持っているんですね。
携帯ラジオ。
すごくたくさん持っててすごいな。
小さいラジオは予備の乾電池を持ってください。
10時になりました。
ニュースをお伝えします。
北アフリカのチュニジアの首都チュニスの博物館で、18日午後、武装した男らが銃を乱射した事件で、日本人3人を含む外国人観光客など19人が死亡しました。
安倍総理大臣は総理大臣官邸で記者団に対し、日本人3人が死亡し、3人がけがをしたことを確認したとしたうえで、テロは断じて許されない。
強く非難すると述べ、国際社会と連携して、テロとの戦いに全力を尽くす考えを示しました。
チュニジアの首都チュニスにある国立のバルドー博物館の前で、18日午後、銃を持った複数の男たちがバスから降りてきた外国人観光客らに向かって乱射したあと、博物館に押し入って観光客らを人質に取って立てこもりました。
その後、治安部隊が突入して、武装した2人を殺害しましたが、チュニジア政府によりますと、外国人観光客17人とチュニジア人2人の合わせて19人が死亡したということです。
これについて日本政府はきょう午前、日本人3人が死亡し、3人がけがをしたことを確認したと発表し、ほかにも被害を受けた人がいないかどうかなど、現地の大使館を通じて情報収集を急いでいます。
けがをして病院で手当てを受けている結城法子さんは、NHKのインタビューに対し、次のように述べました。
結城さんは、背中や手の甲にけがをして手当てを受けたほか、一緒にいた母親ののぶ子さんもけがをして病院に運ばれ、手術を受けたと話しています。
岸田外務大臣は、衆議院の特別委員会で、現在のところ、日本人3名が亡くなり、3名が負傷しているという現状を確認している。
被害に遭った方については、まだそれ以外にもいるのではないかとの情報にも接しているので、引き続き状況を確認中だと述べました。
その上で岸田大臣は、こうしたテロ事件の発生には、わが国として強い憤りを感じるし、断固として非難する。
引き続き国際社会と連携しながら、テロとの戦いにしっかり取り組んでいきたいと述べました。
ではテロ事件が起きたチュニジアの首都チュニスにいる島崎記者と電話がつながっています。
島崎さん、現地の状況を伝えてください。
私は先ほど、チュニジアの首都チュニスに到着したところです。
今回の事件では、犯行声明のようなものは出ていませんで、事件の背景についてはっきりしたことは分かっていません。
ただチュニジアでは、過激派組織IS・イスラミックステートに、戦闘員として加わる若者たちが大勢いるなど、過激派組織の活動に対する懸念が高まっていました。
地中海に面したチュニジアは、観光が大きな産業の一つで、現場となったバルドー博物館は人気の観光コースの一つです。
ちょうど地中海を周遊する大型のクルーズ船も到着していまして、事件当時もこうした外国人観光客が大勢訪れていたと見られます。
多数の外国人観光客が巻き込まれた今回の事件について、地元のメディアも大きく伝えていまして、こちらでは衝撃が広がっています。
チュニスからお伝えしました。
島崎記者でした。
それではスタジオにいる、国際部の森記者と、ここからお伝えしていきます。
森さん、今、島崎さんの報告にもありましたけど、現在分かっているところ、整理して伝えてもらえますか?
今、非常に情報も錯そうしていまして、詳しい状況というのは分かっていません。
日本人の方のほか、スペイン、イタリア、フランス、オーストラリアなど、ヨーロッパの国々を中心に、多くの観光客の方がこの博物館を訪れていたということです。
先ほど、インタビューの中にもありましたように。
けがをした日本人女性の方ですね?
そうですね。
銃の乱射とともに爆発音が聞こえたという証言があります。
同じく観光客を乗せたバスが到着したところを銃撃したという話があります。
すなわち、事件というのはあらかじめ計画されていた、そのタイミングを狙っていたという可能性もあると思います。
ただ今のところ、背景はよく分かっていませんで、犯行声明というのもまだ出ていません。
今回事件が起きたチュニジアの首都チュニス、ここはどういう場所で、治安はどういう状況で、そして、国際情勢として、今、どういう状況にあるのか伝えてもらえますか。
チュニジアというのは、非常に今、治安は比較的、周りの国に比べますと、安定しているということなんですね。
北アフリカや中東の地域というのは、2011年にアラブの春といわれる民主化運動が起きまして、いろんな所で混乱が起きました。
隣のリビアですとか、シリアとかもそうですけれども、非常にまだ混乱が続いているという中にあって、アラブの春の唯一の成功例ともいわれる国なんです。
民主的な選挙で大統領が選ばれて、治安も比較的安定していると。
そうした中で、北アフリカや中東の歴史とか文化とかに関心がある人たちは、なかなか中東のほかの国々には行きにくい環境ですので、こうしたチュニジアというのは、非常に人気の場所になっています。
特にまたこのチュニスというのは、旧市街が世界遺産に指定されているような街でして、観光客が多く訪れると。
このバルドー博物館というのも、古代ローマ時代の所蔵品がたくさん置いてありまして、ふだんはそれほど観光客は多くないという情報もあるんですけれども、その観光客がひとたびチュニスに足を踏み入れますと、必ず行くような、そういう人気の場所なんです。
そうですか。
そこで先ほど島崎記者の報告にもありました、いわゆる過激派組織ISに戦闘員として加わる若者がチュニジアでも増えていると、そしてその懸念も高まっているという話、ありましたね。
アラブの春の混乱以降、必ずしも社会が安定しているとはいえない。
すなわち若者の間で失業率が非常に高まっていまして、不満を抱えている若者というのも非常に多いと。
具体的には3000人ほどの戦闘員がチュニジアからISの支配地域に行っているという情報もあります。
これは全体の中でいきますと、外国人戦闘員の中では一番多い数字なんですね。
そうした戦闘員の人たちが本国に戻ってきて、テロを起こすのではないかと、向こうで培ったノウハウというかですね、テロの手口というものを持ち帰って、国でテロを起こすのではないかという懸念というのは、ずっと指摘をされていて、それが今回、こういう形で起きたということになると思います。
森記者でした。
お伝えしていますように、18日午後、北アフリカのチュニジアの首都チュニスの博物館で、武装した男らが銃を乱射した事件で、日本人3人を含む外国人観光客など19人が死亡しました。
安倍総理大臣は総理大臣官邸で記者団に対し、日本人3人が死亡し、3人がけがをしたことを確認したとしたうえで、国際社会と連携してテロとの戦いに全力を尽くす考えを示しました。
2015/03/19(木) 10:00〜10:10
NHK総合1・神戸
ニュース・気象情報[字]
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ニュース/報道 – 定時・総合
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