『海底が一瞬で凍結!白いつららの正体は?』
今から6年前、南極でミステリー映像が撮影された。
それは…海中である場面を捉えたもの。
画面上部の海面から白いつららが海底へと降りて来た。
次の瞬間!海底が一瞬にして凍り付いていく!
これは「ブライニクル」という自然現象。

海上の気温が下がると、海の表面が凍りだすのだが、この時、海水中の塩は凍らずに残り、水だけが徐々に凍っていく。
すると、塩分濃度が高くなった塩水が氷の内部に溜まっていくのだ。
塩水は、濃度が高くなればなるほど、凍りだす温度が低くなるため、その温度は0度を下回る。
さらに、濃度が高まったことで、海水より重たくなり、氷の割れ目などから海中へ沈んでいくのだ。
その際、周囲の海水は0度を下回る塩水に触れることで、凍ってしまう。
このように、触れるものを凍らせながら沈んでいくことから、死のつららとも呼ばれている。
海面から降りる白いつらら、それは0度を下回る高濃度の塩水の仕業だった。
『UFO!?うずまき状の光の正体は?』
続いてはノルウェーで観測されたミステリー。
空に渦巻き状の光が映し出されている。
これは一体なんなのか?
実はこれは、ロシアで実験のために打ち上げられたミサイルによるもの。
発射されたミサイルが途中で故障し、横向きの噴煙が発生、螺旋を描くように飛行したのだ。
それを真後ろから見ていたため、渦巻き状に見えたのだ。
ノルウェーの空に映し出された謎の渦巻き、ミサイルの噴煙が描いた、螺旋の弾道だった。
『パニック!謎の連続停電の原因は?』
今から5年前、イギリスで500世帯の人々の生活を脅かすミステリーが発生した。
一日に何度も謎の停電が起きたのだ。
この地区にはガスが引かれていないため、生活エネルギーのほとんどを電気に頼っている。
そのため停電は死活問題だった。
電力会社により、すぐに復旧作業が行われるも…翌日には停電が起こった。
電力会社は異常はないというが、謎の停電が繰り返される毎日は、1週間も続いた。

謎の停電に困惑する住民たち。
復旧のため、電力会社の調査員が現場に向かうものの、実は彼らもまた困惑していた。
この地区に多数存在するブレーカーの中で、ある場所に設置された1つのブレーカーが必ず落ちているのだ。
ブレーカーとは、電線に許容量を超えた電流が流れた場合に、自動的に電気を遮断する装置である。
過剰な電流が流れることで、電線が熱を持ち、火災を招くことを防いでいる。
だが、許容範囲を超えた電力を使用したという報告もなく、ブレーカー本体に異常もない。
ただ、その電柱を支えているワイヤーの一部がキレイになっていた。
不思議に思いながらも、隣の電柱を調べていると、先ほどの電柱のところにあるものがいたのだ。
果たして電力会社の調査員が見たものとは!?

連続停電の犯人は…体重 約900キロの牛!
そう、ブレーカーが設置された電柱があった場所は牧場の中だったのだ。
この牛が電柱を支えているワイヤーを揺らしたことで、電柱が振動。
電線同士が接触し、一時的に大きな電流が流れたのだ。
これはショートと呼ばれる現象で、ブレーカーが落ちた原因である。
だが、何故牛はワイヤーに体をこすりつけていたのか?
実は、電柱を支えていたワイヤーでお尻をかいていたのだ!
その後、電柱の周りに柵が設置されてからは、停電騒動はピタリと収まった。
謎の連続停電…犯人は電柱に繋がるワイヤーで尻をかいていた牛だった!!
『死者からのSOS!? 無人別荘から緊急通報』
昨年 5月17日の深夜、青森市の消防署に一本の緊急通報が入った。
しかし、その通報者は無言だった。
通報の発信源は青森市内のとある別荘の固定電話だった。
まともに話せないほどの緊急事態なのか?
火災だとしたら一刻も早く消火しなければと、隊員たちは現場に急行。
だが、これがアンビリバボーなミステリーの始まりだった。

