入所施設の見学 つづき

見学した入所施設のことを少し。

3歳(4歳だったかな)から18歳までの方が入所していました。
そこの施設は、閉鎖に向けて入所者を増やさない方針とのことでした。
緊急の事情のある場合(親の病気・虐待など)は児童相談所を通して
受け入れているそうです。

棟が4つに分かれていて、
男子が年齢と障害程度別に3棟。
女子が1棟。

各棟定員20名ですが、かつて4人部屋だったためで、
現在は1人、または日曜大工で仕切って2人部屋として使っているそう。

8畳くらいかな。
かつてはここに4人入っていたなんて・・・
最近の施設は個室化しているようです。
今の時代でよかった。

ツヨの見学した棟は、中学生以上の行動障害のある人たちの棟でした。
入り口にはその都度職員が操作する鍵が両側についていました。
部屋にもついていますが、
この鍵は部屋の中からは開けられるサムターン式の鍵でした。
他の人の部屋に入ってしまう方がいるでしょうし、
自分で中から鍵を閉めて過ごしたい方もいるでしょう。
(そういえば我が家の玄関と部屋の鍵も同じ理屈でついています。)

長期入所の人の部屋と短期入所用の部屋があり、
食堂とお風呂、トイレなどがあります。

食事は一斉に取らず、個々のタイミングでとっているそうです。
確かに、食事を一斉にとることは、
重い自閉症の人にとって実は容易なことではないなと思います。
一斉に食べられるに越したことはないですが、
そこは個々の状態に合わせる。
食べることは生きる中で、とっても大切な部分ですからね。

お風呂は相性のいい人たちで調整して、
個々の対応で順番に入っているとのことでした。

あえて入所者の留守の時間帯(みんな学校に行っている)に見学しました。
やっぱりさすがにあまり自分にショックを与えたくないので。
いろいろな意味で親元での生活に困難な人ばかりが一緒に暮らすわけで、
大変じゃないわけがない。
職員の人たちも、心得ている風情でした。
(に見えただけかもしれないけど^^;)

学校へは特別支援学校からスクールバスを一本、専用で往復してもらっているそうです。

それもすごいな。

みんな頑張って生きているんだよな。
重い障害があろうとここで必死に生きているんだ。

子供たちに会ってしまったら、きっと私は泣いてしまったでしょう。

「こんど、ここで、ごはん、おふろ、ねんね、する?」
と聞いたら、
こくんとうなずくツヨの手をぎゅっと握って帰途につきました。




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by keikototyuyo | 2014-10-15 22:16 | 自閉症の息子のこと
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