報道ステーション 2015.03.13


当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫こんばんは。
≫金曜日の「報道ステーション」です。
今日コメントをいただくゲストお二方をご紹介いたします。
まず私のお隣からですがアフリカのケニアでナッツの会社をかつて興されてそしてマカダミアナッツの世界トップ3に入るまで成長させて利益の大半は従業員への還元、そしてほとんどが設備投資だけで消えていく。
そしてケニアの人にその会社を全譲。
今、アフリカのルワンダでまた別の事業も人助けのために展開されている佐藤芳之さんにお越しいただきました。
2回目の登場ですね。
そして、そのお隣。
本当に新進気鋭の注目の若き憲法学者の木村草太さんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。
草太さんとご紹介すると字を見た瞬間に憲法草案という言葉が出てきちゃうけど親御さんはそういうのとは関係なくお付けになった。
≫そういうことでは全くなくて太い草のように図々しく生きろという意味だそうでございます。
≫後ほどよろしくお願いします。
安保法制のところで。
最初のニュースですけどもこれは後ろの大きな写真は在りし日の戦艦武蔵。
多くの人が見えています。
戦争の最初の犠牲者は真実だという有名な言葉があります。
戦艦武蔵が米軍の攻撃で沈没した事実は戦時中、士気をそがぬようにと隠されておりました。
武蔵の本体の一部が見つかっているということを我々マスコミは朝からずっと伝えがちなんですがそっちに重点を絞って。
1000人もの魂が海に眠っているということなわけですよね。
≫戦後70年の節目に見つかった巨大戦艦武蔵。
2時間にわたる生中継でどのような形で眠っているか、見えてきた。
映像を見た武蔵の乗組員だった男性。
≫船とともに消えた1000人あまりの命もここに眠っている。
およそ1000mの海底で発見された巨大戦艦武蔵。
日本時間の午前10時からネットで生中継が行われた。
≫菊の紋章があったとされる艦首部分。
正面から見ると、そのままの形で沈んでいるように見えた武蔵。
しかし、今日の生中継では船体がバラバラになっていることがわかった。
この画面は、音波探知機のデータを画像にしたものだ。
≫画面のデータを詳しく見てみる。
船体は550mの範囲に散らばり艦首から175m離れた場所に艦尾がある。
艦首から艦橋までは500m程度。
武蔵の全長は263mなので少なくとも艦首部分、艦橋部分艦尾部分は分断されていることになる。
その周囲に、主砲や副砲などが散乱しているという。
89歳の大石正弘さんは横須賀の海軍砲術学校を卒業し18歳で武蔵の乗組員となった。
持ち場は敵機を打ち落とす高角砲。
撃沈されたときは19歳だった。
≫全然、本当にくそ場で…。
魚雷攻撃が多かった。
武蔵に対して、飛行機からの。
ですから、飛行機と船との戦争なものでかないっこないですよ。
船が沈んで、私も一緒に泳いで船に巻き込まれたりするわけですね。
船が沈むと、ものすごいなんていうか渦が巻くわけですね。
沈むもんですから。
海水が、それに吸い込まれていくわけですよね。
上へ浮き上がって顔が出てから5〜6時間、板切れ持ってね。
本当、おなかの下へそれを集めて。
こうして抱えて。
そのうち眠くなるんですよ。
眠気がするんです。
そうすると、あっちに50人こっちに50人こっちに100人とか塊がいっぱいできたわけですよ。
固まって、軍歌を歌ったり。
いろいろ、みんな励ましてね。
ほとんど、家族、1人も…。
少なかったわけです。
そういう人がみんな玉砕しちゃった。
≫どの部分がどういう状態なのか。
実際の映像と模型を比べて確認する。
≫これまでも公開されていた艦首部分の映像。
上部は大きな損傷が見られない。
比較的、状態はいいように見える。
これは、艦橋と思われる部分。
映像では完全に横倒しになっている。
艦尾部分ではスクリューの全景が見える。
その横には、巨大な方向舵。
完全にさかさまになっているためこういった部品がむき出しになっているのだ。
映像を見た大和ミュージアムの相原統括は武蔵沈没の様子をこう推測した。
