きょうの料理 クッキングコンテスト2014 グランプリレシピ 2015.03.18


(後藤)年に一度全国の料理自慢が競い合う「きょうの料理クッキングコンテスト」。
今回も日本全国から数多くのレシピが寄せられました。
まずは…地域ならではの食材を使ったアイデアあふれる料理が集まりました。
どのチームも町一丸となって全国の人たちに地元の魅力たっぷりの料理をアピールする激戦となりました。
伊万里小ねぎ部会の皆さんです!おめでとうございます!
(歓声)
(與芝)「大切な人に贈る一皿部門」に集まったのは掛けがえのない人のために作った料理です。
レシピの細部にまで食べてくれる人への思いやりがあふれた心温まる料理がそろいました。
今日はこの2部門のグランプリに輝いた皆さんに激戦を勝ち抜いた珠玉のレシピを披露して頂きます。
今日は去年の年末に行われた「きょうの料理クッキングコンテスト」でグランプリに輝いた2組の皆さんにお越し頂いています。
改めまして皆さんおめでとうございます。
(一同)ありがとうございます。
まず「大切な人に贈る一皿部門」のグランプリの加藤美智子さん。
今日はどんなお気持ちで臨まれますか?緊張していますが頑張ります。
今日はちょっと笑顔なんです。
コンテストの時緊張されてましたもっとね。
「じもと盛り上げ料理部門」グランプリの伊万里小ねぎ部会の皆さんです。
お久しぶりです。
ありがとうございます。
今日は先生役ですよね。
いかがですか?頑張ります。
一生懸命頑張りたいと思います。
3人いれば大丈夫。
それでは「じもと盛り上げ料理部門」の激戦の模様振り返ってみましょう。
佐賀県伊万里市で長年小ねぎを作ってきた伊万里小ねぎ部会の皆さん。
繊細で甘い伊万里の小ねぎを使って作ったのがなんとカレー!意外な組み合わせですがその誕生の裏側には大きな悩みがあったんです。
実は小ねぎまっすぐ育てるのが難しいうえにちょっとしたサイズの違いなどでなんと半分近くが廃棄されてしまうんです。
味は変わらないのにもったいないと考え出したのが小ねぎをペーストにしてカレーのうまみにするというアイデアです。
更に同じく規格外として出荷できない梨やたまねぎなど地元のもったいない食材を入れて通称「もったいないカレー」が完成したのです。
愛する地元食材満載の料理で挑んだ決勝では…。
(一同)・「伊万里名物グリーンカレー」なんとはるばる佐賀から地元の仲間たちが応援に駆けつけてくれました。
まさに地元を巻き込み盛り上げた「伊万里グリーンカレー」。
もったいない精神あふれるレシピ大公開です。
もったいない精神が生んだ「伊万里グリーンカレー」早速作って頂きます。
小ねぎを湯がきます。
主役の小ねぎですよね。
(池田)そうなんですよ。
これペースト用にという事ですよね。
(池田)そうなんです。
やっぱりゆでるといいんですか?
(池田)色合いがきれいでしょう?それを氷水で冷やして。
甘みも出ますもんね。
ゆでると甘みが出るんですね。
(池田)これを小さく刻んでペースト状にします。
これがグリーンカレーのうまみの一つになっていくわけですね。
冷水に取ったあとざるに上げて…。
小さく刻んでミキサーにかけてペースト状にします。
さすが手慣れていらっしゃいますね。
やっぱり毎日台所に立ってらっしゃってね。
これが「伊万里グリーンカレー」の主役小ねぎですよね。
これやっぱり細かく切った方がいいんですか?
(池田)ミキサーにかけるのに小さく刻んだがですね。
じゃあこれを…。
ミキサーにかけます。
ミキサー担当は楢崎さんですか?
(楢崎)私がやりましょうか。
これをミキサーにかけます。
このペーストにするといい事があるわけですよね。
(池田)まろやかになって。
甘みも出るし。
色がきれいになります。
とにかくまろやかさとうまみですよね。
そして色も…。
こんな状態になるわけですね。
(池田)きれいでしょう?きれいですよね。
小ねぎのペーストの横にもまだペースト状のものがありますがこれは何ですか?
(楢崎)これはたまねぎです。
これが30g。
ペースト状になってます。
そしてこちらは?