幸い、火災は起こっていなかった。
確認のため、中に入ってみたのだが…懸命な呼びかけにも応答はなかった。
そこには発信源と考えられる古いダイヤル式の電話があった。
電話が使える状態かどうか確認すると…電話は繋がる状態だった。
他の部屋を捜索するも、中には誰もおらず、家屋の周辺を調べても何も発見できなかった。
後日、電話会社が調査に乗り出した。
動物の仕業かとも考えたが、受話器はおりた状態で、しかもダイヤル式の電話…動物の仕業ではあり得ない。
地元の人のイタズラか?
だが、当日、別荘の全てのドアと窓には鍵がかかっており、誰かが侵入した形跡もなかった。

その真夜中の不可解な通報について、ネット上で恐ろしい噂が立っていた。
通報元の別荘が建っていたのは、八甲田山の麓。
そこは、地元の人たちが恐れる心霊スポットだった。
今からおよそ110年前の1902年1月、旧日本軍がこの八甲田山で雪中訓練を実施。
気温がマイナス40度にもなる過酷な環境の中、210名の兵士が遭難し、うち199名が命を落としてしまった。
これは、史上最悪の山岳事故として語り継がれ、いつしかこの付近は、凍えながら死んでいった兵士たちの霊がさまよう心霊スポットとして恐れられるようになっていたのだ。
あの夜の通報は、未だ成仏できず、助けを求める兵士によるものなのか?

電話会社の調査員が受話器をとってみると、電話はつながっていなかった。
警察が調べた時点では通話可能だった電話が、数日後には通話が出来ない状態になっていた。
一体これは何を意味するのか…調査員が突き止めた真相とは?
別荘にあったのはダイヤル式の電話。
かける手順は、まず受話器を取り、そのあと番号を回すというもの。
その際の電話線を流れる電流に今回のミステリーの答えがあった。
ダイヤル式電話は、まず受話器を上げることで電線からの電流が電話機本体に流れ始める。
そのあとダイヤルを回すと、電話機がその数字の回数だけ電流を切断する仕組みになっている。
この時の切断回数が電話線を伝わり、電話会社に信号として認識されることで、回した番号に電話がかかる。

だが、今回は誰もダイヤルを回していない。
それなのに、なぜ119に繋がったのか?
我々は実際に調査を行ったNTTに質問状を送った。
すると、衝撃的な事実が判明した!
実は切れかかった電線が風などで揺れ、接触と切断を繰り返す。
この時、電話線を流れる電流が規則的に途切れ、番号として認識されてしまったとという。
そして偶然にも、途切れる回数が1回、1回、9回だったのだ。

これは、偶然と呼ぶにはあまりにもアンビリバボーな出来事だった!
実は番号を認識するには、電流の切断と接続が一定の間隔で繰り返されなければならない。
その間隔は、0.05秒。
これは、ダイヤル0に対応する「10」という信号の場合、等間隔の切断が1秒間に10回起きるということ。
119にダイヤルされた今回の場合、1は0.05秒間隔で切断・接続が1回。
9は、それが連続して9回も起こったということになる。
人が一切触れる事なく、切れかかった電話線で119に電話をかけることは、現代の科学でもその再現は難しいのだと言う。
真夜中の緊急通報ミステリー、それは…切れかかった電話線が風などで揺れ、奇跡のタイミングで接触を繰り返したものだった。
『会社辞め 謎の一人旅を繰り返す恋人 目的は?』
今から7年前、高橋康さんは広告代理店に勤務していた。
入社5年目、任せてもらえる仕事も増え、広告マンとしてまさにこれからの時期。
彼は突然不可解な行動に出る。
突然、仕事を辞めてしまったのだ。
恋人の夏季さんは猛反対。
だが、それには理由があった。
高橋さんは美術大学在学中、アルバイトで予備校の講師をしていた。
その時、生徒だった夏季さんと出会い、交際。
そして、交際5年目のこの年、夏季さんも大学を卒業し社会人となり、2か月前から同棲を始めたばかりだったのだ。

