東北発☆未来塾 震災と向き合うチカラ「武内デスクの新聞教室“取材と涙”」 2015.03.14


東北発☆未来塾応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも。
もうすぐあの大地震から4年がたつね。
そうですね。
そこで今月の未来塾は石巻日日新聞の武内宏之さんからズバリ震災と向き合うチカラを学んでいきたいと思います。
シルベスター・スタローンに似てるって言われると喜ぶ武内さんが前回塾生たちに新聞記事を書く課題を出してたよね。
震災4年を…。
エイドリア〜ン!かぶせてきた。
今しゃべってますから。
聞いといてよ。
記事はなんと石巻日日新聞の紙面に載るんですって。
ほぼ1ページです。
すごい事ですよ。
これだけ大きい紙面は俺たちが「M−1」で軽〜く優勝して号外を出させてやった時を思い出すね。
号外出てませんけど優勝しても。
軽くなかったです。
態度でかいわ。
ところで塾生たちは記事書けるのかね?仮設住宅と仮設商店街とに分かれて取材するんですが結構大変だったみたいですね。
更に締め切り前にやってはいけないミスが発覚!果たして新聞記事は完成するのか?ロッキー・バルボアの熱血新聞教室スタートです!武内デスクね。
被災した人たちの取材に行く塾生たちに講師の武内宏之さんは心得を話します。
気持ちを引き出すっていうのが根底のテーマですから。
塾生たちの多くは記者やアナウンサーを目指す大学生。
意気込みは十分です!こちらの3人が向かったのは石巻市沿岸部にある仮設住宅。
おはようございます。
よろしくお願いします。
今回のテーマ「震災から4年たった今の気持ち」を聞くのが狙いです。
一見順調そうに見える塾生たちの取材。
でも開始50分たっても震災直後の話を聞くばかり。
今回のテーマは聞き出せていません。
相手のペースに乗っているだけでは取材はできない。
武内さんたまらず塾生たちにハッパをかけます。
残り時間は30分です。
仮設住宅での生活は予想以上に長引いています。
でも「それを前向きに捉えようとする人もいる」。
記事の方向性が少し見えてきました。
皆さん集まって…。
記念写真じゃないんだから自分が写っちゃ駄目よ駄目駄目!一方こちらの3人は石巻駅近くにある仮設商店街に向かいます。
この商店街は震災が起きた年にオープン。
現在18店舗が営業しています。
こんにちは失礼します。
和菓子屋を営む佐藤美和子さんにインタビュー。
塾生たち女性を相手にいきなりこんな質問をしちゃいます。
さあ困ったね。
佐藤さんの機転の利いた返し助かりました。
思ったんですね。
避難所で何もする気が起きなかった佐藤さんを救ったのは常連客のひと言でした。
湊のお客さんなんです。
佐藤さんが再び作り始めた「ちゃきん」。
「死ぬ前にもう一度食べたい」。
石巻の郷土菓子です。
実は佐藤さんがここでちゃきんを作れるのは12月まで。
仮設商店街が閉鎖されるからです。
本当ですか。
うれしいです。
また来ます。
来てくれる?うん来ます。
「商店街の人の生きがいとなるお客さんとのつながり」。
いい記事が書けそうな予感がします。
いよいよ取材した事を原稿にまとめます。
3人がそれぞれ別の切り口で記事を担当。
一人あたり600字です。
皆さんの書いてもらった原稿を提出してもらいます。
磨きをかければかけるほど原稿も輝いたものに光っていく。
私は思いますので。
さあここからは武内デスクの赤ペンチェック!袖をまくり眼鏡を外しスタローンついに戦闘態勢です!お願いします。
仮設商店街を取材した小林悠実さん。
和菓子屋さんが再び商売を始めた思いを記事にしました。
「死ぬまでにもう一度あのちゃきんを食べたい」という強い言葉をどう生かすかが鍵になりそう。
続いて仮設住宅チーム。
柳谷圭亮さんは集会所での取材から「仮」という言葉に着目。
こんな記事にしました。
ここで表現してるけどこれは俺たちの視点。
住まいは仮でも4年間培った人間関係は本物だという視点。
武内さんは高く評価しました。
原稿を書く時武内さんが繰り返し言い続けていた事があります。
そこなんだよな。
武内さんが口酸っぱく言っているのにこのありさま。
名前や年齢などを確認するため再取材です。
仮設住宅チーム。
新たな話を聞きつけました。
カーシェアリングを取り入れた事で仲間づくりが進んでいるっていうんです。
この「すごい充実した時間」が柳谷さんの文章を大きく迷わせる事になっちゃうんです。
武内デスクの第2回原稿チェック!仮設住宅チームの原稿を読んだ武内さんから笑顔が消えました。
