すてきにハンドメイド「この春トレンドのノーカラーコート」 2015.03.19


ホッとする素朴な味わいです。

(テーマ音楽)これからの季節に気軽にさっと羽織れる「襟なしのコート」はいかがですか?前身ごろは見返しと「2枚仕立て」になっていて洗練されたデザインです。
わき身ごろもついているので体のラインに沿った美しいシルエットが出ます。
基本作品を覚えれば丈を短くしたりスナップボタンをつけたり応用作品も作る事ができます。
皆さんもチャレンジしてみませんか?「すてきにハンドメイド」今回ご紹介するのは「ノーカラーコート」です。
これからの季節に1枚持ってるととってもいろんなシーンで活躍してくれますし。
そんなもの是非自分で作ってみたいですよね。
それでは早速教えて下さる方をご紹介致しましょう。
デザイナーの泉繭子さんです。
よろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
泉繭子です。
今回はノーカラーコートというのを教えて頂くんですけれども何かポイントはありますか?はい。
前身ごろと前見返しが2枚仕立てになっておりますので翻った時も表地が見えて美しいフォルムになっていますしあとはきちんとした仕立てになっていますのでフォーマルにもカジュアルにもどちらにでもふれるデザインになっています。
そして今回番組ではアンケートを実施して700人以上の方からご応募を頂きました。
視聴者の皆さんにコート作りに関するアンケートを実施したところミシンソーイングに関するさまざまなお悩みが寄せられました。
例えば…そこでアンケートにお答え頂いた方の中から千葉県に住む2人の女性をスタジオにお呼びしました。
お二人にはコート作りに挑戦してもらいます。
今回は特に「そで付けの方法を知りたい」と参加して下さいました。
ホントにこういう……のでよろしくお願いします。
お願いします。
返し縫いをしすぎて角の部分が固くなってしまうそうです。
(中山)何かもこもこっとしちゃったりとか?はい。
さあお二人ミシンの前にご準備頂きましたがまずはどんなところから始めていったらいいんですか?お二人には裁断と印つけまで済ませて頂いてますのでポケットにジグザグミシンをかけるところから始めて頂きたいと思います。
それではコート作りスタートです。
早速レッスンが始まりました。
柏田さんが選んだのはグレーをベースにしたチェック柄の生地です。
生島さんはキャメルの無地の生地を選びました。
両方とも素材はポリエステル。
綿の生地よりもしわになりにくいので今回のコートにはお薦めです。
それではここでノーカラーコートの作り方を見てみましょう。
製図はご覧のとおりです。
材料はこちらです。
布を外表に折り裁ち合わせ図を参考にしながら縫い代をつけた型紙を配置し裁断します。
縫う時はミシンの針板の目盛りを目安にするので出来上がり線の印つけを省き「合い印」だけを記します。
下準備としてまずポケットの前の縫い代にジグザグミシンをかけます。
同じようにそで口と後ろ見返しの縫い代にもジグザグミシンをかけます。
後ろ見返しの縫い代を折ってミシンでステッチをかけておきます。
ポケット口の縫い代を裏側に折りミシンでステッチをかけます。
スタジオのお二人もポケット口を縫う工程に入りました。
まずアイロンで折り目をつけます。
そのあとするのが返し縫いです。
「正しい返し縫いの仕方が分からないのが悩みだ」と言っていた生島さん早速やり方を泉さんに聞いてみる事に。
正しい返し縫いは2目か3目縫いそれを1往復半して縫い進める事。
それだけで糸はほどけないそうです。
すごくきれいに縫えてます。
いいですね。
はいこれで大丈夫です。
これで糸切って大丈夫です。
生島さんこれで正しい返し縫いの方法が分かりましたね。
そで口の縫い代をアイロンで折ってそで丈の目安をつけておきます。
ワン!この状態ではまだそで口は縫いません。
そでの長さを決めるのは最後。
そでがついたあとに試着してから決めて下さい。
そでを中表に合わせて縫い代を縫ったあと2枚一緒にジグザグミシンをかけます。
