子宮頸がんワクチン接種後に体調不良となり、一年ほど寝たきりだったお嬢さんがいる。
多くの病院に行き、本当に家族共々疲れ果てながら医療機関を回っていた。
どこかに治る答えを見つけたくて、本当に頑張っていらした。
寝たきりなので移動はヘルパーさんにお願いしてストレッチャー。
化学物質も電磁波過敏もあり、食事もままならなかった。
ところが、ある病院で彼女は劇的な回復を遂げた。
彼女の喜びは、
「生きていて良かった」
これに尽きる。
諦めずに医療で人生を取り戻せた。
私も嬉しかったし、みんな喜んだ。
本当に嬉しかったから。
彼女は今、自分の人生設計を立て直し始めている。
未来はキラキラ輝いている。
どんな治療にも可能性がある。それを教えてもらった。
色んな選択肢。いろいろな考え。
家族は与えられた選択肢から、より良い選択をしようとしているだけ。
治ることを目指して、医師や治療家との信頼関係をしっかりと築きながら。
どんな治療を選ぶにしても、信頼しなければ先へは進めない。
体を預けて一緒に治していくという歩調が大切。
選ぶのは患者。
たくさん差し伸べられた手の中から、この人だと思う人、医師や病院、治療家と歩調を合わせるのを、見守ってあげるのも優しさ。
一緒に歩んでも、治らない時もある。
それはまた新たな道を患者が選ぶということ。
治りたい、治って欲しいと思いながら家族は日々を過ごしているのだ。
選んだ道が、その時には最善な道。決めた道。
ドンピシャリと合えば、その人の新たな道は開けるのだ。
彼女の選択した医療が、他の人にもマッチするかというと、決してそうではない。
そこが難しい。
みんな旅をしている。
治療の旅。
中には一年間車椅子で過ごして、治療も何もしないのに少しずつ治って、今は普通の生活をしているという方もいる。連絡会には入っていらっしゃらない。
そういう方もいるのだ。
わが娘に、一体何があっているのか、我が家も治療の旅の途中。