ニュース 2015.03.19


こんにちは。
正午のニュースです。
北アフリカのチュニジアの首都チュニスの博物館で18日、武装した男らが銃を乱射した事件で、日本人3人を含む外国人観光客など19人が死亡し、政府は、日本人3人が死亡し、3人がけがをしたことを確認しました。
捜査当局はテロ事件と見て、犯行の動機や背後関係を調べています。
現場から中継です。
私は首都チュニスにある事件現場となったバルドー博物館の前にいます。
事件から半日以上がたちましたが、今も警察の車両があちこちに配置され、武装した警察官が警戒態勢を敷いて、ものものしい雰囲気に包まれています。
事件を目撃した市民の話によりますと、大きな銃撃音が何度も聞こえたと、現場は一気に騒然とした雰囲気に包まれたということです。
今回の事件で犯行声明などは出されていません。
しかしチュニジアでは、過激派組織IS・イスラミックステートに加わった若者が数千人に上るといわれ、過激派組織の活動に対する懸念が高まっていました。
現場となった博物館は、チュニジアを代表する観光スポットの一つで、隣には議会の建物もあります。
首都のいわば中枢で起きた事件に、市民の一人は信じられない事件だと話すなど、大きな衝撃が広がっています。
チュニジアの首都チュニスにある、議会や国立博物館が並ぶ地区で、18日午後、複数の男たちが、バスから降りてきた外国人観光客らに向かって銃を乱射したあと、国立博物館に押し入りました。
男らは、観光客らを人質に取って立てこもったため、治安部隊が突入して、武装した2人を殺害しましたが、チュニジア政府によりますと、外国人観光客17人と、チュニジア人2人の合わせて19人が死亡、44人がけがをしたということです。
日本政府はきょう午前、日本人3人が死亡し、3人がけがをしたと発表し、ほかにも被害を受けた人がいないかどうかなど、現地の大使館を通じて情報収集を急いでいます。
また関係者によりますと、死亡した日本人3人は、東京都の60代の女性と、埼玉県の40代と20代の、いずれも女性だと確認されたということです。
チュニジアのシド首相は、現場で殺害した2人について、ヤシン・ラビディ容疑者と、ハテム・ハシュナウィ容疑者で、いずれもチュニジア人だと明らかにしました。
また、カイドセブシ大統領も、忌まわしい者たちを撲滅すると、事件を強く非難して、テロ事件の再発を防ぐため、断固として対処する考えを示しました。
事件については、現場近くのチュニジア議会を狙った犯行という見方がある一方、犠牲者のほとんどが外国人であることや、犯人が外国人観光客に人気のある博物館の前で襲撃を行っていることから、外国人を狙った犯行という見方も出ています。
けがをして、病院で手当てを受けている結城法子さんは、NHKのインタビューに対し、次のように述べました。
安倍総理大臣は、総理大臣官邸で次のように述べました。
菅官房長官は次のように述べました。
今回のテロ事件、当時の状況が、少しずつ分かってきました。
事件が起きたのは、18日の昼過ぎです。
襲撃されたのは、首都チュニスの中心部の、議会や博物館などがある地区でした。
事件の発生直後の映像です。
逃げてきた人々が、治安部隊が展開している建物に次々に駆け込んでいます。
外国人の観光客と見られる人たちの姿も。
子どもを抱きかかえたまま避難してくる人もいます。
治安部隊が銃を構えて警戒を続けています。
男らは、博物館の前でバスから降りてきた外国人観光客らに向かって銃を乱射し、その後、博物館に押し入りました。
観光客を人質に取って立てこもったため、治安部隊が博物館を包囲。
その後、治安部隊が博物館に突入して、武装した男2人を殺害し、人質になっていた観光客は保護されたということです。
事件のとき、博物館にいて、けがをした結城法子さんです。
手当てを受けている病院で、NHKの取材に応じました。
テロが起きたチュニジアについて専門家は。
東京・渋谷区にある旅行代理店、クルーズプラネットによりますと、事件が起きた18日、チュニジアには、地中海を周遊するクルーズ船が到着していて、国内の複数の旅行代理店を通じて、合わせておよそ190人の日本人が乗船していると見られるということです。
クルーズ船は、MSCスプレンディダ号で、今月13日にスペインを出港し、フランスやイタリアを経由していました。
この会社を通じては、日本人90人がツアーに参加し、成田空港と羽田空港からが71人、関西空港からが14人、個人の旅行客が5人だということです。
会社では、現地と連絡を取りながら、安否確認を急いでいます。
スタジオには、国際部、森記者です。
森さん、今のニュースで、大型クルーズ船が寄港するなど、比較的安全とされていたようなんですけれども、チュニジアでは、今回のような事件が起きる危険性というのは、高まっていたのでしょうか?
そうですね、このチュニジアというのは、この中東アフリカのイスラム圏の地域と聞きますと、国が安定せずに治安が悪いというような印象、ひょっとしたらあるかもしれません。
しかし、チュニジアは4年前の民主化運動のアラブの春の、唯一の成功例といわれている国なんです。
去年末には大統領選挙が行われまして、民主化に向けたプロセスが着実に進んでいたと。