さらに…彼は突然、一人旅に出て行ったのだ。
そして、帰ってくるや部屋にこもってしまう。
元々、美大生でアートが趣味だった高橋さん。
夏季さんは休みを使ってまた何か作り始めたのだろうと詮索はしなかった。
だが、高橋さんの一人旅は一度や二度ではなかった。
帰って来てはまた旅へ…。
電話がつながらない時も多かった。
一緒に旅に連れて行ってくれることもなく、一向に働く気配もなかった。
夏季さんは不信感を募らせていった。
そんな生活は、およそ半年も続いた。
一体彼は何をしようとしているのか?

高橋さんが不在だったある日、夏季さんは車で1時間ほどのところにある実家で過ごしていた。
突然 高橋さんが実家に夏季さんを迎えに来た。
自宅に帰ってくると、見せたいものがあるからとパソコンを開いた。
そこには、なぜか東京駅を上から写した写真があった。
そして彼がパソコンのボタンを押すと…画面に黄色いラインが走る。
実はこれ、人工衛星を利用した位置情報システム「GPS」を使って移動したルートを線として表示したもの。
高橋さんはこの機能を利用してあることを考えていたのだ。
そのためになくてはならないもの…それは…GPSロガー。
GPSロガーとは、起動すると15秒ごとに位置情報を記録し、保存できる装置。
それをパソコン上の地図に表示することも可能なのだ。

高橋さんは、GPSロガーを持って、地図上の道路をたどり、ある文字を描こうとしていた。
主な移動手段は車。
早く完成させるため、一日の移動距離をなるべく稼ぎたかった。
朝、早いときは3時や4時に出発、昼間は休憩も取らずに移動を続け、夜になると泊まる場所を見つけて、車の中で寝ていたため、宿泊代は0円。
その分、危険もあった。
ある夜、いつものように車の中で寝ていると、いつしか走り屋たちに囲まれていた。
逃げ出すのもまずい…じっと朝を待った。
また、地図に載っていた道でも通行止めは日常茶飯事。
車で通れない場所は、徒歩で進むしかなく、時には数キロの道のりを歩くことも。

こうして稼いだ距離は、平均 1日 200キロを越えた。
そんな一日を繰り返し、地図に引かれていく細い線。
それは確かに、高橋さんが進んだ道。
その道のりは、全て愛する夏季さんのため。
半年間かけて高橋さんが夏季さんのために描いたメッセージとは…
「MARRY ME ♡」僕と結婚してください。
総移動距離 約7000キロメートル、日本全土をキャンバスにした超巨大プロポーズ。
ハートの色は赤を選んだ。

男の謎の一人旅、それは…世界一のプロポーズを描くためだった。
気になる夏季さんの反応は…なんと…「何て描いてあるの?」だった…。
結局、高橋さんは口答でプロポーズ…高橋さんは夏季さんの最高の笑顔をgetしたのだ。
その後、2人は結婚。
ハネムーンで行ったロンドンでは、GPSロガーを使い あるものを描いていた。
それは…ハートマーク。

高橋さんはその後、広告関係の会社に再就職。
優秀な広告マンとして活躍している。
そしてこの日、高橋さんがあるものを見せてくれた。
それは…ギネスワールドレコーズの認定証。
GPSで描かれた最も大きなドローイングアートとしてギネスブックに登録され、現在でもその記録は塗り替えられていない。
だが、高橋さんが手に入れたものはギネス記録だけではない。
記録よりも もっと大切なもの、それは…家族。
3年前に生まれた長男・春樹くん。
そして先月29日、第二子も誕生。
これから、家族で描く道のりはどんな幸せを描くのだろうか…。