NHKの籾井勝人会長が私用のゴルフでハイヤーを利用し、NHKが立て替え払いをしていた問題で、高市早苗総務相は20日、衆院総務委員会で、「NHKは受信料によって業務が支えられている。ですから業務の遂行以外の目的に支出してはならない」と述べた。民主党の奥野総一郎議員が、立て替え払いはNHKの支出を制限する放送法73条に違反するのではないかと指摘したことに関連して答えた。

 高市総務相は「NHKおよび籾井会長は、公共放送の社会的責任の重さに鑑みて、視聴者から疑念をもたれることがないように、再発防止にしっかり対応して頂くことが必要」とした。

 NHKの上田良一監査委員は放送法違反ではとの指摘に「現時点でコメントを控える」とした。

 放送法は73条で「NHKの収入は、業務の遂行以外の目的に支出してはならない」と定めている。籾井会長は今年1月2日に私用でハイヤーを利用。代金約5万円は3月10日に会長が償還手続きを済ませるまで、NHKが立て替えていた。