トップページ国際ニュース一覧チュニジア政府当局 9人の男を拘束
ニュース詳細

チュニジア政府当局 9人の男を拘束
3月19日 21時48分

北アフリカのチュニジアの博物館で武装した男たちが銃を乱射して日本人3人を含む外国人観光客など23人が殺害された事件で、チュニジア政府はイスラム過激派組織によるテロ事件と断定し殺害した2人の男に加え、これまでに9人を拘束して調べています。
チュニジアの首都チュニスにある国立博物館の前で18日午後、武装した複数の男たちがバスから降りてきた外国人観光客に向かって銃を乱射しました。
男たちはこのあと国立博物館に押し入り、観光客などを人質に取って立てこもりましたが、およそ2時間後、治安部隊が突入して武装した2人を殺害しました。
当時、博物館の中には100人以上がいて、記者会見したチュニジアの保健相は、外国人観光客20人とチュニジア人3人の合わせて23人が死亡し、47人がけがをしたことを明らかにしました。
日本政府はこの事件で、日本人3人が死亡し、3人がけがをしたと発表しました。
ほかにも日本人のけが人がいるという情報もあり、現地の大使館で確認を急いでいます。
現場で殺害した2人の男についてチュニジアのシド首相は、20代と30代のチュニジア人で、ハテム・ハシュナウィ容疑者とヤシン・ラビディ容疑者だと発表しました。
またカイドセブシ大統領はフランスのテレビ局「フランス24」とのインタビューで、2人が国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派組織「チュニジアのアンサール・シャリーア」とつながりがあることを明らかにしました。
「チュニジアのアンサール・シャリーア」は治安当局などを狙ったテロを繰り返しており、2013年に世俗派の野党指導者が相次いで殺害された事件に関わったとされています。
また、チュニジア政府の当局は、NHKの取材に対し、これまでに9人の男を拘束して事件との関わりを調べていることを明らかにしました。
これまでのところ犯行声明などは出ていませんが、男らが現場近くのチュニジア議会を狙ったという見方がある一方、外国人観光客を狙ったという見方も出ています。
けがをして病院で手当てを受けている結城法子さん(35)はNHKの電話インタビューに対し、「博物館の2階を見学していたら部屋の入り口に立っていた黒っぽい服装をした男が銃を乱射しはじめ、爆発音のようなものが聞こえた。何が起きたのか今でも全く分からない」と話しています。
結城さんは背中や手の甲にけがをして手当てを受けたほか、一緒にいた母親のノブ子さん(68)もけがをして病院に運ばれ、手術を受けたということです。

関連ニュース

k10010021821000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