≫沈みながら横に1回転したという武蔵。
更に、その途中で艦内の火薬が爆発したため船体が分裂した可能性もあるという。
≫武蔵には、およそ2400人の乗組員がいた。
その中には仲間の船から救助した乗組員も含まれていた。
沈没で1000人あまりが命を落としたといわれている。
大石さんが70年ぶりに目にした武蔵の姿。
忘れられないのは、艦とともに沈んでいった仲間たちのことだ。
≫戦後70年という節目の年にこうやって武蔵が発見されるということなんですが。
終戦は佐藤さんは、5歳ぐらいでいらっしゃいましたか?≫5歳でした。
≫じゃあ記憶は?≫覚えてますね。
≫今の乗組員だった方々の語りを聞いていてどんな思いがありますか?≫言葉にならないですね。
胸が詰まります。
本当に。
≫本当ですね。
木村さんはもちろん、戦後生まれ当然なんですが。
1980年生まれでいらっしゃいますよね。
今のをご覧になっていてどんな感想をお持ちですか。
≫やっぱり私たちの世代は確かに終戦時には生きていない世代ですけれどもこういう方々の言葉を直接聞ける最後の世代であるということを常に意識して認識していかなければいけないと思いますね。
≫そうすればよもや聞き流すなんてことはできなくなりますよね価値としてね。
さて、次のニュース。
つながってるといったらちょっと違うかもしれませんがまあ、つながってるんですよね。
≫そういうことになりますかね。
安保法制の議論が今、進んでいますけれども。
こちらの自衛隊派遣に関する3紙の記事をちょっと見ていただきたいんです。
この中で見ていただきたいのは見出しなんです。
まず、読売新聞。
自衛隊派遣の恒久法後方支援に限定と見出しが躍っています。
そして、朝日新聞毎日新聞の見出し恒久法、後方支援に限定へ。
恒久法は後方支援限定と。
3紙、見比べて見出しは全く一緒なんですね。
これだけ見ると、つまりはこういうことなのかなという印象を受けます。
自衛隊、これしかできない。
こういうふうに見てしまうと思うんですが。
よく、この中身を見ていきますとその全く逆。
自衛隊ができるようになること。
あれもできるこれもできるというのが見えてくるんです。
≫世界各地で起きる戦争や紛争に対し自衛隊は何ができるようになるのか。
戦闘中の他国の軍隊を支援する後方支援活動。
これまで、日本は自衛隊を海外に派遣するためには必要に応じて国会で審議し法案を成立させなければならなかった。
今後は、恒久法を整備。
そのつど法案を作り国会で審議しなくても政府が決断すればいつでも派遣できるようにする。
派遣場所はこれまでより戦闘地域に近くなる。
政府・与党は、その時点で戦闘が行われていなければたとえ戦闘となる危険性があったとしても派遣できるとしている。
活動内容も広がる。
医薬品や食料などの輸送に加え弾薬の提供をできるようにする。
これまで武力行使につながるとしてやらなかったことだ。
派遣できる条件も広げる。
国連決議がなくても派遣できる。
例えば、国連の主要機関が支持している活動ならばその軍隊を支援できる。
つまり、アメリカ主導の有志連合への支援もできるということだ。
≫主導のもと停戦状態にある紛争地域で活動するPKO・国連平和維持活動。
この中で、自衛隊ができることも大きく変わる。
これまで日本は南スーダンで道路などのインフラ整備を行ったり東ティモールで治安情勢について情報収集を行うなどの活動をしてきた。
武器の使用は、憲法9条の理念のもと制限され基本的には正当防衛しか許されていなかった。
近年、国連では住民保護の任務が新たに行われるようになった。
1994年PKO部隊がいたにもかかわらず数十万人の住民が亡くなったルワンダの虐殺。
このときの反省を踏まえ住民が武装勢力に攻撃されそうであれば武力を使って助けるようにしているのだ。
そこで、今回、政府は自衛隊も住民保護のための治安維持をできるようにしその活動のために武器を使ってもよいと変更するという。
これまで国連PKOの幹部として東ティモールなどで活動してきた伊勢崎賢治氏は…。
≫政府は今後、自衛隊ができるようになる活動として1つの例を挙げた。
