NHKニュース7 2015.03.18


次々と書き込まれる金額。
大手企業では、過去最高となる回答が相次ぎました。
こんばんは。
ニュース7です。
まず、今入ったニュースからです。
きょう午後5時ごろ、秋田県仙北市の、乳頭温泉郷の源泉付近で、湯の量などを調整していた、作業員と市の職員の合わせて3人が倒れ、消防によりますと、3人とも心肺停止の状態だということです。
秋田県の大曲仙北組合消防本部によりますと、きょう午後5時ごろ、秋田県仙北市の秋田駒ヶ岳のふもとにある、乳頭温泉郷の源泉付近で、男性3人が倒れたという通報がありました。
仙北市によりますと、倒れた3人は、湯の量や温度を調整するため、源泉で作業をしていた2人の作業員と、市の企業局の職員1人だということです。
消防によりますと、午後6時半過ぎに隊員が現場に到着し、確認したところ、3人とも心肺停止の状態だということです。
消防に通報したのは、3人に同行していたもう1人の市の職員で、この職員によりますと、作業員2人が倒れたため、市の職員が救出しようとしたところ、この職員も倒れたということです。
次です。
春闘はきょうが集中回答日です。
ことしの焦点がこちら。
基本給を引き上げる、ベースアップです。
いったん踏み切りますと、将来にわたって、払う賃金が増えるため、企業は長年、慎重でしたが、ことし、動きが広がりました。
トヨタが月額4000円、日産は5000円、大手電機6社も3000円。
過去最高となる回答が相次いで示されました。
午前中、大詰めを迎えていた大手電機メーカー、東芝の労使交渉。
経営側の回答は。
結果は社員に伝えられました。
こちらは三菱自動車の工場。
昼過ぎ、食堂の掲示板に紙が張り出されました。
ベースアップ額は2000円。
2年連続の高い水準でした。
そして安倍総理大臣は、参議院予算委員会で。
ことしの春闘の焦点は、大企業のベースアップがどこまで伸びるかでした。
こちらのグラフをご覧ください。
これは1980年代から毎年、月給が前の年に比べてどれだけ増えたかを示しています。
この増加率のうち、ベースアップ分がこの赤い色の部分です。
ベースアップが過去の大幅な賃上げを支えていた一方で、2000年代に入りますと、企業業績の低迷でご覧のとおり、ほとんどなくなっていました。
政府はおととし以降、経済界に賃上げを強く要請。
企業業績の改善した去年の春闘では、ベースアップの動きが広がり始め、賃上げ率は久々にこちら、2%を超えました。
そして、ことしの春闘ではどうなったかといいますと、自動車では、トヨタが月額4000円、ホンダが3400円、日産は5000円と、軒並み最高水準でした。
また、電機業界でも、日立、パナソニック、東芝など大手6社が、いずれも月額3000円の回答でした。
2年続けての大幅な賃上げについて、経団連の榊原会長は。
一方、こちらは外食産業です。
ファミリーレストラン最大手のすかいらーくが月額4300円、大手牛丼チェーン、すき家を運営するゼンショーホールディングスも、2000円のベースアップなどとなっています。
この大きな理由は、人材確保です。
ありがとうございました。
ガストなどを展開する、ファミリーレストラン最大手のすかいらーく。
正社員で4300円、去年の2倍を上回るベースアップに踏み切りました。
大幅な賃上げに、店長は。
外食産業では、人手不足の問題が深刻化。
賃上げの動きで他社に後れを取れば、優秀な人材を確保するチャンスが減ってしまうという懸念がありました。
大企業中心の賃上げの動き。
今後は、中小企業や非正規雇用の労働者に、どこまで波及するのかが焦点となります。
連合の古賀会長は。
専門家は、ことしの賃上げを今後につなげられるような環境作りが必要だと指摘します。
次は、土地を売り買いする際の目安となる地価公示。
きょう発表され、商業地の地価の全国平均が、7年ぶりに、下落から横ばいに転じました。
また東京、大阪、名古屋の3大都市圏だけでなく、こういった都市でも、住宅地と商業地ともに平均で、2年連続で上昇しました。
17.1%、全国一の上昇率となったのは、JR金沢駅前の商業地です。
先週開業した北陸新幹線による首都圏などからの観光客の増加を期待した、ホテルやマンション、ビルの建設が進みました。
