2軍戦で「ジャイアンツカレー」21日販売開始
巨人では今季、2軍公式戦の活性化を目指す「G2プロジェクト」が発足。ファンサービスのさらなる強化を行うが、イースタン本拠地開幕戦となる21日のヤクルト戦では「ジャイアンツカレー」(税込み800円)が“デビュー”する。2年前にレトルトとして商品化され、東京Dのグッズ売り場では人気商品となっていたが、G球場であたたかいご飯と共に販売。カレーを味わいながら観戦できることになった。その味に込められた“思い”を紹介する。
球団で「ジャイアンツカレー」の商品化が検討されたのは、2011年夏のことだった。「ジャイアンツ」の冠をつけるからには、味にはこだわりたい。開発担当者は昼食時になると理想のテイストを求め、都内のカレー店を巡った。スーパーでは片っ端から各社のカレーを買いあさり、食べ比べた。高価なものは確かにうまい。でも、それは果たして“巨人らしさ”なのだろうか。ちょっと違う―。
12年シーズンが開幕。この担当者は所用のため、G球場を訪れた。選手やスタッフに出される昼食は、ジャイアンツ寮で作られ、運ばれたもの。その日はカレーだった。食べてみたら、かなりうまい。オーソドックスな、あたたかみのある味。これだ。これじゃないのか。
直後、寮でシェフに話を聞いた。このカレーは、どんなコンセプトで作られているんですか?
「これはね、寮生を『思って』作られたカレーなんです。寮生は故郷を離れて、巨人に入団した。だから、ホームシックにならないよう、家庭的な味を心掛けているんです」
寮の味をレトルトでできる限り再現する―。方向性は定まった。工場のラインで許される、限界ギリギリの大きさでジャガイモやニンジンを入れた。牛肉の味も際立ち、具だくさんのジャイアンツカレーが完成した。
ジャイアンツ・ファンの新たな「ソウルフード」。かつて長嶋茂雄さんは言った。「球場にはね、なぜかカレーが似合うんですよ」。さあ、G球場へ行こう。ハングリーな若き力の汗を体感するために。そして中辛のスパイスに込められた、あったかい“思い”を味わうためにも。(加藤 弘士)
◆シャトルバス運行も 21日のイースタン本拠地開幕戦ではジャイアンツカレーの販売と共に、G球場と最寄りの京王よみうりランド駅との間に無料の臨時バスが運行される。9時30分からプレーボールの13時まで、15分間隔で1日15便が運行。さらに開場時には選手による出迎えも実施され、打撃練習終了後は選手との記念撮影タイムも。試合終了後、選手による「大サイン会」も行われるなど、盛りだくさんのファンサービスが企画されている。