縫い代をアイロンで後ろそで側に倒してミシンの押さえ金で縫い代をいったん固定します。
そでの布を内側に入れ込んで。
少しずつ布を内側に入れ込みながらゆっくりと縫い代を押さえながらステッチをかけてゆきます。
これでそでが縫えました。
ポケット口以外の横側と下側3辺の縫い代の直線部分のところだけアイロンで裏側に折ります。
9センチにカットした熱接着両面テープを縫い代の間に挟んでアイロンでポケットの縫い代3辺を固定しておきます。
ワン!…には細かく「ぐし縫い」をする事。
ポケットの底のカーブの部分に5ミリのぐし縫いをして糸を優しく引っ張りながら自然な丸みをつけてゆきます。
このぐし縫いは大きいとカーブに角が出ますので5ミリぐらいの細かいぐし縫いにするときれいなカーブになります。
熱接着両面テープをカーブの部分にも挟んで丸みを整えアイロンを当てて。
優しく糸を引っ張りながらアイロンを当てるときれいなカーブになります。
このようにすればポケットの底に自然なカーブを作る事ができます。
後ろ身ごろとわき身ごろを中表に合わせて。
後ろ切り替え線の縫い代を縫ったあとその縫い代を2枚一緒にジグザグミシンで始末します。
縫い代をアイロンで後ろ身ごろ側に倒し縫い代を押さえながら後ろ身ごろ側にステッチをかけます。
この縫って1枚仕立てになったわき身ごろから後ろ身ごろのすそにジグザグミシンをかけ縫い代をアイロンで折って着丈の目印をつけておきます。
まず前身ごろと前見返しを外表に合わせて今1枚仕立てにした後ろ身ごろとわき身ごろの横に並べて縫い上がりをイメージします。
前身ごろが中表になるようにこのようにひっくり返しながらわき身ごろ側の縫い代と合わせて前見返しの縫い代も中表に合わせてわき身ごろを挟みます。
そしてこの3枚の縫い代を一緒にミシンで縫います。
この3枚の縫い代の端がそろうように気をつけて下さい。
この時すそから8センチのところをあとでほどきますのでミシンの針目を大きくして縫うとあとでほどきやすいです。
きれいな折り目が出るように縫い合わせた前身ごろ前見返しわき身ごろの3枚の縫い代をアイロンで割って整えます。
前身ごろと前見返しの肩とえりぐりの部分を中表にして縫い代を合わせてゆきます。
この時先ほど1枚仕立てにした後ろ身ごろとわき身ごろの布を中に入れ込みながら前端の縫い代を合わせてゆきます。
そしてえりぐりから前端にかけての縫い代を縫います。
このあとすその縫い代2センチ切りますのですそから3センチの部分に返し縫いをしておきます。
前端の角の部分を斜めにカットします。
先ほど針目を大きくして縫ったすそから8センチの縫い目をほどいてゆきます。
ほどき終わったら真ん中のわき身ごろのすその縫い代先ほどアイロンで着丈の目印にしたところですね。
そこを折って前身ごろと前見返しの間に挟んで縫い代を合わせながら待ち針で留めます。
この時待ち針を刺したところがわき身ごろのすその端の目印になるように待ち針を斜めに留めます。
そして真ん中のわき身ごろの布を縫ってしまうのを防ぐために奥に入れ込んですその縫い代を「L」字型に縫い閉じます。
そでぐり部分以外の縫い代は全て縫ってある状態になっています。
すその縫い代が1センチになるように切り角も斜めに切ります。
縫い代をアイロンで割りそでぐりからクルッと表に返します。
これでコートの前身ごろの形になりました。
目打ちなどを使って角を出してアイロンで整えます。
ではこの工程をスタジオのお二人にも挑戦してもらいましょう。
柏田さんと生島さんも前身ごろと前見返しを縫う作業に入りました。
縫い終わりご覧のような袋状に。
前身ごろを二重にすればきれいな仕上がりになります。
この中のものを引き出しましょうか。
(中山)こういう場面に出会うって手作りしないと決してないですよね。
あ〜そうですね。
自分のコートのこんだけ裏側に。
これをひっくり返すと完成形が随分見えてくるので作業の中では楽しい工程の1つなんですね。
おっ!おっ!形ができてきましたね〜。
ここがこう…。
そでが。
そでになって。
この部分が今度は…。
見返しが。
見返しがついて。
なりそうですね。
…こうなって。
こうなって。