(楢崎)梨のペーストです。
梨90gですよね。
これペースト状にして後で満遍なくグリーンカレーの中に味が広がっていくわけですよね。
(楢崎)こんな規格外のものをこんなふうにペーストするんですよね。
これね規格外。
たまねぎってこんなふうになってるんですかね。
(楢崎)規格外です。
確かに梨もちょっと色がついてますけれども。
家庭では規格外なかなか手に入りませんから普通の梨やたまねぎを使って大丈夫ですよね。
はい。
今度こちらはアスパラが準備されて…。
この細かく切った方は?
(松尾)これは捨てるといいますか規格外です。
市場に上がらないものですね。
根元の部分?
(松尾)根元の部分です。
もう畑であれするものです。
市場に出回らない部分なんですね。
かたくて。
(松尾)これが出荷する前に曲がったり折れたりしたものですね。
これもまた出荷できないので。
それも規格外という事。
こういったアスパラガスも全部使うというわけですね。
(松尾)そうですね。
こちらは?先ほど5分ほどゆでたものなんですけど。
これがかたい部分のとこですよね。
(松尾)根元のかたい部分です。
これを搾るんですよ。
布巾に包んで。
これは何のために搾るんですか?
(松尾)繊維が根元っていうのはかたくて食べる事ができないんですね。
それでこの搾った汁をカレーのルーの中に入れて。
本当に風味なんてあるんですか?
(松尾)はいございます。
ああっ!まさに凝縮されたアスパラガスのエッセンスですねこれね。
いい香りがします。
そしてこちらの鍋ではもうカレーの準備ができていますね。
これ内容私から紹介させてもらいましょうか。
…を加えて今煮立たせているという事ですよね。
これに今から先ほど搾りましたエキスを入れますアスパラです。
ああいい香りがする。
(楢崎)次たまねぎを入れます。
今度はたまねぎのペーストですね。
(楢崎)それから梨のペーストを入れます。
ここで梨の甘みが加わるんですね。
(楢崎)それから素揚げしたなすも入れます。
なすを乱切りにしたものを揚げた素揚げですよね?
(池田)そうなんです。
素揚げすると違いますか?
(池田)形が崩れないんですよね。
それで素揚げします。
(楢崎)小ねぎのペーストも入れます。
ここで主役の小ねぎ。
ペースト状になってますよね。
(池田)きれいでしょう?おお〜。
だんだんと鍋の中がグリーンに染まっていきますね。
普通のグリーンカレーよりも全然…。
色鮮やかでとっても食欲をそそります。
ねえ〜食欲そそりますよね。
さあここで味付けをしていきますね。
はい。
さあまずは…。
お砂糖を入れます。
砂糖が入りました。
さっと
(砂糖)入りました。
少々。
(池田)塩を少々です。
塩しおしお
(少々)。
一つずつ…。
(池田)ナンプラーですね。
ナンプラーが小さじ2ですね。
これでもうグッと本格的になってきましたね。
(池田)チキンスープの素を入れます。
(池田)それから根元を搾ったアスパラを。
先の方を。
今度は先の方だけを。
先ほど搾った方じゃない方ですね。
(池田)ちょっと上の方。
曲がって。
それも出せないんですよね。
規格外だから。
曲がったりそれから折れたりしたもの。
これからどのぐらい煮ればいいんですか?さあ煮ている間にご飯の準備ができていますね。
(松尾)ねぎバターライスを今しているところです。
またおしゃれですね。
ねぎバターライス。
これが今合わさっているところです。
このご飯長粒米ですって?