東ティモールでオーストラリア軍を中心とした多国籍軍が行った治安維持活動だ。
当時の映像からは多国籍軍が武器を使って武装勢力を捕まえる様子がわかる。
こうした活動を自衛隊が行うようになるということか。
また、2004年イラク戦争終結後にイラクで行った人道復興支援活動。
ここでも正当防衛以外で任務のために武器を使うことができるようになる。
イラクでは自衛隊の護衛をオランダ軍が行っていたがほかの活動中に死傷者が相次ぎ撤退したためイギリス軍が引き継いだ。
今後は、自衛隊が自分たちの身を守るようにすることを検討している。
政府・自民の提案を次々と容認してきた公明党は…。
≫ここでまずは憲法学者の木村草太さんに伺います。
正直言いまして私のような素人は武力行使との一体化武器使用基準の緩和化恒久法、国際機関でPKO5原則。
言葉の鳴門海峡ですよ。
渦です。
もう、そこで混乱して、一瞬思考停止になるというのが正直なところです。
言葉の1つ1つちょっと、やってられないので先生に伺いたいのはまず、集団的自衛権について伺いたいんですが憲法の専門家としてみて先生は、どうですかこの集団的自衛権をどう見ますか。
≫現行憲法でそれができるという議論はこれは恐らくネッシーを探すぐらい無理がある不議論です。
国が集団的自衛権を行使するには何が必要かというとそのための権限を認めた憲法の条文を探してくる必要があります。
政府の権限というのは憲法73条というところに主に列挙されているんですがここには国内の防衛のための防衛行政のための規定はあるんですけれども集団的自衛権を行使するための軍事権の規定がないわけですね。
≫9条にどうしても照準がいくんですが73条を見てみると先生がおっしゃったように外交の権利は行政機関として政府はあっても軍事権はないと。
≫ないんです。
ですから、この状況で根拠を探せといわれてもそれはまさに、ネス湖でネッシーを探せと言われているのと同じ状況なんですね。
≫だけど、政府の見解としては当然、このところは今までと違って、ネス湖にネッシーはいると言っているんですよね。
≫はい。
しかし、政府はどの権限なのかということを具体的に説明していません。
憲法が与えていない権限を政府が勝手に行使しようとすると果たして誰がどの範囲でどのような手続きにおいてそれをやるのかということを憲法でコントロールできないわけです。
ですからもし本当に必要だとしても憲法にそのための手続きや権限を書き込む必要がある。
それをすっ飛ばしてやろうということはこれは今言ったように憲法上のコントロールが利かなくなるという点で非常に危険だということです。
≫もし、改正するならば憲法の改正をするという正規の手続きで、やはりいくべきだと。
≫もちろん、そうです。
どういう範囲で軍事権を行使するかというのは政府や国会の一存で決めるべきことではなくて国民全体で議論して国民投票で決めることだというふうに日本国憲法は考えていますし常識で考えてもこれまでやってこなかった軍事権を行使するということであればその条件や手続きにおいて当然、国民全体で議論し国民投票で決めようということになるはずですね。
≫これは簡単に言える話ではないですが先生、どうなんでしょう。
憲法に関しては木村先生の師匠にあたる先生がおっしゃっているようですが常に憲法というのは完成することなく世代を受け継いでいく巨大なプロジェクトだと。
私は、この文章に接したときサグラダ・ファミリアみたいだと思いました。
ですから、憲法改正というのは正規手続きなら視野に入れてもいいというお考えは尾ありなんですか?≫もちろんそうなんですがその言葉のニュアンスはほかにあって憲法の意味を、我々が理解しそれを生かすためにそこで規定された理念を実現するために何ができるかを考えるというのはそれは憲法を作ったときだけではなくて常に我々が我々世代として考えていかなくてはいけないことです。
憲法を改正するということだけではなくて今ある憲法の意味を考え続けるそういうことをしてほしいことで未完の憲法があると私は理解しています。
≫大変わかりやすい言葉でした。
それからもう1つ聞きたいのは、他国軍を後方支援するための恒久法。
特措法とかじゃなくて恒久法を作ろうという議論があるわけなんですが憲法では後方支援の辺りはどうなのかなと。
