独仏伊3カ国、中国主導のアジアインフラ投資銀に参加へ
2015/03/18 02:23 JST
(ブルームバーグ):ドイツとフランス、イタリアは17日、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加する方針を明らかにした。英国は12日にAIIB参加の意向を表明している。
ドイツ財務省は声明で、ユーロ参加国のこれら3カ国が「将来的な創設メンバー国」になる意向があるとし、AIIBが「アジアで必要とされる大規模なインフラ事業に資金を提供する上で重要な役割を担うことができる」と説明した。
中国が提唱する500億ドル(約6兆650億円)規模のAIIB設立は、アジア開発銀行(ADB)などの既存機関に対抗する存在となる可能性がある。米国はこれまで、AIIBには健全な統治が欠かせないなどと指摘、懸念を表明している。
中国主導のプロジェクトに対する欧州側の関心の高まりを受けて、馬凱中国副首相とショイブレ独財務相はベルリンで2日にわたり商業と金融における関係強化について協議。フランクフルト市場での人民元取引についても意見交換。
独財務省の声明によれば、独仏伊3カ国は「統治やセーフガード、債務、調達の政策において最善の基準に従って実行する組織設立」への貢献を目指す。
英国のオズボーン財務相は12日、AIIB参加への意向を表明していた。インドやベトナム、シンガポール、タイなど21カ国は昨年、AIIB設立の覚書に署名した。
原題:Germany, France, Italy to Join China-Backed Development Bank(抜粋)
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更新日時: 2015/03/18 02:23 JST