(松尾)地元の青年部が作って頂いた長粒米です。
じゃあもうカレーにぴったりのご飯。
カレーを作る事にあたって利用して頂けないかという事で。
じゃあ町じゅうでこの「伊万里グリーンカレー」を盛り上げていこうという雰囲気になってるんですね。
(松尾)そうです。
そして今盛りつけを…もう少しわ〜っと入れましょうか。
もう少し入れましょうかね。
おいしそうだし。
具がいっぱいですもんね。
はいどうぞ〜。
ありがとうございました。
これを皆さんにも見て頂きましょう。
出来上がりました「伊万里グリーンカレー」です。
小ねぎ以外も全て地元伊万里産にこだわった「伊万里グリーンカレー」です。
おいしい地元食材を大切に使いたいという地元への愛とそれからもったいない精神が生んだカレーですよね。
さあ加藤さん與芝さんいかがですか?加藤さんいかがです?ねぎの風味とあとちょっとピリッと辛くてとてもおいしく食べてます。
すごくいろんな複雑な味がするんですね。
ご飯と合います。
ねぎバターライスもおいしいですね。
もうどこに出しても恥ずかしくないカレーでしょう?すばらしい。
色も食欲そそります。
そうですね。
いかがですか?とってもいい反応返ってきました。
(楢崎松尾池田)ありがとうございました。
ありがとうございました。
楢崎さんこれからもやっぱり作っていきたいですか?はい。
是非全国の皆さんに食べて頂けるよう頑張っていきたいと思います。
そうですね。
松尾さんいかがですか?テレビ見て頂いた方においしく作って頂ければいいかなと思ってます。
そうですよね。
池田さんは?私もそうなんです。
私たちのグリーンカレーのレシピを見られた方はたくさんの方に作って頂きたいと思っております。
そうですね。
ありがとうございました。
(楢崎松尾池田)ありがとうございました。
加藤美智子さんが料理を贈りたい大切な人とは…。
あら。
こんな格好して。
(加藤)いい?今年100歳になるおばあさんのチャウさんです。
最高だ。
長生きも最高だし。
何もかも最高。
加藤さんにとってチャウさんは生まれた時から50年間ずっとそばにいてくれた人。
しかし今では施設で過ごす事が多くなり一緒にいる時間は貴重になりました。
そんなおばあさんに贈るのは…とてもシニア向けとは思えないレストランのような一皿。
でもそこにはほっとする我が家の味が隠れているんです。
加藤さんの家は北海道湧別町で代々帆立て漁をしてきました。
スープのメインも家族自慢の帆立てです。
更に野菜も全て家の畑でとれたものでそろえました。
あえておしゃれにしたのは寝たきりのチャウさんにせめて料理でお出かけ気分を味わってもらいたいという孫心です。
これ何した?
(加藤)これはね帆立てのスープ。
帆立てと野菜のスープ。
上々だ。
ごちそうさま。
は〜い。
ありがとう。
チャウさんお墨付きのスペシャリテ。
ご紹介頂きましょう。
「湧別産ホタテのクネルと野菜スープ」加藤さんに教えて頂きます。
まずは主役の帆立てです。
立派〜!
(加藤)では…。
取り出すんですね。
おっ。
(加藤)ごめんなさい。
これきっと私だったらできないんでしょうねさっと。
(加藤)そんな事ないです。
わ〜すご〜い。
この帆立て今日持ってきて下さったんですか?
(加藤)湧別から持ってきました。
やっぱり手際が鮮やかですね。
そしてこれを軽く塩水で洗って。
お刺身でもおいしいんですが今日はこれを少し刻んでこちら…。
(加藤)こちらですり身にします。
これどうしてすり身に?
(加藤)祖母が食べやすいようにと思ってすり身の団子にしますこれから。
これをミキサーにかけていきます。
やっぱりおばあちゃまが食べやすいようにという事を考えられて作られたという事ですが。
そして卵白の入ったところに今度は…。
生クリームが入ります。
このクネルってフランス料理なんですよね。
フランスの伝統的なお団子です。
どうしておばあちゃまに対して和食じゃなくてあえてフランス料理をって思われたんですか?レストランには多分今まで行った事がないのでしゃれた一皿に作ってみました。
お出かけ気分を味わえるようにっていうふうに思ってらっしゃったという事ですけれども。
おばあちゃんを思ってのクネルなんですね。
(加藤)お塩とそれからこしょうを調味していきます。
(加藤)ここでよく混ぜて攪拌して下さい。
これは後で成形しやすいように30分ほど冷蔵庫に入れておきます。
これをここに置いて。
30分ほど寝かせます。
続いてスープを作っていきます。
こちらお鍋に入っているのが…煮汁が1/3の量になるまでこれぐらいですね今煮てあるという事なんですね。
そして1/3までなりましたら…。
こちらをブイヨンと野菜の方を別々に落とします。
ここに昆布茶が今回入っているというのは?
(加藤)祖母が食べ慣れた味なので昆布茶にしました。
若い方でしたら昆布茶を固形のスープに。
チキンスープとかですね。
(加藤)あとこれから豆乳を使うんですが豆乳を牛乳にするとパンチが効いてとてもおいしくなります。
そしてこのお野菜を実はこのように…。
(加藤)こちらが野菜のペーストで後でこちらは飾るのでにんじんを別に取っておいてペーストにしました。
いずれもペーストにしておくという事なんですね。
さあそしてこのブイヨンをこちらの方でスープを煮ていきます。
(加藤)これからクネルを作ります。
先ほど冷蔵庫で冷やしておいて成形しやすいようにしておいた。
2つのスプーンを使ってラグビーボールみたいな形にするような気持ちで。
この形はどうしてこの形?この方が食べやすいのでこうしました。
ここにもチャウさんへの配慮が感じられますね。
沸騰したらこれをゆでていくんですけれども。
(加藤)約2分ぐらいクネルをゆでます。
あまりゆで過ぎるとかたくなるので気を付けて頂きたいと思います。
せっかくおいしい帆立てがかたくなってしまったらあれですからね。
このブイヨンにこのクネルを入れてゆでるのはどうしてですか?
