クロスロード<地震学者・小平秀一> 2015.03.14


町内会の当番で資源ゴミの回収にいそしむ父と息子。
我が子に何を言われても楽しそう。
ずっとニコニコしているこのお父さん。
実は権威ある科学雑誌『Science』でも紹介されている…。
地震と津波研究の第一人者…。
4年前東日本を襲ったあの大震災。
被害はあまりに甚大でした。
その大震災を小平さんはち密に調査。
そして新事実を発見したのです。
地震大国日本。
今後発生する確率が50%を超える地震は12にも及びます。
大災害から人々を守れ!地震と闘う学者小平秀一さんに密着しました。
おはようございます。
おはようございます。
朝9時職場へと向かう小平さん。
かなりの早足。
カメラが追いつきません。
すみません。
速いですよね。
もっと速いんですけどふだん。
小平さんが所属するのは…。
ここで海底を調査することで地震のメカニズムを調べています。
出勤するとデスクに腰を落ち着ける間もなく足早に移動。
話を聞きたいんだけど。
ここは共同研究室。
50人いる研究者全員の研究を確認し指導をしています。
ちょっと…できたらで。
じゃあちょっと私は…いたっ。
向こうに行くけど。
それが終わるとまた足早に次へ。
向かったのはデータの管理室。
技術開発担当者と今後の方針を打ち合わせ。
だからリンクはるってのは同じことなんだよね。
リンクはるんだったら…。
地震・津波の研究部門は8つのグループで構成されています。
スタッフは総勢95名。
そのすべてを束ねているのが小平さん。
もちろん自分自身も研究を行っています。
デスクにはいくつものモニターが。
いったいどんな研究なんでしょうか。
これは日本列島があってこの色の濃いところがプレートの沈み込み口になってますけど。
いろんな線がついてますけどそこは…。
小平さんは調査船を使い膨大なデータを集めています。
これは海底の構造を調査するための特殊なケーブル。
このケーブルにつけられた装置が…。
そのデータを一つひとつ丹念にチェックしていきます。
海底のデータを10m単位で細かく分析。
気になる個所を洗い出していく小平さん。
気の遠くなるような作業です。
そこで見つけた個所を以前に取ったデータと比較。
すると海底の変動が目の前に浮かび上がってきます。
こうした地道な研究を積み重ねること30年。
小平さんはこれまでに数々の地震の謎を解明してきました。
はい。
さてお昼の時間。
いつも社員食堂を利用しているという小平さん。
実はランチの食べ方には彼なりのこだわりが。
今日のメニューはメンチカツに味噌汁酢の物。
あれ?ごはんがありませんよ。
お腹空きません?大丈夫です。
鍛錬すれば。
なんにつけても研究が第一という小平さんです。
ひたすらにデータを見つめる小平さん。
研究をしている光景は実に地味。
しかしそれが大きな成果を生みました。
2011年3月11日。
未曽有の被害をもたらしたその新事実を世界で初めて突き止めたのです。
小平さんは震災後すぐさま震源地の海底のデータを取り徹底的に調べ上げました。
そして驚きの事実を発見します。
東日本大震災の震源地は宮城県の沖合。
その海底を見てみると地球の表面を覆う巨大な岩盤プレートがぶつかり合っています。
陸側つまり東北地方が位置しているのは北米プレートの上。
一方海側は太平洋プレート。
太平洋プレートは少しずつ北米プレートの下へと沈み込んでいます。
それによって北米プレートは徐々にひずんでいきそのひずみが限界に達し一気に元に戻るようにすべったときにこのプレートのすべりは従来数メートルほどの範囲と考えられていました。
あのしかし4年前のあの日は…。
陸側のプレートが一気に50メートルも動いた。
そのため大量の海水が持ち上げられ巨大津波が発生したのです。
現地のあまりに深刻な被害状況を知ったときは小平さんは地震学者として無力感にとらわれたといいます。
東京墨田区。
この日小平さんの自宅を訪ねてみるとずっと手もとに置いているという1冊の本を見せてくれました。
これこれですよね。
それは小平さんはこれを何度も繰り返しては読んでいるのだといいます。
という思いもあってこれあるからってわけじゃないけど。
それで…。
気持の支え的に置いてるっちゅうとこですかね。
子供たちはあの日何を見て何を感じたのでしょうか。
私たちのやってることをどう役立てるとは言わないけど世の中の人に感じてもらうかっていうためには小平さんは北アルプスを眺めながらどうしてそこに山があるのか地球の中はどうなっているのかそんなことばかり考えていた少年は北海道大学に進学し地球物理学を専攻。
当時日本では地上での地震研究が主流でしたが新しく始まった海洋調査による研究に興味を持ち地震学者への道を歩み始めます。
北海道大学時代に師事した島村教授に若き日の小平さんについて印象をうかがいました。
この研究にはいくらこのテーマにはいくらって割り振るわけですが小平君が関与してる部分はそれ以上によこせでもしよこすとすればこれだけの成果が出るとはっきり言うわけですね。
海洋調査の先進国ノルウェーにも留学。
ここで視野が大きく広がったそうです。
ヨーロッパにいるときに感じたことのひとつとしてそのときにJAMSTECが新しい観測船を造って地面の下を調べるような研究をこれから始めるということで声をかけてもらってそれならアメリカやヨーロッパとも太刀打ちできるかなと思って。
地道にデータを解析するその目は実は日本の地震研究の未来をも見つめているのです。
この日横須賀の港に小平さんの姿がありました。
待っていたのは巨大な船。
JAMSTECの誇る海洋調査船かいよう。
海底地震計を搭載している船です。
4枚ものプレートが衝突し合う日本の海底。
