横浜マラソン「高速道路使用」に賛否両論
東スポWeb 3月16日(月)16時29分配信
横浜で初の大規模市民マラソン「横浜マラソン2015」が15日に行われ、市民ランナーら約2万3000人が港ヨコハマを駆け抜けた。ハーフ以下の距離で開催されていた従来の大会を衣替えし、コースの4分の1にあたる約11キロが高速道路という斬新な試みは参加者に賛否両論をもって受け止められた。
大会プロデューサーを務めたランニングプロデューサーの坂本雄次氏(67)は閉会式で「高速道路を11キロも止めていただくのはハードルも高かった。首都高速道路株式会社には無理、わがままを言ったようなところもあった。港ヨコハマの大都市型マラソンにふさわしいエポックメーキングなこと」と異例のコース設定を振り返った。
海に近いみなとみらい21地区をスタート後、赤レンガ倉庫や山下公園などの名所を巡りながら南下、再び同地区へ。特徴は折り返し間もなくからの高速道路ランで、車がいない道をランナーが埋め尽くした。
使用されたのは首都高速湾岸線・杉田から本牧ふ頭までの約11キロ。交通規制は他の高速道にも及び、約11時間の規制時間が事前に設けられた。高速道路では東京湾アクアラインを使用するちばアクアラインマラソンもあり、高速部分は11キロ。横浜マラソンはそれに並ぶ国内最長レベルの高速道路使用大会とみられる。
だが、ランナーの賛否は割れた。「道路沿いは壁なので景色が見えにくい。高速は外してもいい」「斜めに傾斜している部分があって走りにくい」「一般道と違って沿道の応援がなく、淡々と走った。寂しいというつらさと闘っていた」。大会側が狙った「普通は走れないところを走ることができて気持ちいい」という感想も複数の参加者から聞かれた。これに、坂本氏は「これからの課題でしょう」。
地元テレビ局は最大8時間の枠を組んで放送。間寛平ら芸能人も多数参加したが、五輪につながる競技選手は当面は入れずに市民中心型として開催を続けていく方向だ。
最終更新:3月16日(月)17時42分
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