≫今の議論を見ているとこれは、やりたいという意思の表明ばかりで憲法についての政府・与党からの説明が不足しているという印象は否めません。
憲法論はかなり面倒ですし専門的でちょっと敬遠してしまうところもあると思うんですが憲法というのは過去の失敗例をもとに作られた旅行準備の前のチェックリストみたいなものでそのリストをちゃんとチェックしないと、当然忘れ物をしてしまう。
失敗してしまうことになるし国民の納得も得られないということになります。
そういう視点で後方支援や治安維持活動についての憲法論を見てみるとこれは、これ自体が武力行使ではないのでだから即座に違反になるということではないんですが。
憲法はやはりそれをやる場合にはきちんとした検証、あるいはその責任追及の仕組みを作ることを求めていると考えざるを得ないと思います。
≫というと、やはり具体的に何か作っていかなきゃだめですね。
≫そうですね。
今、議論しているのは送る前に国会の事前承認が必要なのか内閣の判断限りでできるのかということです。
ただ、それだけではなくてやったあとにどうだったのかということを検証して責任を追及する。
あるいは、責任がなければないでいいんですけど責任を明らかにすることが必要です。
具体的に言えば例えば国会内に委員会を作ってみたりとかあるいは派遣のときの公文書の管理を徹底しそれを事後的にでも情報公開をすると。
それによって、国民が議論もするし国会議員の監視もするそこでそもそも派遣がいい影響をもたらしたのか装備は適切だったのかあるいは危険の認識をちゃんとしていたのか。
被害はどれぐらいで現地の人にどういう評価を得たのかということを事後に厳しくチェックしていく仕組みを設けることが必要でまた、こういう仕組みのもとで責任があったかどうかということが判断されるようになればより慎重で適切な派遣がもし、やるにしても行われるようになると思います。
≫誰がどのように自衛隊を派遣するに至ったのかという責任形態をはっきりさせる。
さて、佐藤さんは安保法制の議論はずっと続いてますが、どんなふうに…。
≫戦後70年といっていますが70年間平和が続いたということが奇跡に近い。
現在、世界は、アフリカやそれから、世界中で見ていますと、ある意味で戦争状態に入っているのではないかなという状況ですので今、いろいろ憲法論議があると思いますが平和が続くというのは、前提は崩れつつあるのではないかと。
今、こういう派兵か派遣かどちらかあれなんですけど…。
戦争を伝えるには、ルールのある戦争というのはないので後方支援でいても後ろから攻撃も受けるし。
ですから、この議論今の話の大前提は、戦いに行くという武器も使った戦争状況の中に突っ込んでいくんだというような前提で、それではどうするか。
治安維持をしなければいけない。
住民の保護をしなければいけないといったときにハードの面…。
今、ソフトでいろいろ言ってますがじゃあ、ハードで実際、どういう武器を持ってどういうことをやって自衛隊が来たらやめようというのかそこら辺の、もう1つの議論が、発想がほしいですね。
≫現状はもうそういう状況じゃないかと。
だったらもっと具体的に安全を期すやり方を捉えるべきじゃないのかと。
それはね、佐藤さんわかるんですけれども反面どうでしょうね。
行って人を殺す可能性と殺される可能性ということを考えると…。
≫ですから、住民保護で住民がどんどん攻められて、戦闘状況に入っていったときにやはり、それをやめてやっぱり、引き下がってくるかこれだけの任務で行ったときに現実論として目の前でそういうことが起こり得ますのでそこに対するもっと、心構えといいますかもっとハードの面、兵站とか。
そういうことを考えたうえでの手続き上の議論にしないと。
どうも、片手落ちのような感じがして仕方がありません。
≫こちら、並んでいるのはクリミアの大学生たちなんですが。
不思議そうに見つめるこの視線の先にいるのは日本の元総理大臣。
鳩山由紀夫氏です。
鳩山氏、日本政府の中止要請を振り切ってクリミアを訪問しました。
≫クリミアを訪問した鳩山元総理。
口にしたのはクリミアへの移住だ。
