【今日のチャート】今回は米株式相場動揺か-利上げなら
2015/03/19 14:49 JST
(ブルームバーグ):過去20年に米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げが米株式相場を動揺させる傾向はなかったが、ボラティリティ(変動性)の指標は今回はこれと異なる状況になるかもしれないことを示唆している。MKMパートナーズのデリバティブ(金融派生商品)ストラテジスト、ジム・ストラッガー氏はこう指摘する。
今日のチャートは、1994年以降の利上げ局面開始前後のシカゴ・オプション取引所ボラティリティ指数(VIX)の推移。青い線が示すように過去3回の利上げ後の26営業日ではVIXは平均24%上昇。米国株のボラティリティが小さい期間はVIX上昇は短期に終わるが、例外もあったという。
ストラッガー氏は3月17日のリポートで、2009年6月の景気の底以降、緩和的な金融政策に後押しされ6年目に入ろうとしている今のサイクルは、1999年6月に始まった利上げ局面に最も似ていると指摘。同月の利上げ後の1カ月半にVIXは最大35%上昇し28.45に達した。この利上げ局面に先行する2カ月間の平均は24.86だったという。
今月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定前、VIXは昨年12月に付けた3カ月ぶりの低水準から32%上昇。過去1年の平均を7.3%上回っており、米国株のボラティリティが続く可能性を示唆している。
それ以外の過去2回の利上げ局面は米国株のボラティリティが小さい期間だった。1994年と2004年の利上げ後の2カ月間、VIXは平均でそれぞれ15.03と16.08。1999年の利上げ後は平均22.65だった。
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原題:VIX Moves During Rate Hike Point to Volatility: Chart of the Day(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Michelle F. Davis mdavis194@bloomberg.net
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更新日時: 2015/03/19 14:49 JST