地方の主な都市では、札幌、仙台、広島、福岡の住宅地、商業地ともに、4都市の平均で、2年連続で上昇しました。
国土交通省が発表したことしの地価公示。
住宅地の地価の全国平均は、去年より0.4%下落しましたが、商業地は7年ぶりに下落から横ばいに転じました。
東京、大阪、名古屋の3大都市圏では、住宅地、商業地の全体平均が、ともに2年連続で上昇しました。
東京・港区南麻布の住宅地は、上昇率が11.2%。
東京圏で最も高くなりました。
背景には、富裕層や外国人投資家によるマンション需要の高まりがあります。
その外国人投資家の目は、日本各地に向けられています。
スキーリゾートとして世界的に人気が高い、北海道のニセコ地区。
倶知安町の別荘地では、地価が9.2%値上がりしました。
円安で不動産に割安感が出ていることから、外国の企業や個人が土地を購入。
ホテルや商業施設などの開発ラッシュが起きています。
くいだおれ太郎の人形で知られる、大阪・ミナミのこのビルは、今月、香港の投資ファンドが買収。
買収額は、相場を大きく上回るおよそ100億円と見られています。
大阪・ミナミの商業地では、地価が最大で11.3%上昇しました。
また全国の住宅地で上昇率が高い上位10の地点は、すべて福島県いわき市でした。
原発事故で避難している住民の多くが、新たな住宅を求めていることなどから、価格が大幅に上昇したのです。
一方、大都市圏から離れた地方では、人口減少や高齢化を背景に、全国平均を上回る地価の下落が続いています。
商業地では、秋田県が下落率が最も大きく、平均5%の値下がり。
次いで鳥取県が3.6%の下落などとなりました。
ことしの地価公示について専門家は。
安全保障法制の整備に向けた臨時の与党協議が開かれ、自民党の高村副総裁と、公明党の北側副代表が、法整備の具体的な方向性の案を示しました。
出席者から特に異論は出ず、国際社会の平和と安全を目的とする、自衛隊による外国軍隊への後方支援については、恒久法を新法として整備することなどで、実質合意しました。
きょうの与党協議で示された案には、公明党が求めてきた国際法上の正当性、国民の理解と民主的統制、自衛隊員の安全確保の3原則が明記されました。
これを前提に、切れ目のない対応を可能とする国内法制を整備するとしています。
その上で、法整備を5つの分野に整理しています。
いわゆるグレーゾーン事態への対処。
日本の平和と安全を目的とした、自衛隊による外国軍隊への後方支援。
国際社会の平和と安全への一層の貢献。
集団的自衛権の行使。
その他の法改正事項の5つです。
複数の出席者によりますと、出席者から特に異論は出なかったということで、自民、公明両党は、実質合意しました。
その法整備の具体的な方向性の案、この5つの分野です。
これまでの議論の主なポイントをこちらの4つのキーワードで見てみます。
まず集団的自衛権の行使。
武力行使の新たな3要件と、武力行使を可能とする新たな事態・新事態ということばも含め、たびたびお伝えしてきました。
政府は去年7月、集団的自衛権の行使を容認することを閣議決定しました。
集団的自衛権は、日本と密接な関係にある国が攻撃を受けた場合に、日本が反撃する権利です。
今回の案では、閣議決定に盛り込まれた新3要件など、政府の考え方を関連する法律に盛り込み、新事態の名称と定義は、武力攻撃事態対処法に明記するなどとしています。
次は、アメリカ以外の国。
これは、5つの分野のうち日本の平和と安全を目的とした、外国軍隊への後方支援に関係します。
これまで周辺事態法では、自衛隊が支援する対象をアメリカ軍に限定してきましたが、オーストラリアなどを念頭に、日本の平和と安全に資する活動を行う、アメリカ以外の国の軍隊も、支援の対象としています。
次に、地理的な制約。
これも、日本の平和と安全を目的とした外国軍隊への後方支援に関係します。
周辺事態法を改正する理由の一つです。
周辺事態法は、16年前の平成11年に施行されました。
日本周辺で、日本の平和と安全に重要な影響を与える事態での自衛隊によるアメリカ軍の後方支援の在り方を定めています。
しかし、日本周辺が地理的にどこを指すのかや、そもそも地理的な概念を示すのかなど、国会でもたびたび議論されてきました。
