【フランクフルト支局】ドイツのフランクフルトで18日、欧州中央銀行(ECB)の新本部ビルの開所式にあわせ、ギリシャなどへの財政緊縮策に抗議する団体がデモを実施し、参加者の一部が警官隊と衝突した。ロイター通信によると、この衝突で双方に少なくとも計約200人の負傷者が出た。
負傷者の内訳はデモ参加者側が100人以上で警官側が約90人。
ECBの新本部ビル周辺でのデモを主催したのはドイツを中心に活動する「反・資本主義」を訴える団体とみられる。この団体によると約7千人が参加した。ドイツのメディアなどによると、デモ参加者の一部はECBの周辺を離れてフランクフルト中心部に移り、そこでも警察側と衝突しているとの情報もある。
デモの目的について団体側は、ECBが国際通貨基金(IMF)などとともに、ギリシャやキプロスに緊縮策を強いたことに抗議したと説明している。ECBのドラギ総裁は開所式でのスピーチで「ECBを責めるのは筋違いだ」と指摘した。
ECB、ドラギ、IMF