2015年3月19日13時31分
NHKの籾井勝人会長が私用のゴルフで使ったハイヤーの代金が一時、NHKに立て替えられていた問題で、臨時の経営委員会が19日開かれ、監査委員会が「視聴者からの受信料で成り立つNHKにとって、公私の区別が極めて重要。会長のハイヤー・タクシー利用の在り方を検討する必要がある」などと意見をまとめ、報告した。経営委員会は24日の定例の会合で対応を協議する。
監査委は、私用であるにもかかわらず、会長から指示を受けた秘書室がハイヤー代金の支払い方法について、検討も確認もしなかったと指摘。安易に業務用の乗車票を起こしたり、監査委の事実確認を受けるまで支払っていなかったり、「秘書室の対応はずさん」とした。籾井会長に対しては、「自身の支払いが終了していないことについて、注意を喚起し、適切な指示を出すべきだった」と意見した。
監査委は会長の安全確保や所在確認の必要性から、私用であってもNHKが手配するハイヤー利用を否定しないとしたが、過去にも役員が私用でハイヤーを発注したことがあるかについて問われると、上田良一監査委員は「わからない」と答えた。一般職員なら処分の対象になるかという点には、事務局が「一概には比べられない」とした。
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!