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福井発

命名 コシサウルス・カツヤマ イグアノドン類の新種

 恐竜博物館 勝山の化石 確認

「コシサウルス・カツヤマ」の復元イメージ図=荒木一成さん制作、県立恐竜博物館提供

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 県立恐竜博物館は十日、勝山市の手取層群にある白亜紀前期(約一億二千万年前)の地層から見つかっていた草食恐竜イグアノドン類の化石について、新種であることを確認したと発表した。学名は「越の国」と発掘現場にちなみ「コシサウルス・カツヤマ」と命名した。 (山内悠記子)

 国内の新種恐竜は、同じ地層から発見された同類のフクイサウルスを含めて六例目。新種のうち四例が福井県で発掘され、同博物館の東洋一・特別館長は「世界的にも注目を浴びる恐竜産地の一つとなってきた」と話した。

コシサウルス・カツヤマの上顎骨(中央)や大腿骨(左上)などの化石=10日午後、県庁で(蓮覚寺宏絵撮影)

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 博物館によると、二〇〇八年八月の第三次発掘調査で出土した上顎や大腿(だいたい)骨などを分析し、目の前方にある穴の痕跡などから新種と断定。年齢は三歳以上の幼体で全長は推定三メートル。

 世界的には欧州や北米などで約百種類のイグアノドン類に学名が付いている。国内では北海道や九州など計十三カ所で発掘されたが、学名が付いたのは、今回と同じ地層で発見された「フクイサウルス」に続き二例目。コシサウルスはより進化した型のイグアノドン類に位置する。

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 博物館の柴田正輝研究員(39)は「同じ地層で二つの異なるイグアノドン類が見つかったのは、国内で初めて」と説明。化石は、十二日から博物館で展示する。

 

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