錦木が勝ち越し 大相撲春場所、十両昇進へ大きく前進


 【大阪支社】西幕下2枚目の錦木(伊勢ノ海部屋、盛岡市出身)は東幕下4枚目の安彦(追手風部屋)を下した。4場所連続の勝ち越しを6番相撲で決め、新十両へ大きく前進した。

 立ち合い、左を差し、右上手を引いて寄っていく。土俵際で体を入れ替えられ攻め込まれたが、逆転の上手投げ。際どい勝負にも「とりあえず勝ち越して良かった。冷や冷やです」と笑みがこぼれた。

 「攻められることも多いが、思った以上に体が動いている」と今場所も好調を維持する。「(十両に)上がれるかどうか分からないが、もう一番勝てれば、望みがあるんじゃないか」と意欲を口にした。同部屋で幕内の勢には「あまり緊張しないように」と助言を受けたという。

 「錦木」は江戸後期の大関がつけた由緒あるしこ名。4勝で関取に上がれるかは他の力士の成績にも左右され、7番相撲に勝って昇進を確実にしたいところ。「もう一番勝っても負けても、とにかく攻めたい」と気合を入れ直した。

【写真=錦木が上手投げで安彦を破る】

(2015/03/19)
[PR]


トップへ