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the deconstruKction of right このページをアンテナに追加

2015-03-20

ライトノベルファンに贈る、文学入門!!!!

・「最近のラノベは」「最近の若者は」、そう言われて、「この無理解のジジイの大人どもの時代遅れの石頭のクソゴミどもが!!」と思っていませんか。「けっ、これだから文学の野郎どもは」と思ったり、していませんか。でも、「文学」を、そう一括りに乱暴にまとめてしまったら、同じような差別や偏見をしていることになっちゃうよ。

・「文学」は難しくて、つまんない。そう思うのは当然で、率直に言うと、国語の授業が悪い。真面目で深刻なものと考えすぎ。

・せっかく「文学」は面白いのに、読まなかったり、楽しまなかったら、もったいない。ちょっとだけ読むための努力は必要になるかもしれないけど、楽しめるものの種類を増やしておくと、人生はもっともっと面白くなるよ。


というわけで、「ライトノベルファンに贈る、文学入門!!!!」です。

・読みやすくて、面白いものを選びました。

・「文学」の定義は、「文学史で名作扱いになっているもの」「純文学と呼ばれているもの」と、アバウトです。


阿部和重インディヴィジュアル・プロジェクション

 ほとんど『メタルギア・ソリッド』みたいなスパイ小説。

高橋源一郎『ペンギン村に陽は落ちて』

 『アラレちゃん』や『ドラえもん』の二次創作パロディ。ギャグ。

村上龍『愛と幻想のファシズム

 この社会にクーデターを起こすぞ!!! 主人公の「鈴原冬二」は『エヴァンゲリオン』のフォースチルドレンの元ネタ。

谷崎潤一郎春琴抄

 目が見えないお嬢様にこきつかわれる、ツンデレ小説。トイレの世話までさせられるんですよ!

田山花袋蒲団

 日本の私小説の始祖で……とか、そんな文学史的なことはどうでもいい。重要なのは、作家がファンレターをもらって、「どうせ文学やるんだからブスだろう」と思って、会ってみたら美人だったので、ズッキュンやられちゃうというしょうもない話だということ。同じ作者の「少女病」は、電車の中で少女に見とれる作家の話で、ロリコンまるだし。オチに爆笑。ネットで読めます。http://www.aozora.gr.jp/cards/000214/files/1098_42470.html

安倍公房『密会』

 救急車に妻が連れ去られ、病院に行くと、そこはダンジョンだった。特殊能力を持つ美少女と、ダンジョンの探検に出よう!

筒井康隆残像に口紅を

 一章が進むごとに、「あいうえお」などの50音が使えなくなっていく! 当時は「ゲーム」と批判されましたが、今や文学の大家。

星新一『ボッコちゃん』

 ショート・ショートという、短くてオチのある小説の達人。実は、芥川賞候補になってるんです。

島尾敏雄死の棘

 ヤンデレ小説の究極系。ヤンデレ小説に物足りない人は、是非。ヤンデレ系の美少女ゲームのハッピーエンドのその先が書いてあるよ!

古井由吉『杳子』

 これも別種のヤンデレ系。

村上春樹ノルウェイの森

 これも別種のヤンデレ系。美少女ゲームセカイ系の先祖と言われることもある。

ジェーン・オースティン高慢と偏見

 気になっているあの人。でも、素直になれなくて、意地を張っちゃうの。……ラブコメというか、少女の恋は、普遍的。

プラトン饗宴

 主人公は、ソクラテス。論破厨の先祖。あまりに論破しすぎて死刑になった。

ドストエフスキー罪と罰

 ロシアとか革命とか罪とか罰とかはとりあえず置いておいて、ツイッターとかでワーワー議論してる人たちのご先祖様が書いてある。ひたすらワーワー騒いでる。

森鴎外「普請中」

 この人、エリート官僚で、ドイツでパツキン美女と恋して、日本に帰ってきたら、向こうから美女が追いかけて、「結婚してくれ!」って頼むのに、振っちゃう。そういう実体験を元に書かれた、マジでムカつくリア充自慢話。マジでムカつく。

中野重治「村の家」

 親父から、金がない、働けとひたすら説教される話。それでも私は働かない。ニート必読。


■以下、読みにくいゾーン

ゲーテファウスト

 西洋がどうとか近代科学がどうとかそういう読解は、無視せい。ひたすら、少女への愛を貫くロリコン小説。80近くで、17歳の少女に求婚して断られたゲーテライフワーク。ヒロインの名前は、14歳のときの初恋の相手。失われた「少女」を求めて、悪魔にも魂を売って延々旅する。ハイパーロリコン小説。

セルバンテスドン・キホーテ

 近代文学の始祖と呼ばれるけど、それはどうでもいい。「騎士道小説」という当時のラノベを読みすぎて、ドラクエみたいなコスプレをして、ドラゴンと戦おうとするイタイおっさんを描いたギャグ小説。中二病の先祖。長いので、抄訳版で読むといいかも。

坪内逍遥当世書生気質

 『小説神髄』で、日本の近代文学を発展させた偉大なる文学者で、早稲田大学にも銅像がありますが、その人が書いた小説は、「あれだけ言っておいてお前は何を書いているんじゃ」みたいな内容。「写実主義」をあんだけ謳って、「これが写実?」みたいな。作者の言い訳をどんだけ書いてるんだこれは、っていう。内容も、久々に会った血の繋がっていない妹と、ばったりぶつかったら、綺麗になっていてズッキュン、ってところから始まる、妹萌え学園ラブコメ(マジで)。文体が古いので読みにくいけど、楽しい読み物。

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