はぐれ刑事純情派16 2015.03.19


行ってくる…。
人殺し…。

(安浦エリ)じゃお父さん…。
なぁに?突然お習字?
(安浦ユカ)お父さん苗字なんか書いてどうするの?
(安浦刑事)あの横書きの表札がお父さん気に入らないんだよ。
これがいいかな…?これをね表札屋で作ってもらうんだ。
そっかぁ…前の家の表札持ってくればよかったね。
う〜んお母さんの思い出もあったしね。
おいおい!おいっ表札見たか?なんかいたずら書きしてあるぞ!えぇ〜?来てみろ!おい…見てみろ!ほらっ…え?これカタカナの「ケ」じゃないか?
(ユカ)「ケ」?そういえばそうも読めるわね。
あのなこれなきっと「警察」の「ケ」だぞ。
そうかなぁ?
(ユカ)「850−730」?ヤダッ!これって私が家にいない時間じゃない?えっ?じゃ8時50分に家を出て7時半まで帰ってこないことか?8時50分だ!お店開ける時間。
みんなの休みが私の稼ぎどき!やだぁもう!ちょっとお父さんこれ消しといて!
(パトカーのサイレン)おう…。
(刑事たち)ご苦労さまです。
どんな状況だ?
(林刑事)被害者は香川修さん。
41歳です。
頭から血を流して倒れてました。
第一発見者はあちらの総合管理会社の方です。
うん…。
だいぶ争った様子があるな。
(五十嵐刑事)現金もカードも財布に入ったままでした。
(今井刑事)第一発見者の関さんです。
定時の見回りで倉庫の前まで来られたらドアが開いてたんで不審に思って中に入られたそうです。
(関)それで中に入ったら香川さんがあんなことに…。
この倉庫の鍵の管理はどうなってますか?倉庫の利用者と…私どももマスターキーを持ってます。
あの…もういいでしょうか?あぁ…どうぞ。
被害者は香川修さん。
41歳です。
住まいは富岡町のアパートで独身です。
職業は訪問販売のセールスマンです。
倉庫のほうは「ヤスノ」という食料品会社と共同で借りてます。
今高木さんと里見さんが向かってます。
課長。
鑑識の所見が出ました。
死因は頭部打撲による脳挫傷。
死亡推定時刻は昨日の午後1時から3時の間。
被害者以外の指紋が多数出ましたが前科のあるもの犯人と特定できるものはありません。
(川辺課長)あそう…。
それから鑑識さんが被害者が着ていた物から不思議なものを採取しました。
なんだ?それが…ブタの毛なんです。
おいおい…ブタってこのブタかい?…はい!ショックです…香川さんが死んだなんて。
(高木刑事)香川さん商売のほうはどうやったんですかね?健康食品から学校の教材まで手広く訪問販売してました。
多少強引なところもありましたけど…。
(高木刑事)お客さんとのなにかトラブルとか聞いてませんか?なにか知ってることあったら教えてくれませんかね?香川さん殺されたんでしょうか?香川さんつい最近ももめてました。
(香川)そんなこと今さら…冗談じゃないよぉ!ダメダメッ!あんたもしつこいねお客さん?ああ。
儲けさせてやろうと思ってるのに文句ばっかり言いやがってさ!ハハッ…どこの人?「松山」っていってさぁグリーンマンションの。
「グリーンマンションの松山」さんて言ったんですね?たしかそんな名前だったと思います。
そうかわかった!グリ−ンマンションの松山だな。
よしっ!ご苦労さん。
おい林!行くぞ!はい!
(チャイム)どうしたんですか?あぁいや…。
(ノック)すいません!ごめんください。
ごめんください!おい…林…!
(林)安浦さんブタですよブタ…!鑑識さんがブタの毛を見つけたと言ってたじゃないですか…。
このブタじゃないですか?ああ…。
(物音)
(物音)…なにか居ますね。
うん。
ブヒーッ!2人は警察の者です。
…君はここんちの子かい?名前は?お父さんかお母さんは?誰っ?誰この靴…?利夫?利夫っ!表の戸が開いてたので勝手に上がらせてもらいました。
私山手中央署の安浦といいます。
林です。
(松山加代)…どういったご用件でしょうか?香川修さんという男性をご存知ですか?…いいえ。
訪問販売のセールスマンですがこちらへ伺ったと思うんです。
さぁ…心当たりはありませんけど。
そうですか。
(ブタの鳴き声)おたくのペットですな?「トンちゃん」ていうんですよ。
ミニブタですか初めて見ました。
かわいいもんですな。
どうぞ。
あぁどうも。
ブヒッ!ブヒィーーットンちゃん!大丈夫よ!ご主人どちらへお勤めですか?
