SWITCHインタビュー 達人達(たち)アンコール「佐藤健×木皿泉」 2015.03.14


これ以上人々の血を流させる訳にはいかぬ。
本日の「SWITCHインタビュー達人達」は今を時めく佐藤健が登場。
主演した「るろうに剣心」は実写映画今年最大のヒット作となっている。
シリーズ3作で興行成績は123億円を突破。
全編を彩るアクションシーンはほとんどスタントに頼らず自ら演じきった。
3か月をかけ徹底的にアクション練習に取り組んだからこその切れを見せた。
超多忙な佐藤はこの日神戸にやって来た。
大好きな脚本家から会って話したいと言われたからだ。
和泉努と妻鹿年季子の夫婦脚本家だ。
2人で数々の名作ドラマを生み出してきた。
もちろんすごくとても光栄だしうれしいんですけど…。
木皿さんの作品は大好きだったし…そのあとの木皿さんの作品とかも注目して見てたりとかしたし。
佐藤が主演した木皿ドラマ「Q10」。
平凡な高校生の平太がある日転校生ロボットQ10に出会い恋をする一風変わった学園ドラマだ。
物じゃないんだよ。
Q10は俺にとって。
誰かにあげたりとかそんなもんじゃなくなっちゃったんだよ。
木皿はあまたいる俳優の中でなぜ佐藤に興味を持ったのだろうか。
本当に皆さん上手な人いっぱいいるのですごく私たちが想像以上のお芝居をするんですけどそれはある想定してる部分の延長線上のそれを上回る芝居なんですけど…。
でもだからといって変な芝居してる訳じゃなくてすごくオーソドックスなんだけど…。
これですか?佐藤は木皿の自宅兼仕事場に向かった。
木皿とは4年前ドラマの打ち上げで言葉を交わして以来だという。
ここですね。
ピンポ〜ン。
ああどうも〜ご無沙汰しております。
どうぞ。
ごめんね遠いところ。
いいですか?お邪魔します。
あっはじめまして。
佐藤健です。
夫の和泉とは初対面になる。
すいません。
あの〜旦那でございます。
佐藤健です。
その節はお世話になりました。
お世話になりました。
本当にありがとうございました。
え〜まあ…そのまんまですね。
そうですか?3年前に放送されたドキュメンタリー。
木皿の作品がどのようにして生み出されるのか2人の暮らしぶりを追った。
夫の和泉は10年前に脳内出血で倒れ重度の後遺症を抱えている。
妻の妻鹿が介護をし2人は一日の大半を寄り添って暮らしている。
2人の脚本作りは独特だ。
まずは登場人物の設定など大枠を決め関係しそうな本を手当たりしだいに読む。
テーマや鍵となる小道具使いたい音楽など思いついたアイデアをとことん話し合う。
考え方としては…2人で集めたアイデアの断片が日々の会話の中で徐々に熟成されていきある時それらがパンっとつながる。
そして妻鹿が一気に書き始める。
現在放送中のドラマ…どこかしら欠落を抱えた人々が緩やかなつながりの中で再生していく。
このドラマも木皿夫婦の暮らしの中から生まれた。
みんな前へ進めって言うけどとどまるのってそんなに駄目な事なのかな。
どれ?これです。
こいつら。
ずっと気になってて。
おもちゃ屋さんに売ってたやつ。
位置は大体合ってるんですけど距離は全然違う。
宇宙的な…宇宙を感じる的な。
これかわいいですね。
これかわいいでしょ?書き手と演じ手。
ありそうでなかった真正面トーク。
ドラマ作りの表と裏が交錯する。
モノローグが。
永遠に理解できないんだね私たちはね。
あの〜こんな事をお聞きするのもどうかと思うんですけど今回「SWITCHインタビュー」で僕を指名して下さったじゃないですか。
その理由なんか聞いてもいいですか?すごいびっくりしたんですよ。
突然だったし。
私も突然思いついたんだよね。
ずっと「会った事ない人嫌だしどうしようか」って言って「あっ佐藤健がいるじゃないか」って言って。
言ったかどうか分かんないけど私すごい当て書きするんだけど本当に佐藤さんの書いた時だけは本当当て書きできなかったのよ。
謎だった。
ものすごくミステリアスな存在だった。
それ何か聞いたんですけど何でなんですかね。
え〜分かんない。
想像ができないんですよね。
ご自身でどういうふうな…。
