NHKの板野裕爾・放送総局長は18日の定例会見で、籾井勝人会長が1月9日に開かれた国際放送番組審議会の席上、「領土問題は日本政府の方針がはっきりしているが、河野談話についてはそうではない」という趣旨の発言をしていたことを明らかにした。

 河野談話は1993年、当時の河野洋平官房長官が従軍慰安婦問題への「おわびと反省」を述べたもの。板野総局長によると、籾井会長は河野談話が閣議決定を経ていないことから、政府方針としてどう判断するか難しいという思いで発言したという。籾井会長は2月の民主党の部門会議では、河野談話は政府の公式見解と認めている。

 一方、18日発売の週刊文春が報道番組「クローズアップ現代」(昨年5月14日放送分)で「やらせがあった」と報じたことについて、報道担当の森永公紀理事は現在調査中であるとしたうえで、「今の時点ではやらせがあったとは思っていない」とした。