去年を上回る大幅な賃金の引き上げとなっています。
春闘は今日最大のヤマ場となる集中回答日を迎え、自動車や電機メーカーなどの大手企業では過去最高水準のベースアップの回答が相次いでいる。
こちらは自動車や電機メーカーなどの労働組合が集まる金属労協本部です。
先ほどからホワイトボードには基本給を引き上げるベースアップ、ベアの回答が次々と書き出されています。
自動車大手では日産自動車が去年の月額３５００円を大幅に上回る月額５０００円のベアを回答し、大手製造業では最高水準に、トヨタ自動車も月額４０００円を回答し、現在の要求方式では過去最高額となった。
一方、パナソニックなど電機メーカー大手は、月額３０００円のベアで妥結した。
また、一時金、ボーナスについてもトヨタが月給の６．８カ月分とするなど、要求どおりの満額回答が相次いでいる。
今年の春闘では消費増税などの影響で物価が上昇していることから連合が２％以上のベアを要求。
デフレからの脱却を掲げる安倍総理は４月にも実質賃金がプラスになることを目指し、２年連続で経済界に対して賃上げを要求する官製春闘となった。
今後は、パートなど非正規の従業員や下請などの中小企業にも賃金アップの波が広がるかが注目される。
新たな安全保障法制をめぐり、自民・公明の両党は今日昼過ぎに臨時の協議を行う。
この中では、法整備の方向性について両党が正式合意するための共同文書の案が示されるが、現在も、表現をめぐる最終調整が進んでいると見られる。
国会から中継。
切れ目ない対応のための自衛隊の活動の拡大と、そしてそれをいかに縛るかで議論を続けてきた自民・公明の与党協議は、いよいよ大詰めを迎えています。
安全保障法制をめぐる与党協議はこれまで毎週金曜日の朝に行われてきたが、臨時の協議は今日昼過ぎに行われ、両党が２０日に正式合意するための法整備の方向性に関する共同文書の案が示される。
公明党は自衛隊を海外に派遣する際の要件として国会の事前承認を求めてきたが、政府は、国会の承認を事前に得ることを基本とするという考え。
この後の協議で示される文書の案では検討するという表現になる見通し。
ただ、公明党内には例外のない事前承認を求める声があるため表現ぶりなどをめぐり、ギリギリの調整が進められていると見られる。
先ほどまで与党幹部のもとには政府高官が慌ただしく行き来する姿も見られ、間もなくこの文書について取りまとめが進められるものと見られる。
九州電力は今日、臨時の取締役会を開き運転開始から今年で４０年を迎える佐賀県の玄海原子力発電所１号機の廃炉を決定した。
九電が廃炉を決めたのは佐賀県玄海町にある出力５６万キロワットの玄海原発１号機。
玄海原発１号機は運転開始から今年で４０年を迎える。
福島第一原発の事故を受けて国は原発の運転期間を原則４０年、例外として最大６０年までとし、電力会社に対し廃炉にするかどうかの判断を求めていた。
九電は出力が比較的小さい１号機の安全対策に費用を投じても採算が合わないと判断したと見られる。
午後から立地する佐賀県や玄海町に運転開始に報告する予定。
古くなった原発をめぐっては、関西電力の美浜原発１号機と２号機、そして日本原電の敦賀原発１号機の合わせて３基が昨日、廃炉を決めている。
広島市に本社を置く中国電力の島根県松江市にある島根原発１号機の廃炉を正式に決め、午後、地元に説明することにしている。
１９７４年に運転を始めた島根原発１号機は出力４６万キロワットで去年、国が運転期間の原則とする４０年を過ぎていた。
中国電力はこれまで運転延長のケースも検討し、去年６月の株主総会では廃炉の計画はないと明言していた。
しかし、最終的に延長のための安全対策工事に巨額の費用がかかり採算が見込めないと判断したと見られる。
午前中に開いた臨時の取締役会で正式に廃炉を決め、午後には苅田社長ら幹部が島根県や松江市など関係自治体を訪れ、廃炉の理由を説明することにしている。
一方、再稼働まで最も近いと見られる鹿児島県の川内原発１号機について、原子力規制委員会は再稼働に必要となる３つの手続のうちの１つ、工事計画を認める決定をした。