(加藤)スープに帆立ての味を…味を調えるのにクネルをブイヨンでゆでます。
そうするとこのスープにおいしい味が移っていくんですね。
ちょっと引き上げてみましょう。
ああ…すみません。
形があれですか?ちょっとそうですね…。
大丈夫です。
少しですね…。
柔らかかったですかね。
柔らかくて少し…。
あの柔らかさだったらおばあちゃんも食べやすくていいですよね。
そしてそのブイヨンの中に今度は先ほど作った野菜のペーストを入れていくと。
ものすごく野菜たっぷりなんですね。
(加藤)あとこちらで豆乳を入れます。
やっぱり豆乳っていうのもポイントですね。
豆がとりたかったので豆乳にしました。
これで栄養が補われていくって事ですね。
体の事を考えた時にそちらの方がよろしいかなと思って。
では盛りつけていきます。
この盛りつけがまたすごくこだわりがあるんですよね。
ね〜おいしそうですね。
器も帆立ての形をしていてきれいですね。
スープを盛りつけましたら先ほどの。
柔らかいからスプーンの方がいいかもしれないですね。
クネルが入りました。
何か盛りつけ一つ一つに温かみを感じますよね。
きれいにしようという気持ちがあるから。
そして先ほどのにんじんペーストを絞り出し袋に入れて見た目も…うわ〜これは。
華やかになりましたね。
そしてその上にパセリを散らす。
やっぱり見た目が色が鮮やかっていうのは。
(加藤)出来上がりました。
ではこちらに。
ああ〜出来上がりました。
「湧別産ホタテのクネルと野菜スープ」出来上がりです。
家族の思いが詰まった食材で作られた一皿です。
100歳のチャウさんへの心配りが感じられる優しい味わいのスープになっています。
皆さんいかがですか?
(一同)おいしいです。
ごめんなさい先に食べちゃってた。
(池田)先に頂いたんですけどおいしいです。
この「クネル」帆立てのクネルでしょおいしくて身が「くねる」。
くねるところが映ってませんでしたが。
でもやっぱり料理に対する思いっていうのが加藤さんの思いがこのおいしさにつながってんだなと思いました。
今回どんな気持ちで作られ…。
100年分の祖母の人生とあと50年分の私の感謝の気持ちを一皿に込めました。
これからもどうかご家庭でもレシピを参考にしてスープを作ってみて下さい。
やっぱり料理って皆さんの気持ちがあってこそのものですね。
加藤さん肉親への愛情だしまた伊万里の皆さんは地元への愛情がたっぷりでしたね。
皆さん今回どうもありがとうございました。
今日ご紹介しましたレシピは「きょうの料理」テキスト3月号に掲載されています。
参考になさって下さい。

(テーマ音楽)2015/03/18(水) 11:00〜11:25
NHKEテレ1大阪
きょうの料理 クッキングコンテスト2014 グランプリレシピ[字]

昨年末に開かれた「きょうの料理クッキングコンテスト2014」。じもと盛り上げ料理部門、大切な人に贈る一皿部門で、見事グランプリを獲得したレシピを紹介する。

詳細情報
番組内容
地元の食材を使った町おこしレシピが競う「じもと盛り上げ料理部門」。グランプリは、佐賀県の伊万里小ねぎ部会の「伊万里グリーンカレー」。小ねぎ農家の有志が、規格外で捨てられてしまう小ねぎをペースト状にして加えた色鮮やかなカレーだ。「大切な人に贈る一皿部門」は、北海道の加藤美智子さんが百歳の祖母に感謝を込めて贈る「湧別産ホタテのクネルと野菜スープ」。地元のホタテをすり身にして食べやすくした優しい味。
出演者
【出演】加藤美智子,伊万里小ねぎ部会,【司会】後藤繁榮,與芝由三栄

ジャンル :
情報/ワイドショー – グルメ・料理
趣味/教育 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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