柳谷さんは新たに取材したカーシェアリングの話を文章の真ん中に持ってきました。
そのため武内さんが感心した「人々のつながりは仮ではない」というメッセージの説得力がなくなってしまいました。
人々の話の中から本質を見抜くチカラが必要なんですね。
記事の締め切りは明日。
夜中1時まで原稿を書き直します。
更に武内さん塾生たちの原稿をホテルに持ち込み夜を徹してチェックです。
何回出しても赤が入ってくるとそれはなぜなんだろうとその重みをちょっと感じてほしいなと。
締め切りまであと5時間。
より的確に真実に迫る表現はないか武内さんぎりぎりまで追い込みます。
ごめんチキショウってのは…。
「ふるさと石巻のために自分に何ができるのか」。
それを自問しながらこの4年ペンを握ってきました。
仮印刷したものをみんなで最終チェック。
原稿の間違いを直せるのはこれで本当に最後です。
あっ柳谷さんもしかして…。
なんと自分が取材した相手の名前を間違える痛恨のミス!新聞記者としては本当に致命的。
柳谷さんお仕置きしちゃいます。
参ったか!塾生が書いた記事が新聞になる瞬間。
いよいよです。
取材を始めてから1週間。
武内さんから10回もチェックを受けた新聞記事。
何とか完成です。
和菓子屋さんを取材した小林さん記事の最初にこの言葉を持ってきました。
「死ぬまでにもう一度あのちゃきんを食べたい」。
最後はこうまとめました。
「人とのつながりという商売の原点に立ち返るきっかけになったのではないか」。
一方仮設住宅を取材した柳谷さん記事の終わりに取材で得たメッセージを書き込みました。
「この4年間で作ったかけがえのないつながりは決して『仮』ではない。
ここで生まれた『真』のつながりはこれから先も一人一人の心のよりどころになるように思えた」。
ここまで頑張ってきた事を誇らしく思ってて尊敬して絶対ここでの活動をここで終わらせちゃいけないなと思って。
ちょっと待って下さいね。
年とってくると涙もろくなってきちゃった。
でもこの涙は悲しい涙ではない。
被災した人たちに真摯に向き合った塾生。
武内さんから贈る言葉です。
この被災地を震災後に取材しててこう思った事があります。
会社の社長とかいろんな団体の代表なんかがすごくもう町ががれきと化して自分の会社自分の家さえも失ってるにもかかわらずそのあとすぐ活動し始めてるんですよ。
それは何かというとやっぱり地域のために…。
自分の原点って何だろうと。
まだ今ない人ならばその原点を見つけてほしい。
やばいなこれ2回目ですよNHKで。
塾生たち頑張ったね。
よくやった。
武内さん自身がふるさと石巻を伝えるという原点を持っているからその言葉は響きましたね。
さて次週は原発事故から4年。
福島の現実を見つめます。
福島出身の社会学者開沼博さんを講師に迎えまして福島のこれからを考えます。
あれもしかしてナレーション担当の海荷ちゃんじゃない?どこどこどこ?まさかの顔出しだ!そうなんです。
私川島海荷も塾生として事故のあった原発から20キロの地域に入って学びます。
次回の未来塾見て下さい!2015/03/14(土) 11:20〜11:40
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 震災と向き合うチカラ「武内デスクの新聞教室“取材と涙”」[解][字][再]

震災と向き合い続ける石巻の地域新聞のベテランデスクから記事作りを学ぶ。塾生たちは仮設住宅や商店街で取材をするが、思わぬカベが次々と現れる。新聞は完成するのか?

詳細情報
番組内容
講師は、石巻日日新聞報道部前デスク・武内宏之さん。塾生6人は、武内さんの指導のもと、「仮設住宅」チームと「仮設商店街」チームにわかれて、“震災から4年が経過する今の気持ち”を取材する。出だしは両チームとも順調に見えたが、大きなカベにぶつかる。そのカベを全力で乗り越えようとする姿に、講師の武内さんも、MCのサンドウィッチマンも感心する。どのような新聞ができあがるのか?【語り】川島海荷(9nine)
出演者
【出演】石巻日日新聞前報道部長…武内宏之,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

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日本語
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