(松山利夫)親父人殺しだよ。
利夫!なに言うのっ!
(ドアを閉める)主人の明は明和印刷に勤めております。
そうですか。
ブヒッ…。
話の続きは外でよろしいですか?は…はい。
おい林。
さっきのトンちゃんの毛すぐ鑑識に回してくれ。
わかりました。
さっきお話した香川っていうセールスマンのことなんですが。
何者かに殺害されました。
そのセールスマンがグリーンマンションの松山さんという人ともめてたっていう情報が入りましてね。
はぁ…。
でもなにかの間違いじゃないんですか?そうですか。
それから昨日の午後1時から3時の間なんですが奥さんどこにいらっしゃいました?あ…車運転してましたけど。
そうですか。
さっきの坊ちゃんですが学校のほうは…?今…ちょっと事情があって行ってないんです。
あぁ…そうですか。
さっき…坊ちゃんが「親父は人殺しだ」と言いましたね?あれどういうことですか?あれですか…。
お恥ずかしいんですけどあの子父親とうまくいってないんです。
あの年頃の子は難しくって…。
そうですか…じゃどうも。
じゃあ…。

(林)いやぁホントにミニブタにはびっくりしましたよね!ブタはブタ!それがなんでペットなんだ?
(田崎刑事)なに言ってんですか!大きくならないように改良されたペット用のブタっていうのがいるの!それを家の中で飼うのがかわいいんじゃない!ブタ部屋で飼うんですか?あらそうよ!なに言ってるの。
ブタって本来は清潔ずきなの。
人間が汚くしてるだけなのよ!それにブタの皮膚って人間と同じだから移植とか化粧品の実験に使われてるのよ。
(林)やけに詳しいですね。
あたし飼おうと思ったことあるの〜。
いくらかわいいからったって人間にはなつきませんよ。
なに言ってんですか課長!なつくんですよっ!知ってます?アメリカに有名なブタがいるのよ。
飼い主の命を救ったブタってのがいるんだから!フランスなんてねぇブタちゃんの嗅覚なめちゃいけないわよ!人間の100倍あるの!それで土の中に埋まったトリュフを探すのにブタがいなくてはならないんですって!
(林)あっ聞いたことあります!
(田崎)ブタちゃんてすごいのよ!
(五十嵐)課長!現場で採取されたブタの毛と松山家のミニブタ毛同一と鑑定が出ました。
(川辺)そうか。
とすると松山加代それから夫の…。
よしっ!この2人もう少し調べてみよう。
(刑事たち)はいっ!
(川辺)安さんちょっと…。
たしかさ…息子が父親のことを「人殺し」と言ってたそうだけど関係あるかね?ええ…。
ごめんください。
はい?私警察の者なんですがこちらに松山明さんという方いらっしゃいますか?はいおりますけど。
ちょっとお目にかかりたいんですが。
どうぞ。
(受け付け)あの右側の方…。
刑事さん…松山さんとは誰も一緒に食べようとしないんです。
リストラ担当ですから…。
うどんが好きなんですか?さぁ…?
(受け付け)松山さん!お客さんよ!警察の方!いつもお昼はうどんですか?
(松山明)いやぁ別に好きで食べてるわけじゃないですけど。
ハハッ…そうですか。
で私に何か?ちょっとお訊きしたいことがありまして…。
この男性見覚えありませんか?…知りません。
香川さんとおっしゃるんですが一昨日亡くなりまして今警察は殺人事件として捜査中なんです。
訪問販売のセールスマンをやっておられた方でお宅へも伺ったことがあるという情報が入りましてね。
実は亡くなった香川さんの衣服にブタの毛が付着していましてね。
そのブタの毛がお宅で飼ってるミニブタのトンちゃんの毛と同じものだったんです。
はぁ…。
あなた一昨日の午後どちらにいらっしゃいました?一昨日の午後…?あぁ午後はずっと会議中でした。
実は昨日お宅へ伺いましてね。
奥さんとお子さんにお会いしてるんです。
そうだったんですか…。
最近家内は私に何も話してくれないですから…。
で家内はなんて?そんなセールスマンは来たことはないとおっしゃってました。
はぁ…。
ところで坊ちゃんなんですが…ずいぶん物騒なこと言ってましたな。
…息子がですか?あなたが「人殺し」だって。
そうですか…。
それで刑事さん私を。
あぁいやいや…。
そうなんです…。
私…人を殺してしまったんです。
えっ?私がリストラを告知した社員…家のローンが払えず自殺しましてね。
その社員…息子の親友の父親だったんです。
それから息子は学校へ行かなくなりました。
家内も口をきいてくれません。
私家にも会社にも居場所がないんです。
ちょっとお話よろしいですか?