≫クリミアは、ロシア政府の一方的な編入だとアメリカやヨーロッパそして日本政府は足並みをそろえて非難し認めていない。
それなのに、今回、鳩山元総理はロシアのビザを取得し、訪問。
編入を容認するものと非難が相次いでいる。
≫実は、鳩山家とロシアとの関係は深い。
鳩山元総理の祖父・一郎氏は日本とソ連が国交を回復した日ソ共同宣言でソ連側との交渉にあたった人物。
鳩山氏本人も現在ロシアと日本の文化交流を図る団体の組織委員長を務めている。
鳩山元総理はモスクワでプーチン大統領の側近と会い日本のロシアに対する制裁に反対する立場で一致した。
≫木村さん、これはどういうふうにお思いになります?≫やはり、クリミアの問題については国際法的な議論をきちんと勉強する必要があると思っております。
≫そのひと言に尽きますね。
次は、これも大事な動きです。
≫去年の11月にAPECの取材で北京に行ったんですけどね。
そのときこの周囲をずっと歩いてみたんですね。
さっきもチラッと映像で出てきましたけども広大な土地でした。
こんなふうにプールになっていまして地下も掘られていないでこれから工事が始まるよというので塀がわっとあった記憶があるんですが。
このまさにプールのようなところに12兆円のお金がプールされるというところから始まるんですが。
中国が人民元に、成長のアジアを染め抜いていこうという野望でしょうか。
アジアインフラ投資銀行というのをここにどーんとぶち上げるというわけなんです。
そこに、驚くべきことにイギリスが参加表明というのが今日のニュースなんですね。
そうすると日本とかアメリカとかちょっと困るなというのはアジアで、ちゃんとこの開発銀行。
アジア開発銀行というのをやっていてトップは必ず日本の人で黒田さんもそうであったことを考えるとこっちの中国の動きが気になるということになるわけです。
≫北京の経済の中心金融街です。
こちらの広大な土地に中国は今アジアインフラ投資銀行の本部を作っているとみられます。
今年末にも完成する予定で中国は国際金融市場で人民元の存在感を高めようとしています。
≫これまでドルを中心としてきた世界の金融秩序が変わるのか。
資本金はおよそ12兆円。
世界銀行などに対抗するかのように中国が設立を呼びかけているAIIB・アジアインフラ投資銀行。
≫アジア地域のインフラにチャイナマネーを巨額投資して中国企業の海外進出や物流の活発化によって人民元を中心とした巨大な経済圏を生み出す考えだ。
当初、参加国は東南アジアなどの21か国だったがニュージーランドやサウジアラビアなど27か国にまで拡大。
そしてついに、主要先進国のイギリスまでもが参加することが明らかになった。
≫一方、アジアの開発・支援に関してはすでに日米が中心となって運営する国際的な金融機関が存在している。
それは、マニラに本部がある。
≫ここが、日米が主導するアジア開発銀行です。
これまでトップは全て日本人でかつて日銀の黒田総裁もトップを務めていました。
≫中国の動きに警戒感を強めるアメリカ。
これまで同盟国に対してアジア開発銀行がすでにあるので、中国主導の新たな銀行には入る必要はないと呼びかけてきた。
しかし、同盟国の中で結びつきが最も強固なはずのイギリスが参加に踏み切ったのだ。
急接近するイギリスと中国。
先月、中国の正月である春節にキャメロン首相はお祝いメッセージを送った。
≫今月初めにはウィリアム王子がイギリス王室としておよそ30年ぶりに中国を訪問。
このとき、ウィリアム王子はエリザベス女王からの親書を手渡している。
習国家主席をイギリスに招きたいという。
習主席は、年内にもイギリスを訪れたいと応じた。
両国の関係は経済を軸により密接になろうとしている。
≫世界有数の金融街シティーです。
今回のイギリスの判断には中国の通貨、元をその取引を拡大させたいという思惑があります。
≫イギリスのフィナンシャル・タイムズは1面でアメリカが、この件についてイギリスを非難していると大きく報じています。
≫イギリスメディアはアメリカ政府高官が今回のイギリスの決定は事実上、アメリカとの協議なしで行われた。
力を増す中国と付き合ううえで最良の方法ではないと述べたと報じている。
その一方で中国はイギリスの参加をもろ手を挙げて歓迎した。
