高橋健次郎
2015年3月18日19時32分
消費者庁と国民生活センターは18日、最近普及してきた洗濯用のパック型液体洗剤を乳幼児が誤って口に入れてのみ込む事故が相次いでいるとして、手の届かないところに保管するよう注意を呼びかけた。
パック型洗剤は、1回分の洗剤を水に溶けるフィルムで包んでいる。国内では輸入品のほか、生活用品大手P&Gジャパンが昨年4月に発売した「ジェルボール」が普及している。
消費者庁によると、昨年4月から今年1月までの約10カ月間に延べ152件の事故情報が寄せられた。うち110件は0~3歳児の事故で、全体の約7割は「口に入った、飲んだ」というもので、「目に入った」も約3割あった(複数回答可)。吐くなどして入院したケースも8件あった。
国民生活センターの実験では、水を垂らして力を加えると、豆腐をつぶすのと同じくらいの力で洗剤がパックから漏れ出した。ぬれた手のひらで20~30秒持つと、少し握っただけで中身が飛び出したという。
消費者庁などは、子どもがのみ込んだ場合は水や牛乳を飲ませて医療機関を受診する▽目に入ったら、こすらずに10分以上洗い流して受診する▽皮膚についた場合は大量の水で洗い衣服は脱ぐ――といった対処法を示している。(高橋健次郎)
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