(加代)はい…。
アラッ!ミニブタちゃん?ちょっとよろしいですか?あらぁ〜!こんにちは〜!あらっ…結構毛強いんですね。
もっと柔らかいかと思ってた。
こんにちはぁ〜!
(壁に何かをぶつける音)どうぞ…。
(壁に何かをぶつける音)さぁどうぞ。
あらっ…?リフォームでもなさってるんですか?あぁいえいえ!あの…ちょっと息子が…。
(加代)どうぞおかけください。
あのお宅のミニブタちゃんをどちらかに預けたとか貸したとかってことはございませんでした?いえぜんぜん…。
(チャイム)すいません。
ちょっと失礼します。
はい。
「日本学習協会と申します」はいはいちょっとお待ちください…。
こんにちは!私あの日本学習協会の山田と申します。
息子さんの学習教材のお勧めで伺いました。
すいません。
今ちょっとお客さまなのでまた後で…。
あぁそうですか…。
ではまた。
すいません。
すいませんでした。
さっきの話の続きなんですけどね事件のあった一昨日の午後奥さん車でどちらへ出かけられました?
(チャイム)ま…ほんとすみません。
はい!「東京エデュケーションセンターと申しますが息子さんのことでちょっとお時間をいただけますか?」はいはいはい…ちょっとお待ちください。
私鳥井と申します。
今日は出席日数が足りなくても…。
あのすみません。
今ちょっとお客さまなのでそのお話はいずれ…。
お宅の息子さん不登校ですよね。
お母さまのご苦労お察しします。
(販売員)それでですね本日はご自宅にいても学力の落ちない教育システム…。
(五十嵐)すいません。
また別の日にしていただけませんか?…失礼しますっ!すみませんねぇ。
うちの者が差し出がましいことを…。
いいえ!でもセールスマンの数すごいですね!いつもああなんですか?
(加代)ええまぁ…。
不思議なんですけどセールスの方は皆さんうちの息子のことをよく知ってらして…。
いろいろとアドバイスしてくださるんです。
でもアドバイスっていっても結局何か買わされるんでしょ?ええええ。
そうです。
でもそれで息子が変わってくれるならと思って。
まぁそれにしてもずいぶん買い込みましたね!…ご主人なんにもおっしゃいません?息子がこうなったのは主人の責任ですから!文句なんか言わせませんよ。
これまだ使ってませんよね?ええ…あの子がなかなかその気になってくれなくて。
ちなみにこういうのでおいくらぐらいするんですか?それは35万でした。
ほおっ!奥さん…!あんまりお子さん甘やかさないほうがいいと思いますよ!あっ…話を元に戻しますけどお車でどちらへ?あぁ…!あのねちょっと商品を卸しに行ってまして。
商売やってらっしゃるんですか!ええまぁ…。
どういったご商売なんですか?
(加代)いろいろと…。
これって人気ブランドじゃないですか!ええ。
個人輸入の品を分けていただいて。
ちょっと見せてもらってもいいですか?
(加代)あの…!あっすいません。
あの子供Tシャツコピー商品です!コピー商品って偽物だろ?
(五十嵐)れっきとした偽物です!それ売ったら犯罪やろ。
よし…コピー商品の出どころを高木今井洗ってみてくれ。
それにしてもあの家…訪問販売多すぎです。
おい安さん!どこ行くの?どうして話してくれなかった?安浦という刑事が会社に来た。
あなたの会社に?家にも来たそうじゃないか。
香川という人が殺された件で。
私そんな人と関係ないわよ。
だから何も言わなかったのよ。
ただそれだけのことよ。
それにあなた…会社のことで精一杯でしょ?なにかあっても私の相談なんか聞いてくれっこないわ。
お前…なにかあるのか?ない!って言ってるじゃない。

(電話)はいもしもし…。
そんなっ…!行きます!行きますから…警察にはどうか…。
「82」という数字は8時から2時。
「R」が留守!でこの「B−712」という数字。
「B」というのは買ったという意味。
「712」というのは7月12日。
こういったものを表札のマーキング行為といいます。
電気ガス等々の公共事業の会社とは一切関係ありません。
訪問販売のセールスマンがお互いの情報交換のために書いてあるんだったな?