≫存在感が高まる中国人民元。
ドイツやフランスも中国主導の銀行に参加する可能性があるという。
外務省の関係者によると特にドイツはメルケル首相が来日した際フィフティ・フィフティだとそれを悩んでいる様子だったという。
≫だから、今日も流れたんですけど中国の預金金利の上限撤廃。
自由化だと。
これも当然ロンドンのシティーが人民元を仕切りたいとかそういういろんな動きと連動しているニュースなんですけど。
こりゃ大変だって僕ら、すぐ思うんだけど佐藤さんのようにちょっと雄大なお考えだとそんなことはないですか?この話。
≫全然ないですね。
すばらしいと思いますね。
なぜかというとお金持ちがある国が銀行を作って発展途上国にある国のインフラを整備しようという。
それで、今開発している国々は、道路がない。
電車がない電気もないいろんな意味で社会インフラが欠如している。
それを今、お金があるところがどんとやっていただければその先に見えるものが逆に今度はいい物を作れば日本の車も売れるだろうしそして、経済活動が活発になればだんだんいいものを作る日本の物が売れるようになるかもしれない。
ですから、そんなに心配して中国の影響とか覇権とか言う必要は僕は全くないと思いますし。
≫アフリカに中国進出してきて大変だみたいな捉え方もあるんですけど違いますか。
≫手をたたいて喜んでいます。
ずっと永遠にお金持ちであるはずがないしお金のあるときにいただいてしっかり国づくりをしてその次にどなたかが来るだろうというような感じ。
≫アフリカもしたたかだと。
≫そうですね。
イギリスもしたたかですこの場合は。
イギリスもこないだ銀行を作っても多分、この銀行の経営それからいろんなことを中国語ではやらないと思うんですよ。
英語でやるはずです。
そうすると、英語の本家。
金融資本の本家であるイギリスが口を出さないはずがないしイギリスが英語を使って世界中がこういうシステムを作っているというところを抑えている。
これは日本と全く違うのは言葉が、彼らは自国語で全部やれるしこの言葉、ちょっと意味が違うよなんて中国の方に言うとそうかなって。
お前ら、中国語とは違うんだぞと国際的に通用しないぞと言われたらすいませんって言うかもしれない。
そこでやっぱりヨーロッパとアジアの中での力関係とか文化それから今までの金融システム。
その他、それから法律。
弁護士、会計資産会計システムとか全部英語でやってますから。
そこに中国がたくさんお金を持って入り込んでいってそしてやるんですからこれが数千年続くわけじゃないですしせめて100年200年ぐらいですからいい話だと思ってどんどんやっていただいたらいいんじゃないでしょうか。
≫日本もこれぐらい往々に構えたほうが最終的に、長期的にいいと。
≫いいと思います。
≫じゃあ、ちょっと次にいってよろしいですか。
≫春の訪れを知らせてくれるもの。
こちら、毛利庭園には梅の木が1本だけあります。
こうして夜見ると花が夜空に浮かんでいるように見えます。
1週間前に見に来たときは1本の枝に1、2輪ほど花がついているだけでしたが今はしっかりと花をつけてくれています。
ちょうど今が見ごろであと1週間は楽しめそうです。
めまぐるしく変わる天気の中で毛利庭園も春を迎えようとしているんです。
今週は花粉が多く飛んでつらかったですね。
この時間も花粉を感じます。
来週は暖かくなることでまた増えますのでしっかり対策してください。
明日は、東京や広島、福岡で非常に多い予想です。
特に雨上がりの広島や福岡は要注意の1日です。
≫スポーツまいりましょう。
青山さん、お願いします。
≫お伝えします。
まずは21日土曜日に開幕する選抜高校野球です。
今日組み合わせが決まったんですが1回戦から名門校同士が対戦します。
≫全32校が出場する選抜高校野球。
大会初日から、去年夏の王者大阪桐蔭が登場。
東京大会を制した東海大菅生とぶつかる。
去年秋の明治神宮大会を制し優勝候補筆頭に挙げられる仙台育英。
注目のバッター平沢大河。
持ち味は、このフルスイング。
明治神宮大会決勝でもホームランを放った強打者が東北勢悲願の甲子園初優勝に導くか。
1回戦屈指の好カードはおととしの選抜を制した浦和学院と、去年の王者龍谷大平安の対戦。
