Apple Watchのバンドは「MFi認証」が必須!?

Apple Watchはバンドの交換ができますが、発売当初は使えるバンドがかなり制限されるかもしれません。

アップルは、アクセサリ・メーカー向けに「MFi (Made for iPhone・iPad・iPod)という認証およびライセンシングのプログラムを用意しています。

例えばメーカーが「Lightningケーブル」を製造したい場合、このプログラムに参加してアップルにライセンス料を支払う必要があります。

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「Lightningコネクタ」はアップルによって意匠登録されており、プログラムに参加せずに勝手に作れば、違法となってしましまいます。

アップルはコネクタの内部に認証用チップを埋め込むことで、ニセ物を区別できるようにしています。

【関連記事】「Lightningコネクタ」は認証チップを内蔵〜非純正ケーブルは要注意

これと同じ仕組みが、Apple Watchのバンドにも採用されているかもしれません。

バンドの受け口は意匠登録済み

Apple Watchのバンドは、バネ棒を使った一般的なものではなく、特殊な金具が使われています。

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この本体側の受け口(下図の実線部分)が、先日アップルによって意匠登録されたとのこと。

【リンク】中国製パチモンApple Watchとアップルの意匠登録について

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つまり、Lightningコネクタ同様、この形状に合うバンドを勝手に製造すれば、アップルの知的財産権を侵害する恐れがあるわけです。

バンドに内部に認証チップを内蔵?

法的な権利だけではニセ物が出回ることを防げないことは、アップルもよくわかっているはずです。

そこで思い出されるのが、バンドの受け口内に設けられていると噂の「端子」です。

【関連記事】Apple Watchの隠しポートは実在!?〜プロモ動画に登場

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どうやらバンドの受け口の中に6ピンの端子があるらしいのですが、その存在および用途についてアップルは公表していません。

バンドの中に「認証チップ」を埋め込んでおけば、この端子を使って「MFi認証済み」かどうかのチェックができ、iOSデバイスのように警告メッセージを出すことも可能になります。

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バンドの秘密

「バンドのMFi認証」について、気になる記事が掲載されていました。

… I’ve been asking around and people who attended the Spring Forward event last week told me that Apple wouldn’t let anyone swap Bands or inspect how the attachment mechanism works
…先週開催されたイベント「Spring Forward.」に参加した人達によると、(ハンズオンセッションで)アップルはバンドの交換やバンドの仕組みを調べることを許可しなかった …

 実際、招待された多くのメディアが実機を操作する動画を公開していますが、筆者が確認したかぎりでは、バンドの交換についてレポートしているものはありませんでした。

やはり、あのバンドには何か秘密が隠されているようです。

「バンドのMFi認証」が事実だとすると、Lightningの時と同じくサードパーティからバンドが発売されるのは暫く経ってからになるかもしれません。