(田崎)そうです。
その情報交換てどんな情報ですかね?まぁ彼らの専門用語では「やっこい家」ってんですけどね。
えっ?その「やっこい家」っていうのはドアを開けて話を聞いてくれる。
ということは強く押せば商品を買ってくれるということです。
そのほかにですね家族構成の情報とか独り住まいのお年寄りであるとか独身女性であるとか子供がいるいない共働きであるかそういった情報も含まれてます。
その印が松山さんの表札に書かれていたことと今度の事件とはなにかかかわりがあるのかなぁ?あった!
(川辺)なんだ安さん?何があったんだ?被害者の手帳に松山さんちの表札にあったものと同じマークが書いてあるんですよ。
ホント!まったく同じマークですね!…ということはガイシャは松山さんの家へ行った可能性大ですな。
(高木)戻りました!
(川辺)ご苦労さん。
ガイシャが借りていた倉庫から押収してきました。
こういう物なんですがねぇ…。
課長…松山さんのところで見た物と同じです。
利夫くんっていったよなぁ?お母さんに用があって来たんだ。
どこ行ったか教えてくんないかな?とても大切なことなんだ。
…教えてくれ。
(ガラスが割れる)やめなさい!返せよっ!お母さんがどこにいるか話さないと返さない。
返せよっ
(林)ダメだ。
利夫くん…お母さんどこ行ったんだ?んっ…?おい…。
オイッちゃんと返事しなさい!ちゃんと目を見て!オイッ安浦さん…自分が。
ほら…。
よし…。
じゃあお兄ちゃんをお母さんのところに連れてってくれるな?…よし行こう。
ええそういうことですのでよろしく頼みます。
(扉が閉まる)誰かっ…!開けて!開けてっ誰かーっ!誰か助けてーっ
(インタフォン)「言うことを素直にきいて金を払えば出してやる」利夫…お母さんどこ行ったんだ?知ってることがあったら刑事さんに話しなさい。
いやだ…。
あんたには関係ないだろっ!利夫くん…。
お父さんは人殺しなんかじゃないぞ。
リストラが原因で自殺した人がいたとしてもだ。
それはお父さんのせいじゃない。
お父さんは会社の指示に従って仕事をしただけなんだ。
さっき見たろう?お父さんなぜうどん食べていたと思う?うどんが好きなんだろ?違う!お父さんはうどんなんか大嫌いだそうだ。
お父さんは仕事からくるストレスで柔らかいもんしか食べられなくなったんだよ。
君は…1人で食事してるそうだな?いつもお父さんと食事をしてればそんなお父さんに気がつくはずだぞ。
体調を崩してでも今の会社を辞めない。
それは君やお母さんの暮らしを守るためだ。
甘ったれんじゃないぞ!安浦さん。
もういいです。
利夫…。
父さんがお前につらい思いをさせたのは申し訳ないと思ってる。
でも今はお母さんのことが心配だ。
なぁ?話してくれないか?利夫くん…!男らしくないぞっ!お母さん…電話がかかってきて出かけたんだ。
行き先はわかるか?
(利夫)倉庫街。
(インタフォン)「どうした?決心しないと凍死するぞ」
(電話)はい刑事課です。
はい…わかりましたっ!課長!松山加代は中央倉庫街に行ったそうです。
全員をそっちへ向かわせろ。
はい!手分けして捜してくれ!
(刑事たち)わかりました!加代っ…!お願いしますっ…!