川内原発１号機、２号機については原子力規制委員会が去年９月、審査に合格したと決定し、その後、設備や機器の詳しい設計をまとめた工事計画について審議をしてきた。
今日の定例会合で規制委員会はこのうち１号機について工事計画を認めると決定した。
これで再稼働に向けた手続が１つ進み、今後は原発の運用ルールをまとめた保安規定と、設備などの性能を現地で確認する使用前検査の手続が必要となる。
再稼働は早くても今年６月以降になる見通し。
東洋ゴム工業が免震ゴムの性能を偽装していた問題で国土交通省は昨日、このゴムを製造していた工場を立入調査した。
背景には、納期に間に合わせるためのプレッシャーがあったと見られ、組織的な責任も浮上している。
昨日午後、国土交通省の調査官が兵庫県稲美町の東洋ゴム明石工場に立入調査に入った。
調査は３時間以上にわたって行われ東洋ゴムから改ざん前の試験データの提出を受け、改ざんの過程を確認したとのこと。
組織的な責任もあるとの指摘に対し東洋ゴムの幹部は、納期を守るプレッシャーが改ざんにつながり、だんだんマヒしたのではないかと釈明した。
一方、今朝、東洋ゴムの担当者が京都府舞鶴市の舞鶴医療センターを訪れ、謝罪した４５億円をかけて建設中の新病棟には問題の免震ゴム４２基が設置されているが、センター側が説明を求めて初めてこの場が設けられたとのこと。
センターでは、免震ゴムの検査や交換で完成予定がずれ込めば補償を求めることも検討したいとしている。
パレスチナ問題などで強硬姿勢をとる与党リクードの劣勢が伝えられていたイスラエルの議会選挙は開票が行われ、リクードが第１党になることが確定した。
ただし、過半数には届かず、与野党双方が連立政権樹立に向け協議を始めている。
イスラエル議会選挙は、ネタニヤフ首相率いる与党のリクードと中道左派政党の統一会派、シオニスト連合の接戦となったが、イスラエルの選管は開票９９％段階でリクードが３０議席、一方、シオニスト連合が２４議席を獲得したと発表した。
事前の世論調査で劣勢を伝えられていた与党・リクードはネタニヤフ氏が勝利宣言を行ったが、過半数には届かず、連立政権樹立に向けてほかの右派政党の党首と協議に入ったことを明らかにした。
一方、シオニスト連合のヘルツォグ氏もほかの党との連立協議を始めたことを明らかにしていて、今後、どちらが政権を担うかは連立協議次第となる。
民主党は今朝の会議にＮＨＫの籾井会長を呼んで、私的なゴルフにハイヤーで出かけた際に乗車代金がＮＨＫに請求されていた問題などをただした。
籾井会長は代金の金額が判明した時点で支払ったと説明した上で、適切な行動だったと改めて強調した。
また、民主党は前回の会議での押収の後で籾井会長がくだらんなどと発言したことを改めて問題視した。
民主党は一連の籾井会長への疑念が晴らされない限り、ＮＨＫ予算の審議には応じられないとしていて、ＮＨＫは暫定予算の編成を迫られる可能性もある。
兵庫県尼崎市の連続変死事件で初めての判決。
自殺した角田美代子元被告の次男に神戸地裁は懲役１７年を言い渡した。
角田優太郎被告は、留置場で自殺した母親の美代子元被告らと共謀して２００５年に角田久芳さんに自殺を強要して崖から転落死させたほか、２００８年にはマンションのベランダの物置に仲島茉莉子さんを監禁して暴行や虐待で死亡させたなどとして検察に懲役２５年を求刑されていた。
一方、裁判の中で優太郎被告は美代子元被告に完全に支配されていて、同調せざるを得なかったなどと共謀や殺意を否認していた。
今日の判決で神戸地裁は、いずれの殺人についても美代子元被告との共謀関係が認められ、殺意も認定できるとして、懲役１７年を言い渡した。
内戦が続くシリアで化学兵器を使ったと見られる爆撃があり、子どもを含む６人が死亡した。
人権団体などは政府軍が化学兵器を使用したと主張している。
病院で窒息症状を訴える人々。
これはシリアで救援活動をする民間団体がインターネット上に公開した映像。
イギリスに拠点を置くシリア人権監視団などによると、１６日夜、シリア北西部イドリブ近郊の村で化学兵器を使ったと見られる爆撃があった。
