説明会や面接を控えてビジネスマナーが気になっている就活生も多いでしょう。色々なサイトや対策本で「説明会は何分前までに会場に入れば良いのか?」「受付電話の対応はどうすれば良いのか?」といった、様々なマナーの情報が飛び交っています。

 ですが、このマナーは行き過ぎるとむしろ「うっとうしい」「過剰」といった悪印象を相手に与えてしまいかねません。今回のはこの「いきすぎたマナー」について見ていきたいと思います。

◆代表的ないきすぎたマナー「ノックは3回」について
 代表的な「いきすぎたマナー」に、この「ノックは3回」があります。
 実際、国際基準に照らすと「4回」が正しいマナーのようです。
 また「2回」は、お手洗いで人が入っているか確認するときの回数だと言われます。

 ただ、マナーで重要なのは、それが「相手の求めているマナーであるかどうか」という点です。どれほど素晴らしいマナーでも、それを相手が求めていなければ、ただのマナーの押しつけになってしまい、場合によっては「うっとうしい」と悪いイメージを持たれかねません。

 この「ノックは3回」も同様です。たとえば、面接で会場に入るとき、ノックを3回するとしましょう。
 このとき、面接官が普段、客先などを訪問する際に「2回」だけノックしている人の場合、別に2回でも3回でも、どちらでも構いません。実際、ある調査によれば、400人の管理職のうち9割近くが「2回でも気にしない」と答えています(図1)

 実際、ノックの回数程度で落とされることなど、まずありません。1回だったり、何度も扉を叩いたりしていれば別ですが、2回も3回も印象は同じです。

 ほかには「お辞儀の角度」なども、同様の「いきすぎたマナー」の例です。
 30度や45度のお辞儀によって意味合いが変わると言いますが、そもそもその意味の違いを把握している社員自体、少ないです。相手に悪印象を与えない程度にお辞儀できていれば、それで問題ありません。

◆ガチガチのビジネスマナーで固められた就活生は、むしろ印象が悪い?
 マナーとは、とどのつまり「相手に不快感を与えない振る舞い」です。決して「3回ノックすること」でも「45度でお辞儀すること」でもありません。

 また、ガチガチのビジネスマナーで固められた就活生は、むしろ悪印象のこともあります。なぜなら、紋切り型の
 よく「誰もが同じような話を、同じようにアピールしていて、もうウンザリ」という面接官の苦悩がニュースになることがありますが、マナーもそれと同じです。誰もが同じような振る舞いを見せれば、たとえそれがマナーを遵守しているものであったとしても、むしろ「うっとうしい」「ウンザリ」となります。

◆常に相手の立場で考えるクセをつけること
 必ず押さえておくべきマナーというものは、正直ほとんどありません。たとえば、ぱっと思いついたものだけ書き出しますと、次のようなものです。

 ・説明会や面接の最中は、携帯電話の電源を切る
 ・必ず5~10分前には、説明会や面接の会場に入る
 ・遅刻厳禁(やむを得ない場合には、なるべく早めに連絡を入れる)
 ・相手の目を見て話す

 など(あくまでも一例です)。ほかに重要なマナーは、この記事の下に並んでいる「編集部おすすめ」のなかでお伝えしているので、興味がある方はそちらも覗いてみてください。

 マナーで重要なのは、世間一般で言われているマナーを覚えることではありません。もちろん覚えるべきもの(上記のように)もありますが、それ以上に大切なのが「こういうことをされたら、相手はどう感じるのだろう?」と相手の立場でものを考えるクセをつけることです。そうして、相手の立場や感情に応じて、柔軟に配慮できるようになることが大切です。
(原題:「ノックは3回」はウソ。いきすぎたマナーが評価されない理由)
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