在京の民放キー局5社は、10月から放送後のテレビ番組の一部をインターネットで試験的に無料配信することを決めた。日本民間放送連盟の井上弘会長が19日、定例記者会見で明らかにした。

 ネットに番組を勝手に流す違法行為が横行していることや、番組を録画で見る「タイムシフト視聴」が広まり、テレビ番組の見方が多様化していることが背景にある。録画視聴はCMが飛ばされることも多い。共同サイトはCMを飛ばせない技術を導入し、広告収入を得て無料配信する予定だ。

 井上会長は「5局が共同でサービスし、一つのポータルから5局の番組に簡単にとべるようにしたい」と話す。パソコン、スマートフォン、タブレットで視聴できるようにするという。