今回の案では、地理的な制約がないことを明確にするため、周辺事態という概念に代わり、わが国の平和と安全に重要な影響を与える事態という概念を用いるとしています。
そして最後は、恒久法。
国際社会の平和と安全への一層の貢献に関係しています。
インド洋での給油活動などの後方支援では、特別措置法を制定して対応しましたが、こうした支援を迅速に行えるようにするのが、恒久法のねらいです。
その議論の焦点の一つが、国会承認の在り方です。
これまでは、特別措置法を制定するごとに、国会などで議論になってきました。
今回の案では、対応措置の実施につき、国会の事前承認を基本とするとしています。
自民、公明両党は、それぞれの党内での議論を経て、あさっての与党協議で正式に合意する運びです。
では政治部の小口記者に聞きます。
小口さん、自民、公明の協議、合意に向けて進んだという印象があるんですが、どこで折り合ったのか、またどこに依然隔たりがあるんでしょうか。
自民党のこだわりは、切れ目のない法整備、とりわけ、長年の念願でもあった迅速な自衛隊の派遣を可能にする恒久法の整備でした。
一方、公明党の譲れない点は、自衛隊の活動への歯止めです。
公明党は、安全保障法制の整備にあたって、国際法上の正当性などの3原則を明確化するよう求めました。
今回の合意では、自民党が主張した恒久法の整備が盛り込まれると同時に、公明党が求めた3原則は、全体を貫く基本ルールのような位置づけで明記されました。
自民党の高村氏が、公明党との共通認識を繰り返す一方、公明党の北側氏が、あくまで中間報告的なものだと指摘する中、両党の折衷案ともいえる実質合意となりました。
その一方で、今回の法整備の核心である集団的自衛権の行使で、新たに武力行使が可能となる新事態の定義や、恒久法の制定などにあたって、国会の事前の承認が例外なく必ず必要かどうかなどの重要な論点は、今後の協議に持ち越した形です。
そうしますと、今後の見通しはどうなりそうですか?
自民、公明両党は、あさっての与党協議で正式に合意する運びです。
これを受けて政府は、法案化のプロセスに入り、新法の恒久法をはじめ、自衛隊法、周辺事態法、PKO協力法の改正案など、10本以上に上る関連法案の策定作業を急ぐことになります。
そして政府は来月中旬にも再開される与党協議を経たうえで、大型連休のあとの5月半ばには、国会に法案を提出したい考えです。
ただ、公明党側はこぞって条文を見ないと緻密な議論ができないと、くぎを刺しています。
再開される協議では、集団的自衛権の行使が可能になる新事態の定義や、国会承認の在り方など、積み残した論点を巡り、改めて与党内の議論が交わされる見通しです。
次です。
火山の防災情報が変わります。
御嶽山の噴火を受けて、見直しを進めてきた火山噴火予知連絡会の検討会は、まとめの議論を行いました。
噴火の前などでも活動に変化があったことを伝える情報は、臨時の情報であることが分かるように発表するなど、分かりやすく伝わるようにするとしています。
去年9月の御嶽山の噴火。
死者・行方不明者は、合わせて63人に上り、戦後最悪の火山災害になりました。
こちらは噴火警戒レベルです。
1から5まで、5段階ありますが、御嶽山は、平常と示されるレベル1のまま噴火しました。
噴火前にレベルの引き上げには至らなかったものの、火山活動には変化がありました。
噴火の2週間ほど前から、山頂付近を震源とする火山性の地震が増加し、気象庁は、3度にわたって解説情報を発表していたのです。
その一つ、噴火16日前の情報です。
火山性地震が増加という記述があります。
しかし、レベル1のままだったため、平常が継続と書かれていました。
改善策では、この平常という表現を取りやめることになりました。
火山が安全だという誤解を生まないように、別の表現に改められるということです。
さらに、レベルの引き上げなどに至らないものの、活動に変化が見られた場合には、臨時の情報であることが分かるように発表します。
その上で、気象庁が現地に観測班を派遣するといった対応や、火山への注意点も記載するということです。
このほか、噴火速報という情報も発表されるようになります。
噴火していなかった山が噴火したり、それまでの活動より規模の大きな噴火が発生したりした場合で、数分以内に噴火の事実をいち早く伝えるとしています。
気象庁では、ことしの夏山シーズンまでに、できるところから改善を進める方針で、情報が山の近くにいる登山者などにも伝わるよう、携帯端末やスピーカーなど、さまざまな手段による伝達を目指すことにしています。
初めにお伝えしましたが、きょう夕方、秋田県仙北市の乳頭温泉郷にある源泉付近で、湯の量などを調整していた作業員と市の職員の合わせて3人が倒れ、消防によりますと、3人とも心肺停止の状態だということです。
警察や消防は、硫化水素による中毒と見て調べています。
仙北市の企業局の職員に電話がつながりました。
場所はですね、乳頭温泉郷のくろゆ温泉の近くが源泉になってまして、そこの場所、まだ地盤等がはっきり分からないで、国有林内だと思うんですけど、源泉の湯量と温度等が安定してなかったもんですから、その対策にさぎょうぎょうしゃのかたを源泉の…向かって作業中の事故ということになろうかと思いますけども。
秋田県の大曲仙北組合消防本部によりますと、きょう午後5時ごろ、秋田県仙北市の乳頭温泉郷にある源泉付近で、男性3人が倒れたという通報がありました。
仙北市によりますと、倒れた3人は、湯の量や温度を調整するため、源泉で作業をしていた2人の作業員と、市の企業局の職員1人だということです。
消防によりますと、3人とも心肺停止の状態だということです。
現場はカラ吹き源泉と呼ばれ、硫化水素を含む水蒸気が噴出していて、水蒸気と水を混ぜるタンクがあり、仙北市によりますと、タンクのそばで3人が倒れていたということです。
警察や消防は、現場の状況から、硫化水素による中毒と見て調べています。
ニュースを続けます。
円安などを背景に、日本を訪れる中国人観光客が急増していることから、中国にある日本大使館などでは、ビザの用紙が足りなくなるおそれが出ています。
総領事館では、これまで使っていたビザの台紙に加えて、新しく臨時の台紙を用意して、対応に当たっています。
中国人に人気のある桜の季節を迎える今月は、さらにビザの申請が増える見通しだということです。
大相撲春場所は11日目。
ただ一人全勝の横綱・白鵬は、大関・豪栄道と対戦しました。
今場所の白鵬はいつも以上に安定感が光ります。
豪栄道にはこの1年、3勝3敗と五分の成績です。
もろ手突きにいきました。
きょうは突っ張りです。
上手投げ、白鵬の勝ち。
白鵬、11連勝。
白鵬はきょうも危なげない相撲。
ただ一人全勝を守り、34回目の優勝へ前進しました。
中入り後の勝敗です。
大砂嵐と千代鳳が3敗となりました。
蒼国来は4連勝。
時天空は負け越し。
逸ノ城は7勝目です。
安美錦は右ひざのけがで、きょうから休場。
照ノ富士は2敗に後退しました。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
早咲きの桜は満開です。
ここ数日の暖かさで一気に見頃となりました。
きょうの名古屋の最高気温は21度9分。
そのほか東京や仙台なども、ことし一番高い気温となりました。
きょう、このように日ざしがあった地域も、このあと雨雲が広がってきそうです。
どのあたりで雨となりそうですか?
このあとあすは、低気圧や前線が本州付近を通過する見通しです。
このため九州から東北付近にかけて、広く雨となりそうです。
雨で気温も高いですから、雪の多い地域、雪崩には一層の注意をしてください。
では雨の予想です。
今夜から動かします。
日付が変わるころから関東で雨が降りだして、あすの朝には東北付近にかけて、広く雨となりそうです。
日中も雨が降ったりやんだりで、北陸周辺、雨の量が多くなるでしょう。
そしてこの雨ですが、夜になると次第にやむ見通しです。
風情がある町並みですね。
2015/03/18(水) 19:00〜19:30
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▽賃上げの動きどこまで きょう春闘集中回答日 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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