そうなんですよ。
こうやってイメージを作って。
作りながら縫う事が大事なんですね。
柄合わせが大変そうな生地を選んだ柏田さん。
うまく縫えているのでしょうか?これは何か柄合わせが難しかったんじゃないかと思うんですけど。
すごくきれいですね。
お店みたいですねすっごいきれいに合ってますし。
う〜わきれい。
このあとすその部分も忘れずに縫いましょう。
あと少し完成まで頑張りましょう。
はい。
はい頑張ります。
後ろ身ごろと後ろ見返しを中表に合わせます。
えりぐりをミシンで縫います。
縫い代をアイロンで割ってから後ろ見返しを表に返します。
えりぐりをアイロンで整えます。
まず出来上がりをイメージして前身ごろと後ろ身ごろの肩の部分を合わせます。
この時肩の部分は見返しがあるため4枚布がありますので。
まずは1枚目の表地を開いて見返しどうし2枚目と3枚目の端を合わせます。
そして今度は表地どうしですね。
4枚目を開いて先ほど開いた1枚目の表地と合わせて肩の部分を縫います。
ここでは縫い代を両開きにしてアイロンで倒したあと厚みが出るのを防ぐためにえりぐりの縫い代を4か所切ります。
そしてあとでそで付けをした時厚みが出ないようにするためにここでそでぐり側の縫い代も4か所「L」字型に切っておきます。
えりぐりの中心から折って表と見返しが合うように肩線の縫い目どうしを待ち針で留めそでぐり側も表と見返しの縫い目どうしを待ち針で留めて肩線を合わせます。
縫い目に沿って1センチほどミシンで縫い留め肩線を補訂します。
今縫ったのがこの4か所になります。
そでぐりの0.7センチのところをミシンで縫って表と見返しを1枚仕立てにしてそでがつけやすいようにしておきます。
これで肩の部分が縫い終わりました。
アイロンで整えてから前身ごろの切り替え線から前すそ前端えりぐりにかけてグルッとステッチをかけます。
身ごろにステッチをかけ終えたお二人。
このあとはいよいよ柏田さんが「苦手だ」と言っていたそで付けの作業に入ります。
だいぶ形が見えてきてもうクライマックスですけれども。
このあとはそでをつけていくという事なんですが。
先ほども「そで付けがちょっと苦手」という事で。
「苦手だな〜」って思ってる方結構多いんじゃないかと思うんですよね。
微妙なこういう…縫うと布がよれてしまうのが悩みでした。
そで付けって直線と曲線をつける時は結構難しいんですけれども。
今回のコートは曲線と曲線なんですね。
なので比較的簡単な方です。
全部が曲線の方が簡単という事ですか?そうですね。
曲線と曲線の方が簡単なので。
あとは…下からがいいんですか?そうですね。
そうしますとここがやはり…肩って丸いですのでここに「いせ」が入ったりここが動きやすい方がいいんですね。
そうしますとここしっかり留めてからこのゆとり分をここに逃がすという事がやはりきれいに肩がつくポイントなんです。
まず下の部分から…。
そうですね。
待ち針を打っていってみましょうか皆さんも。
まずこちらのそで下とこちらの印のところを合わせます。
合わせましたら次は…今度そで山にいきましょう。
そで山どうしを合わせます。
この印をしっかりとしておく事が大事ですねまずね。
そして今度は下から打っていきます。
最後にこのそで山のところですね。
ここはちょっとゆとりが出ても「いせ」になりますので。
大丈夫ですので。
こちらがそでの部分に正しく待ち針を打ったところです。
まずはそで下。
ここがわきの部分になります。
次にそで山の肩の部分。
続いて合い印の順に打ちましょう。
そのあとは下から上へ留めていきます。
この順番で打つと2枚の生地がきちんと固定されきれいな仕上がりになります。
柏田さん合い印などを確認しながら慎重に待ち針を打ちます。
ちょっと難しいなと思った時はたくさん針打って頂いて。
やりすぎちゃってるかも…。
うん大丈夫ですね。
これで縫ってみましょうか。
はい。
大丈夫ですね。
(中山)とても順調に。
もう少し…。
頑張って下さい。
もうちょっとです。
でもねそで付けできれば何でも作れますので。
そうです。
これでできたかしら?できました?はい大丈夫かしら。
