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【戦後70年~大空襲・証言(12)】東京に続いて狙われた大阪「炎の中でも動いた地下鉄、大阪劇場の屋根には焼夷弾が吸い込まれ…」高塚宏一さん(74)=東京都小金井市在住

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【戦後70年~大空襲・証言(12)】
東京に続いて狙われた大阪「炎の中でも動いた地下鉄、大阪劇場の屋根には焼夷弾が吸い込まれ…」高塚宏一さん(74)=東京都小金井市在住

大阪大空襲や戦時中の思い出について語る、高塚宏一さん=東京都千代田区(石井那納子撮影)

 広場の周辺では近所の女性たちがメガホンを持って、自警団みたいな人たちだったのかな、必死になって「飛んできた火の粉を消してください」って叫んでいましたよ。

 私も火の粉を追いかけて足で踏んで消そうとしたけれど、いろいろな建物が燃えて辺り一帯が火の海でしょう。火の粉はあちこちから飛び交ってくるし、4歳の足でいくら踏みつけても全く消えない。どうしたらいいのかわからなくなって、とにかく母が早く戻ってきてくれるよう泣き叫んで助けを求めました。

薄暗かった地下鉄の車中、阪急に乗って十三へ

 なんとか母と合流できたあと、避難誘導にあたっていた男性と一緒に燃える火の中を走り抜けました。ちょうど高島屋デパートの裏手あたりで、高架の上に南海電車が見えたのです。何両かが炎に包まれていましてね、なじみのある電車まで燃えてしまうということが恐ろしいというのか、妙にリアルに感じました。

 NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」で、大阪大空襲のときに地下鉄に逃げ込んで命拾いしたというエピソードがあったでしょう。私もまさにそうなんですよ。

 炎の中を逃げているときの記憶は断片的で、次におぼえているのは地下鉄の中の様子だね。難波からなんとか地下鉄に乗れたようなんだ。大混雑という感じではなかったけれど、大人たちは「梅田のほうはまだ燃えてないから急げ」とわれ先に乗り込んでいたかな。車内は電気がところどころついているような、薄暗くて、もやがかかったような状況だったね。

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