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日清戦争前、中国側は尖閣を清国領と認識していなかった 中国主張を覆す清国公文書確認

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日清戦争前、中国側は尖閣を清国領と認識していなかった 中国主張を覆す清国公文書確認

井澤ら3人の日本人は尖閣諸島を目指したが、清国は不法上陸を指摘しなかったとする長崎純心大の石井望准教授(奥原慎平撮影)

 尖閣の歴史に詳しい筑波大名誉教授の尾崎重義氏(国際法)は「当時、中国側が尖閣諸島を台湾の一部と認識していたなら、(領土侵犯として)問題にすべき話だった。尖閣は清国外の無人島という認識だったのだろう。『無主地』として日本領土に編入した明治政府の決定が正しかった傍証となる」と指摘した。

 石井氏も「そもそも、尖閣諸島の西側には中国の国境線を記録した史料が多数あり、無主の地であることは明らか。日清間の公文書はその裏付けとなる」と述べた。

 尖閣諸島をめぐっては自民党の原田義昭衆院議員が今年2月、国会質問で、日本の国土地理院に当たる中国国家測量局が1969年、尖閣諸島を日本領としていた地図を発行していた事実を指摘している。

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