みながら直線の袖ぐり穴を作るだけで完成。

詳細情報
番組内容
3月は春の新生活に役立つアイテムを特集。今回は「かぎ針で編む軽やかなジレ」をニットデザイナー・川路ゆみこさんが伝授。使う編み方は「鎖編み」「細編み」「長編み」で、レースのような編み地を長方形に編み進めるだけ。途中、直線の袖ぐり穴をあけるが、川路さんの工夫で簡単に編める。身頃のドレープが体型をスマートにカバーしてくれるジレをはおって、春のスタートを!
出演者
【ゲスト】宮川花子,【講師】ニットデザイナー…川路ゆみこ,【司会】杉浦圭子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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