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春闘集中回答日 前年上回るベア回答相次ぐ
春闘の山場、集中回答日の18日、トヨタなど大手製造業で昨年を大きく上回る基本給の引き上げ、「ベア」回答が相次いだ。
今年の「春闘」では、自動車や電機メーカー大手が基本給を引き上げるベースアップ=「ベア」を要求し、集中回答日の18日、労働組合が集まる東京・中央区の金属労協の事務所ではホワイトボードに交渉結果が続々と書き込まれた。今年の焦点は、大手各社が6年ぶりのベアを実施した昨年をどのくらい上回ることができるかだったが、春闘の相場作りをリードするトヨタ自動車は、昨年の2700円を超える4000円と回答し、過去最高となった。
そして、日産自動車は製造業大手でも最高水準のベア5000円で決着した。また、パナソニックや日立など大手電機メーカーも、去年の2000円を上回る3000円のベアと足並みをそろえた回答をするなど、大手各社では去年を上回るベア回答が相次いだ。
金属労協・相原康伸議長「継続した賃上げが求められる中にありまして、昨年よりも歩幅の大きい2歩目を踏み出すことができたと考えている」
デフレ脱却、そして経済成長のために、今後、こうした賃上げの流れが中小企業などにも波及するかが注目される。18日の回答を受けて、金属労協の相原議長は「大手企業の動向で左右されるので、格差改善を進める上で一定の成果を導きつつあるのではないか」と期待感を示した。
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