そのため巨大地震が発生しやすく今後発生する確率が50%を超える地震は12にも及びます。
なかでも近い将来の発生が懸念されているひとつが津波により死者1330人という大きな被害に見舞われました。
この地域で今後その南海トラフ地震への対策に今小平さんは取り組んでいます。
近い将来に起こると予測されている南海トラフ地震。
今小平さんはその対策に取り組んでいます。
調査船に積まれているのは特殊な測定器。
数千メートルの深海でも正確に計測ができる小平さんはこれを南海トラフに設置し地震の被害を食い止めたいと考えています。
測定器は南海トラフ地震の震源地と予測される熊野灘と室戸岬の沖合に設置されます。
現在作業は着々と進行中。
直接海底に設置するため地上の観測所よりはるかに早いリアルタイムのデータが得られます。
測定器には特殊な海底ケーブルが接続されていてデータをJAMSTECに送る役割を果たします。
ここはJAMSTEC・横浜研究所。
南海トラフに設置された地震計と津波計のデータが常にリアルタイムで表示されています。
世界でも例を見ない極めて高精度なこういったシステム作りに小平さんは日夜取り組んでいます。
地面の変動がずっと向こうから時間を追って流れてきていてここが16時02分04分06分。
こちらが先ほどのデータを活用した津波のシミュレーションCG。
地震が起きた瞬間に津波がいつどこにどれだけの規模で来るのかがどのくらいの津波がどの地域どの町にやってきてそれが時間とともにどう変化していくかというのをきちんとシミュレーションして。
地震が起きたときは早期警戒的に示すとかその前は状況把握的に示すとか。
南海トラフ地震が起きた場合ここにも津波が押し寄せることが予測されています。
小平さんこの日は実際に足を運んで現地の状況を把握します。
お世話になります。
小平といいます。
訪ねたのは代々この町で暮らす島村さん親子。
島村さんの家から海まではわずか20メートルという近さ。
10メートルあるんですか。
10メートルの堤防がありますが高台への避難は必要不可欠です。
訓練みたいのって比較的頻繁にやられるんですか?やってますはいはい。
総出でやるわけですか?やりますほんでパーセントから言うとですね全部のところにそういう防災部長がおりますのでその意見を集約したらこちらもやはり海の近くに暮らす富岡さん。
地震がきたら早く知りたいという思いはあるでしょうしね。
そうですよねええ。
そういうところが。
なるほど。
津波が来る前に少しでも早く情報を知りたい。
地元の人の切実な声が直接胸に響きます。
それは当然そうですよね。
JAMSTECに戻った小平さんのもとに大きな荷物が。
いきますよ。
いったい何が始まるのでしょう?小平さんの部屋に何か運ばれてきました。
じゃあやりましょう。
ん?ソースの容器みたいなものがたくさん出てきました。
中身は砂みたいですね。
これ何をしてるんですか?いきますよ。
白いスポンジは陸側のプレート。
その圧力により砂でできた海側のプレートの地層にひずみが生じ極端に折れ曲がったところに断層ができ地震が起きる。
それを中学生に理解してもらおうと考えついた実験教材。
あぁこれいいじゃないですか。
出来栄えにご満悦のよう。
そして当日。
(一同)お願いします。
お願いします。
小平先生の特別授業が始まりました。
え〜と皆さんこんにちは。
(一同)こんにちは!おっ元気がいいですね。
授業を受けるのは中学1年生20名。
全員が自ら参加を希望した生徒たちです。
ではお願いします。
いよいよ再現実験がスタート。
これこれこのへんな。
ちょっとわかんないかもしんないけど。
地震の仕組みを理解しようと生徒たち熱心に取り組みます。
OK?授業の最後に小平さんは生徒たちにこんなメッセージを送りました。
これから高校生になりそして大人になっていくときも頭のどっかに置いといてくれるといいかなと思ってお話をさせていただきました。
小平さんの思いは生徒たちにしっかりと届いたようです。
今日も小平さんはデータと向き合っています。
分析を続け未来につなげる。
あなたの冷静で熱い心を応援します。
2015/03/14(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
クロスロード<地震学者・小平秀一>[字]

日本の海洋研究の総本山である海洋研究開発機構(JAMSTEC)において被害地震の7割以上とされる“海底を震源とする地震”の研究の陣頭指揮を執る地震学者・小平秀一に密着。

詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
地震学者の小平秀一が登場。日本の海洋研究の総本山である海洋研究開発機構(JAMSTEC)において、被害地震の7割以上とされる“海底を震源とする地震”の研究の陣頭指揮を執り、この分野のフロントランナーの一人として数々の研究を“減災へと繋がる”と信じて行ってきた。東日本大震災から4年。決して立ち止まることなく、地震の研究を続ける小平に密着した。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなクロスロード(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
音楽
【エンディングテーマ】
「クローゼット」
Superfly(ワーナーミュージック・ジャパン)
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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