この爆撃で子ども３人を含む６人が塩素ガスによると見られる窒息症状を起こし、死亡した。
シリア政府側はロイター通信などの取材に対し、化学兵器の使用を否定している。
シリア政府は国連決議に基づき保有していたマスタードガスやサリンなどの化学兵器を廃棄したが、その後も塩素ガスを使った爆弾が内戦で繰り返し使われていると指摘されていた。
ジャスダック上場の食料品卸会社が上場廃止を免れるために決算を粉飾した疑いが強まったとして証券取引等監視委員会が強制調査に乗り出した。
証券取引等監視委員会が強制調査に入ります。
強制捜査を受けているのはグローバルアジアホールディングスの本社など数カ所。
グローバル社は２０１２年３月期の決算で債務超過に陥り、１７億円の第三者割当増資を実施したが、関係者によると、この資金の多くがその後、引き出されたとのこと。
監視委員会は、グローバル社が２期連続の債務超過による上場廃止を免れるため、２０１３年と翌年、決算を粉飾した疑いがあると見て調べる方針。
検察側が控訴。
岐阜県美濃加茂市の浄水装置の導入をめぐる贈収賄事件で名古屋地検は今日、市長を無罪とした一審判決を不服として、控訴した。
この事件の一審では贈賄側に有罪判決が、受託収賄などの罪に問われた市長には贈賄側の証言の信用性に疑問があるなどと指摘、無罪が言いわたされた。
名古屋地検の大図明次席は控訴理由は控訴趣意書で明らかにする、判決に不服があるため控訴したとコメントしている。
アメリカのミシェル・オバマ大統領夫人が今日夕方から３日間の予定で日本を訪れる。
ファーストレディーとしては初めての日本訪問。
オバマ夫人は滞在中、安倍総理の昭恵夫人と面会するほか、都内の女子学生などと意見交換して、少女教育の向上に日本とアメリカが連携して取り組む姿勢を強調する見通し。
また、２０日には京都に移動していわゆる「大阪都構想」の協定書案は昨夜、大阪府議会で承認され、焦点は５月の住民投票に移りますが、その前に広報のしかたを巡って大阪市の橋下市長と野党が対立しています。
昨夜の府議会での承認を受けてこう述べた橋下市長、しかし、「都構想」の説明をする広報誌の発行を巡っては野党側が難色を示しています。
橋下市長は、市が作成するパンフレットの後ろに賛成、反対それぞれの議会の主張を入れる方針ですが、野党側は「維新の会が協定書に示されていない政治的主張を書いている」と反発しています。
きょう午後の議会で広報予算について審議されますが、野党側は予算の修正も辞さない構えです。
兵庫県議会では、自転車の利用者に自転車保険の加入を義務づける全国で初めての条例案がまもなく可決されます。
可決される条例案で自転車保険の加入が義務づけられるのは兵庫県内でまとめました。
未成年の場合は保護者に加入を義務づけています。
加入していなくても罰則はありませんが、購入の際は販売店側に加入確認の義務があります。
保険の加入を促すため、兵庫県は、掛け金を安く設定した新しいタイプの保険を保険会社４社と共同で作りました。
掛け金１，０００円のプランでは賠償補償の対象に「同居する親族」も含まれ、自転車事故で相手にけがをさせた場合は、最高５０００万円が補償されます。
新しい保険の加入の受け付けは来月１日から始まります。
奈良の興福寺では、再建している中金堂の屋根に「鴟尾」と呼ばれる飾りが取り付られました。
鴟尾は宮殿や仏殿の屋根の上に飾られるもので、再建終盤を迎えた中金堂の屋根の両端に一対が取り付けられました。
高さ約２メートル、重さ１．１トンの鴟尾は青銅製で、表面には金箔が張られています。
中金堂は興福寺の伽藍の中心になる最も重要な建物とされ、これまでに７度焼失と再建を繰り返しています。
本格的な再建は約３００年ぶりで、江戸時代の焼失前に記録された寸法や発掘結果を参考に創建のときと同じ規模にする計画です。
完成は２０１８年を予定しています。
【天気予報は字幕がありません】2015/03/18(水) 11:30〜11:55
ＭＢＳ毎日放送
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