更に県立岐阜商業にも注目。
エース、高橋純平は最速152キロのストレートが武器。
センバツ記録の更新はなるのか。
≫21世紀枠で82年ぶりに出場する松山東。
あの夏目漱石が教壇に立ち≫昨日決まったサッカー日本代表ハリルホジッチ新監督が来日し今日、会見を開きました。
≫そして、戦術の話になると…。
≫ノートまで取り出して独演状態に。
日本の選手に早く会ってなじんでいきたいという監督はピッチの外でも…。
≫新しい生活で何かサッカー以外で楽しみにされていることがあったら教えてください。
≫現時点ではメンバーは決めておらずJリーグなどを視察して決めるそうです。
ちなみに今夜の夕食は天ぷらだという話だったんですがどうだったんでしょうか。
≫2年目にして開幕投手候補と期待される田中。
立ち上がり。
バッターの手元で変化する速球系のボールツーシームを駆使し5球でツーアウト。
続く3番バッターに対し…。
カーブでストライク。
スライダーで三振。
多彩な球種で三者凡退に抑える。
続く2回。
ワンアウトから…。
ツーシーム。
≫田中は2回を投げわずか19球。
ヒット1本すら許すことなくマウンドを降りた。
≫武内絵美アナウンサーが実は、天然イルミネーションホタルイカの取材をしています。
それ以外の取材もしています。
早速、呼びましょう。
武内さん、お願いします。
≫富山湾の海上に来ています。
先ほどまでは雨が降っていたんですがこの中継に合わせるかのように雨はぴたりとやみました。
ここは漁港からおよそ500mほど来た沖合です。
おとといまでは、低気圧の影響で海が非常に荒れていたんですが今は、とても静かです。
穏やかな海です。
先ほど古舘さんからもありましたが実はこの海の中で元気に泳ぎ回っている生き物がいるんですね。
それは、ホタルイカです。
今、海面近くに上がってきているのがご覧いただけるでしょうか。
たくさんいるんですね。
先ほどからカモメがついばんでいくんですね。
日中は海の深いところにいるホタルイカなんですが夜になると、このように海面近くに上がってくるんですね。
そのためホタルイカの漁は午前3時ごろから行われるんです。
今日の未明に行われましたホタルイカ漁に同行させていただきました。
網ですくった中青い光を放っています。
とてもきれいです。
宝石のようですよね。
何も見えない中どこにホタルイカがいるのか。
この青い光でわかります。
網の中にたくさんのホタルイカがいます。
結構、重いですよ。
たくさんホタルイカがかかっているときとか潮の流れによってこの網の重さも変わってくるそうです。
敵に対して威嚇するときにホタルイカは光るということなんですが。
この真っ暗な海の中を泳ぐホタルイカ。
全てが、青白い光を放ったらどんな幻想的な光景になるんでしょうか。
皆さん、想像してみてください。
また、漁に参加させていただいてこの網の中のホタルイカがまるで海の中で宝物を発見してそれを引きあげている光景かのように見えました。
この富山湾のホタルイカ漁なんですが海岸近くに産卵のために来て沖に戻るホタルイカを捕獲するために、その99%はメスだということなんですね。
オスはいったいどこに行ってしまったんでしょうか。
まだわからないことがたくさんあります。
この海の上でホタルイカ漁で春を感じることができましたが春を感じることはこれだけではありません。
いよいよ、明日、この北陸に本格的な春が新幹線がやってきます。
北陸の可能性、そして地域再生の試みを見てきました。
≫北陸の大地にまもなく春がやってくる。
北陸新幹線の新型車両W7系。
明日の開業を前に試験走行が続いていた。
最高時速260キロ。
東京と金沢が2時間28分で結ばれる。
終着駅は明日の準備に追われていた。
≫いよいよ明日金沢からの一番列車は午前6時に出発をします。
そして、この駅に到着する人を迎えるためにこのように花などを飾って準備をしています。
≫金沢の街では観光客の増加に期待を募らせている。
こちらは390年の歴史を持つ和菓子の老舗。
新幹線の開業前から売り上げは好調で工場では40人の職人らが休日返上で作業にあたっていた。
≫白山総合車両所です。