長く外国人を狙った大規模なテロ事件というのは起きていませんで、周辺の国々と比べますと、国も安定して、治安情勢もよいとされて、もともと観光資源に恵まれているだけに、多くの観光客が今回のように訪れていたというわけなんです。
それだけに、今回のこの事件の衝撃は、やはりそれだけ大きいということですね。
そうですね、このところの、この地域でのイスラム過激派の活動の活性化、これに伴いまして、国内ではテロが起きるのではないかという懸念は高まっていたんです。
過激派組織IS・イスラミックステートに加わるために、シリアやイラクに向かう若者というのが、このチュニジアからは、比較的多いと、3000人といわれています。
こうした若者がチュニジアに戻ってきて、もしくは国内で不満を募らせている今の若者たちが、いずれテロ事件を起こすんではないかというような不安、懸念だったんですね。
さらに東隣リビア、西隣、アルジェリア、この地域はISと呼応する過激派組織や、その他の過激派組織も多く活動しています。
今回、容疑者の男2人が、過激派組織となんらかのつながりがあったのかということは、まだ分かっていないんですけれども、それだけに今後の捜査は、2人の足取りや思想的な背景というところが中心に進められることになると思います。
森記者に聞きました。
日本を訪れているアメリカのオバマ大統領夫人のミシェルさんは、安倍総理大臣夫人の昭恵さんと共に、東京都内で講演し、チュニジアで起きたテロ事件で犠牲となった日本人に、哀悼の意を表しました。
またミシェルさんは、十分な教育を受けられない女性への支援を、日米両国で行っていく必要性を訴えました。
アメリカのオバマ大統領夫人のミシェルさんは、きのうから日本を訪れており、きょう午前、東京都内で女子大学生などを前に講演しました。
また、ミシェルさんは、世界各地で聡明で能力があるのに、学校に行く機会が一度も与えられない多くの女の子がいる。
女子教育は、単に彼女たちの将来だけでなく、地域社会や国にとっても最善の投資だと述べ、十分な教育を受けられない女性への支援を、日米両国で行っていく必要性を訴えました。
一方、安倍総理大臣夫人の昭恵さんは、いかなる理由があっても、テロは断じて許されない。
このようなことを防ぐためにも、国境を越え、人種や宗教を超え、可能性を見いだす協力を最も親しい友人と作り出していきたいとしたうえで、女性への教育について次のように述べました。
次です。
きのう、秋田県仙北市の乳頭温泉郷で3人が死亡した事故で、警察と消防は、源泉から湯を送る配管を操作するため、雪に掘られた穴に硫化水素がたまり、中毒になったと見て、けさから現場検証をして、事故の原因を調べています。
午前9時過ぎ、ボンベやマスクなどをつけた警察と消防が、この場所からおよそ1キロ離れた現場に向かいました。
きのう夕方、仙北市の乳頭温泉郷で、源泉から湯を流す配管を調整していた、土木建設会社の従業員、坂本榮さんと羽根川次吉さん、それに仙北市職員の柴田政文さんが次々と倒れ、死亡しました。
3人は配管の空気を抜いて、流れをよくする作業を行っていて、配管のバルブを操作するために、雪に掘られた穴の中で倒れていたということです。
また救急隊が駆けつけたとき、現場の周辺からは、高濃度の硫化水素のガスが検出されたということです。
警察と消防は、なんらかの原因で、雪の穴にたまった硫化水素で、3人が中毒になったと見て、詳しい原因を調べています。
去年、全国の警察に寄せられたストーカー被害や、夫婦間などの暴力、DV・ドメスティックバイオレンスの相談や通報などは、ともに過去最多となりました。
警察庁によりますと、去年1年間に全国の警察に寄せられたストーカー被害の相談や通報は、2万2823件で、過去最多となりました。
加害者の検挙も2473件と過去最多となり、罪名別では、付きまといや交際の要求など、ストーカー規制法違反が613件、脅迫が465件、住居侵入が309件、殺人と殺人未遂も合わせて14件ありました。
このうち身柄まで拘束する逮捕に至った事件は2242件で、前の年より526件増えました。
一方、DV・ドメスティックバイオレンスの相談や通報は、去年は5万9072件で、前の年より1万件近く増え、過去最多となりました。
DVに関する検挙は、6992件で、このうち、殺人と殺人未遂は合わせて102件に上りました。
去年から配偶者や内縁関係だけでなく、一緒に暮らす交際相手から暴力を受けた場合も対象となり、相談や通報が増加したということです。
警察庁は、ストーカー被害、DV被害ともに、殺人など凶悪な事件に発展する前に、全国の警察で被害者の安全を最優先に対応していきたいとしています。
お伝えしていますように、北アフリカのチュニジアの首都チュニスの博物館で18日、武装した男らが銃を乱射した事件で、日本人3人を含む、外国人観光客など19人が死亡し、捜査当局はテロ事件と見て、犯行の動機や背後関係を調べています。
生字幕放送でお伝えします2015/03/19(木) 12:00〜12:22
NHK総合1・神戸
ニュース[字]

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合

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