この辺ちょっと…。
あっ直りました。
(中山)どうですか?表から見てみて。
ちょっといびつではありますがでもとりあえず…。
きれいですよね。
おかげさまで。
すごいきれいだと思いますよ。
やっとおかげさまでできました。
すてきです。
ありがとうございます。
片方できるとだいぶ自信つきますよね。
そうですね。
もう待ち針の打ち方で…。
はい。
もう片方も。
はい頑張ってみます。
やってみましょう。
はい。
そで口の部分はコートですので一度試着をしてご自身のそで丈の長さを確認してそで上げをして下さい。
縫い代を少しめくって奥の部分をまつります。
熱接着両面テープでポケット口以外の3辺を固定しポケットを縫い留めます。
ポケット口の角は力のかかる部分。
三角にミシンをかけましょう。
これでノーカラーコートの完成です。
スタジオのお二人も完成まであとわずかです。
最後のポケットを縫いつける工程に入りました。
できました〜。
すごい。
もうこれで完成ですか?できましたね。
すご〜い。
できたできた〜。
そして柏田さんも。
できた〜。
やっとできました。
ありがとうございます。
すてき〜。
今日頑張って作って下さったお二人の作品が完成したので早速ご登場頂きたいと思います。
まずは柏田さんどうぞ。
(中山)すてき〜。
かわいいですね。
やっぱり軽やかですよねこの素材また。
そうですね。
やはり大柄のチェックが目を引いて。
この素材ですとやはり梅雨の時期ですとかそういった時期でも着れる素材かと思います。
すごい長い時間愛用できる1着になりそうですよね。
そうですね。
さあそれでは続いてお呼びしましょう。
生島さんどうぞ。
(中山)おっ…。
またこちらも全然印象が変わりますよね。
生地が変わるだけでねグッとカジュアル感も出て。
また背が高くてらっしゃるのでこの長い丈を上手に着こなしてらっしゃいますよね。
そうですね。
今日お二人チャレンジしてみていかがでしたか?ありがとうございます。
そして生島さんいかがでしたか?2人ともきっちりと工程を踏んで。
あとイメージをして作って頂いたのできれいな作品に仕上がったと思います。
コートだと遠慮しがちかもしれませんがやはり直線縫いですしそんな難しい縫いもないので是非チャレンジして頂きたいと思います。
という事で柏田さん生島さん今日は一日お疲れさまでした。
そしてすてきなコートおめでとうございます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
更に一日指導して頂きました泉さん今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
今回ご紹介したノーカラーコートはテキスト3月号に詳しく掲載されていますので是非参考になさって下さい。

(テーマ音楽)2015/03/19(木) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
すてきにハンドメイド「この春トレンドのノーカラーコート」[字]

今月は「春の新生活応援アイテム」。3回目は、デザイナーの泉繭子さんがこの春トレンドのノーカラーコートを紹介。気軽にさっとはおれて、脇布効果でスタイルよくみえる!

詳細情報
番組内容
今月のテーマは「春の新生活応援アイテム」。3回目は、デザイナーの泉繭子さんがこの春トレンドのノーカラーコートを紹介する。気軽にさっとはおれて、すっきりと着られる襟なしのコート。前・後ろ身ごろに加え脇身ごろをつけているので、シルエットが美しくどの角度からみてもスタイルよく見えるのがポイント。見返しを裏地替わりにし、襟やボタンつけもないので、簡単な仕立て。この春のおしゃれに大活躍。おしゃれさんは必見!
出演者
【ゲスト】中山エミリ,【講師】デザイナー…泉繭子,【語り】吉井歌奈子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸

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