(非常呼び出し音)「開けてっ…!開けてください!」
(非常呼び出し音)おい五十嵐!どうだ?見つかりません!ダメです!みんな鍵がかかってます。
高木!どうだ?ダメですね!…じゃ試してみるか。

(五十嵐)捜せますかねぇ…?大丈夫だよ。
フランスじゃあさブタがきのこ探すっていうじゃないか。
嗅覚は人間の100倍だっていうぞ。
…人間はきのこじゃないと思うんですけど。
ここって冷凍倉庫です!おぅ携帯安浦。
…高木か?管理室に行ってな至急21番倉庫を開けさせろ。
(非常呼び出し音)山手中央署の者や!おい…何やってんだよ?これ倉庫の中からのサインじゃないのかっ早く開けんか!コラッ…安浦さん!大丈夫か?えっ?あなた…。
ごめんなさい…。
私バカなことしちゃった。
(松山)わかってる…わかってるよ。
なっ?全部俺が悪いんだ。
ごめんな…。
お母さん…。
利夫…。
利夫…!そういう犯罪を見たらすぐに警察に通報するんやっ!えっそれを脅迫…おまけに冷凍倉庫に閉じ込めて!自分が何をしたのかわかってるのかあっすいませんっ…!大丈夫ですか?はい。
すいません…。
気分が悪くなったら言ってくださいね。
あなたをあの冷凍倉庫に閉じ込めたのは関という男でした。
ああそうですか…。
私が香川さんを殺すところを見ていたと…言われて私呼び出されたんです。
それで…「黙っていてやるからお金を用意しろ」って言われて…。
でも「とてもそんなお金はない」と言ったら…閉じ込められたんです。
じゃああなたが香川さんを殺したんですね?ウウッ…!詳しく…話してもらえますか?香川さんは…家に何度も訪問販売に来てました。
私が息子のためだったら何でも買うと知ってましたから。
そのうち…「もうお金のゆとりがない」って言うと「夫に内緒で商売をすればいいから」って…子供用のTシャツを分けてくれたんです。
それ…コピー商品だったでしょ?今さらなにふざけたこと言ってるんだ!あんまりじゃありませんか!偽ブランドだなんて…。
大丈夫だよ!黙って売っちまえばわかりゃしないよ!そんな…。
ねぇお願い。
お金返してください!いいのか?そんなこと言ってると息子に全部ばらしちゃうよ!親父は人殺し!おふくろは詐欺商売!これじゃあかわいい息子は生涯立ち直れないぜ。
ハハハッ…!…息子には黙っていてやるからさ。
キャーッここには誰も来ねえぜ!キャーッやめてっ!
(衝撃音)私がいなくなったら…利夫がどうなるのかそれが心配で心配で…どうしても自首できなかったんです…!…すみませんでした!ねぇ奥さん…。
どうしてもっと早くご主人に相談しなかったの?気が弱そうだけどいいご主人じゃないの。
いまだに「全部自分が悪いんだ」って安浦刑事に言い張ってるらしいわよ。
(横溝署長)安さん…本気か?はい。
署長…。
絶対に許可しないでください。
もしこのことが外部に漏れたら私の責任問題いえいえ…ひいては署長の責任問題にまで波及いたします!でも…必要なんだろ?少し荒療治だとは思うんですが…。
ダメよ…ダメ!安さん!課長。
じゃ警察は犯人を逮捕するためだけにあるんですか?…じゃあ何のためにあるの?ですから国民が平和に暮らしていく手助けをするため強いて言えば人間のためにあるんじゃないですか?そうそうっ!いや安さんいいこと言うね!いやっ!そのとおりだよ!課長もそう思うでしょ?うんっ!署長…許可してください。
わかった…許可しよう。
加代…。
田崎くん連行しなさい。
はい。
お母さん…。
いいか?お母さんはな君をなんとか立ち直らせようとして罪を犯してしまったんだ。
…そのことを忘れるな。
林さん…!「今日から学校へ行く」ってお父さんから電話があってな。
お母さんは正当防衛が認められるはずだ。
きっと家に戻れると思うよ。
よろしくお願いします!ところでお父さん元気か?はい!僕が作ったうどん「おいしい」って食べてます。
そうか。
トンちゃんは?ちゃんと世話してます。
大変だな。
両親に借りつくっちゃったし。
生意気言いやがって!いってきますっ!がんばれよっ!
(片桐由美)そう…。
表札のマーキングってそんなふうに利用されてるの?家族構成とかさ何時ごろ留守にしてるとかさ。
そう…。
私も帰ったらすぐ表札チェックしなくちゃ。
なるべく早いほうがいいね。
そうね。
でも…もしマーキングがあったらどういう意味か知りたくなるわ。
ママの個人情報ってのはなんだろな…?実はね安浦さん…私の心の中にもマーキングがあるの。
ええっ…?ママの心にマーキング?そう…。
安浦さんの「Y」マークがいっぱい…!クゥーッ…!フフッ…暑いでしょ。
ママ…もう一本。
はい。
もう一本お願いね。
2015/03/19(木) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
はぐれ刑事純情派16[再][字]

「表札マーキング殺人事件・ミニ豚を飼う女!」

詳細情報
◇出演者
藤田まこと、眞野あずさ、梅宮辰夫 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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