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栃木県宇都宮にある「大谷資料館」では、ドラクエのダンジョンに迷い込んだような体験ができるよ。
地下30mの坑内はもともとは石採場。巨大な岩に囲まれた、薄暗い空間はまさに異次元である。







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餃子の町、栃木県は宇都宮駅。駅周辺はあっちゃこっちゃに餃子ののぼりが風になびいてるわけなんだけど、駅前から20分ほど車を走らせた大谷エリアは、一転、右も左も巨大な岩だらけ。



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「大谷の奇岩群」と呼ばれる一帯で、田んぼだらけのエリアに凝灰岩がボコボコ屹立しているのだ。
なんだか中国の墨絵みたいな無骨な光景である。



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▲大谷資料館の駐車場

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奇岩群エリアの中央に「大谷資料館」という、石採場の跡地があるのだ。
見ての通り、駐車場からしてゴツゴツした岩に囲まれている。車がすげえちっさく感じるね。

ここで採掘されていた大谷石は,旧帝国ホテルにも利用されていたんだとか。石採場としての運用は戦前に終わっていたけど、1979年に坑内を見学できる資料館としてオープンしたそうだ。



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便所もこのとおり『岩!』って感じ。



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地下坑内の入口はこちら。入場料700円を払って、地下にもぐっていく。
深さは30mで東京ドームほどの巨大な空間だとか。平均気温は8℃前後とかなり涼しい。



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石のトトロが出迎えてくれた。



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彫り具も展示されていた。手彫りの時代は、こういうツルハシでせっせと切り出していたんだってさ。



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急角度の階段をグングン降りて、地下へと向かう。
地底70mにある群馬の土合駅と同じような土っぽいといいますか、草っぽいといいますか、特有の”地下の匂い”としか呼びようがない匂いがする。なんか地下にはあるんですかね、共通の匂いの発生源。



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階段をくだり終えると姿をあらわす、地下坑内。



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こいつぁ、すごい…。
ドラクエのダンジョンって、まさにこんな感じなんだろうなという雰囲気。今にもドラキーが襲いかかってきそうだ。
薄暗い坑内のところどころにゆらめく照明が幻想的。
効果的なポイントには、赤だの青だの色つきの照明が設置されていて、かなり計算され尽くされている。



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機械彫りのマシーンや



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假屋崎省吾の作品も展示されている。



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これだけ異次元な空間とあって、映画のロケや音楽PVにめちゃくちゃ多用されているみたいね。
いたるところに「誰々さんがPVで利用した場所です」ってな説明書きがされていた。
B’zや板野友美、三代目JSoulBrothersなども使ってるみたいだから、ファンの人だったら一目見て、分かるんじゃないかな。



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舞台のようにせり上がった場所もあった。



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機械彫りの痕。均等な幅で線が入っている。



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ここがPVとかで利用されたさいの写真が展示されている。



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セーラー服と機関銃にも利用されたんだ。



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オメガのレセプションパーティーも開かれたそうだ。
こんなとこまでお偉方をみんな連れてきたって、それが凄いな。



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小一時間、坑内を堪能して、外に出た。
登ったり下ったりでちょいと疲れたので、自販機コーナーで休もうと思ったら



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自販機コーナーまで石に囲まれていた。

本当にRPGのダンジョンに迷い込んでしまったような異次元空間を味わえるので、わざわざ行く価値大アリですわ!帰りに宇都宮で餃子食えば、栃木を満喫できまっせ。









「大谷資料館」の情報
オススメ度:★★★★☆
アクセス:JR宇都宮駅西口から大谷・立岩行きバス約30分
      →「資料館入口」で下車して、徒歩約10分
住所:栃木県宇都宮市大谷町909
電話番号:028-652-1232
営業時間:9:00〜17:00 
定休日:12月28日~1月1日
予算:入場料700円
関連サイト:公式サイト