今、整備士の方がボルトの緩みなどをチェックしています。
最後の最後まで、入念な整備が行われています。
≫北陸新幹線が走るのは日本有数の豪雪地帯。
雪国ならではの工夫が施されている。
≫計画から42年。
新幹線で北陸はどう変わるのか。
これまでは鉄道を使って東京から金沢へ行くには乗り継ぎを経て4時間もかかっていた。
所要時間で比較すると金沢は広島と同じ。
青森よりも遠かった。
それが新幹線の開業で2時間28分に短縮される。
首都圏から見て北陸はついに近くて近い存在となるのだ。
このチャンスを生かせるのか。
先月、都内のホテルは異様な熱気に包まれていた。
大手旅行会社に必死に売り込むのは富山の旅館やホテル。
≫いまひとつの知名度に頭を悩ませる富山勢。
一方の旅行会社はどう見ているのか。
≫今回新しくできた黒部宇奈月温泉駅。
駅名にわざわざ温泉名を書き加えた。
駅から車で30分ほどにあるその宇奈月温泉。
町のあちこちに開業を祝う垂れ幕やのぼりが掲げられていた。
≫しかし、新幹線はバラ色の未来を約束してくれるのか。
18年前に開業した長野新幹線。
東京〜長野間が1時間20分に短縮された。
≫東京から日帰りできるようになったことで大手企業は支店の閉鎖を進め長野市内の事業所は開業前に比べて1割減。
県全体で見ると旅館や観光客の数も減少に転じている。
メリットばかりではないのだ。
新幹線で地域に潤いは戻るのか。
人口17万人の富山県高岡市。
かつてはにぎわいを見せていた商店街もいまや人通りは少なく後継者不足などからこの十数年で店が次々と廃業していったという。
4年前、その高岡に移り住んだ建築士の大菅洋介さん。
毎週、片道4時間近くかけて仕事の拠点である東京に通う。
そんな生活を続けてきたが新幹線の開業を機に高岡にも拠点を置くことを決めた。
≫2年前から空き家になっていた、この家屋。
なんと築100年を超えるという。
≫高岡の町は、古い町並みがすごく残っているので歩くと楽しいんですね。
町中でこういったふうに生活がしていけるんだということを僕らはまずは実践していきたいです。
≫そんな町の一角に大菅さんが手がけた町屋カフェがある。
店長を務めるのは東京でバリスタをしていた妻の麻希子さん。
震災がきっかけで妻の実家がある高岡に家族で移住してきた大菅さん。
住んでみて初めて気づいたこと。
それは高岡に秘められた技術の底力。
1100度に熱された真鍮が職人の手で仏具の型に流し込まれていく。
高岡は400年以上前から続く工芸の町として知られている。
銅器や漆器といった伝統工芸は時代の変化から需要が低迷していたが今でも、若い職人やデザイナーたちが日用品に応用するなどして懸命にその技を磨き続けている。
≫大菅さんが手がけた地元の公民館にも、その技術が。
≫このパネルを作ったのは山村高明さん。
高岡漆器の技法彫刻塗を使った建材やアートパネルを制作し高い評価を得ている。
≫大菅さんの夢は新たに作る高岡の拠点で東京と地元の職人たちをつなぐこと。
新幹線はその夢に弾みをつけるのか。
≫佐藤さん、木村さん、本当にすいません。
お二方にご感想なども聞きたかったんですが、残りあと25秒となってしまいまして本当に申し訳ありませんでした。
富山、期待が持たれます。
2015/03/13(金) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]

安全保障協議が大詰めへ…歯止め“曖昧”なまま▽「派遣法」どうなる▽北陸新幹線あす開業「地域再生」のカギはホタルイカ!光る夜の富山湾から

詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
【コメンテーター】
恵村順一郎(朝日新聞論説委員)
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
◇おしらせ
☆番組HP

http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:23558(0x5C06)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: