前科78犯の59歳男、警官暴行で御用

18歳から年2-3回立件、大半は暴行や無銭飲食

 過去40年間に12回も刑務所に服役した前科78犯の50代の男が、警察官に対し暴行を加え、またも御用になった。

 光州西部警察署は、今月17日午前1時10分ごろ、光州市西区治平洞の遊興酒店(日本のキャバクラのような風俗店)で乱暴を働いた上、通報を受けて出動した警察官に対し悪口を浴びせ、殴る蹴るなどの暴行を加えたとして、59歳の男を逮捕したと19日発表した。男は当時、飲み代約40万ウォン(約4万3000円)を支払わず、騒ぎを起こしていた。

 警察によると、男は定職に就かず、主に工事現場などで日雇いで働いていたという。初めて警察に逮捕されたのは1974年7月、18歳のときで、ソウル市内で暴行を加えたとして逮捕・起訴され、懲役6月の判決を受けた。それから40年の間、毎年平均2-3回、多いときは6回も立件され、刑事訴追された回数は78回に上った。前科は大部分が暴行(33回)と無銭飲食による詐欺(41回)、器物損壊(4回)、業務妨害(3回)といったものだった。飲食店で代金を払わなかった上、暴行を加えたというケースが多いとみられる、と警察は説明した。窃盗の前科も1回あるが、強盗や傷害などほかの凶悪犯罪の記録はない。

 男は2011年、暴行や業務妨害などで懲役3年の判決を受けるなど、計12回の実刑判決を受け、合計10年8カ月にわたって刑務所暮らしを送った。

 警察は「単なる暴行や無銭飲食などは、実刑でも6-8カ月程度の刑になることが多い」と説明した。大検察庁(日本の最高検察庁に相当)の犯罪統計によると、2013年現在の前科者214万7250人のうち、18万2873人が前科9犯以上だった。

 警察庁強行犯罪捜査課の関係者は「数十回の前科がある人は、大部分が無銭飲食や暴行などだ。最も多くの前科がある人の記録を見つけるのは困難だが、以前は前科90犯以上の人もいた」と話した。

光州= 金性鉉(キム・ソンヒョン)記者
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