単刀直入…単刀直入だ!僕はもう台本のとおりに…。
自分の性格。
性格ですか?性格どうなんでしょう。
でもやっぱり…。
いやありますよたくさん。
あっそうなの?「笑って下さい」とかって事で?そう笑うのが…。
…の方がやりたいですむしろ。
多分そっちの方が得意か不得意かで言うと得意ですね。
どちらかと言うと…さっきの話にすいませんちょっと戻りますけど…しづらいんじゃないの。
できない?無理。
何か佐藤さんの受けの芝居って言うかね…。
「前へ前へ」って感じじゃないじゃん。
いかに俺がリアクションするかにかかってんなと思いました。
フッ俺の女って…。
うわ〜っ!ずっこけるっていうシーンがあって。
ずっこけるみたいなのは…。
すごい上手にこけて。
思い描いた深井平太像が全然違う深井平太像だったと…。
違う。
そうじゃなくて私がやっぱり役者さんだったらこうやるだろうなとかこういうシーンでこう書いたらこういうふうにきっとやるだろうなっていうのが…。
えっ何で違うんですか?言っちゃうと本当に佐藤さんが…多分ね芝居そのものが。
だからやっぱりどうしたって過去のやってきた人の俳優さんの芝居とかそういうものを踏襲もするし…もちろんしてんだけどやっぱりよく見てるものの上に立って自分の芝居やってると思うんだけどどうも違うんだよね。
絵を想像しながら読んでそれを…。
マジで?結構そうですよ。
光栄です。
でもあの〜「Q10」の世界観とか本当に大好きです。
ああそう?だから共感しまくりです。
台本?いや言った。
打ち上げで…。
何かでもね私ね打ち上げの時…多分だからその思いを伝えましたよ。
ハハハハ!本当ですか?やばいですね。
難しい事いっぱい言ってたよね?言ってました?とにかく本のよさを伝え…。
そうそうすごい褒めてくれてで私が「もう次仕事ないです」って言ったら「ご冗談でしょう」みたいな事をおっしゃってくれて。
「いっぱいオファーがあるでしょう」みたいな事を言って下さったんだけどあれから本当になかったですね仕事。
とにかく本当に毎週楽しみで。
多分大変だったとは思うんですけど本当に楽しみに待ってたんですよ本を。
今回お会いできるという事で…見たっていうのがおもしろくてドラマを見たんじゃなくて…ああそうですか。
ありがとうございます。
おもしろいですか?特に4話の宇宙の話。
「Q10」の第4話。
佐藤演じる深井平太とクラスメートの月子との会話。
「この世界に永遠はない。
いずれ宇宙は終わる」。
「宇宙って終わりがあるの?」。
「宇宙には暗黒物質が23%暗黒エネルギーが73%」。
「何だよそれ。
ほとんど暗黒じゃん」。
「私達が物質と呼んでる物はわずかに4%。
残念なことに時間とともに暗黒エネルギーは増えていくの」。
宇宙科学の最新のトピックが伏線となり平太が自分にとって大切なものに気付くシーンへとつながっていく。
よく分かんないけど俺もQ10も宇宙に4%しかない物質で出来てて今はたまたまこうやって形になってるけど…。
暗黒エネルギーっていうのがあって…。
今分かった。
この世のほとんどはどうでもいい事とどうにもならない事で出来ている。
だから大切なものは心から大切だと思うものはしっかりと抱き締めて…
俺は今…宇宙の4%を抱き締めている
「俺は今宇宙の4%を抱き締めてる」ってモノローグ…キザなセリフだよね。
モノローグを読むじゃないですか僕は。
アフレコの部屋で。
毎回読む度に…それだけの事をイメージできるのは本当すごいよね。
だってイメージしてるから鳥肌立つんだと思うんだよね。
本当に宇宙の4%だからね。
そうなんですよ。
それを思うとやっぱり鳥肌立つ…。
内容もそうだし…それも含めて…。
そういうのちょっとうまいんだよね私。
本当に秀逸なモノローグだなと思って。
あれがくせ者で…もう好きなとこ行ってやるんだけど…本当にいいですね。
何て言うかなダークマターが実は96%ぐらい…。
そういう事がNHKで普通に流れてた事の方が私にはすごい衝撃で。
テレビで見た訳ですそういう事。
書く前に?書く前にというかちょうど書いてる頃かな。
書く前ぐらいに宇宙の話をされてて本当に日常のある…日常性のテレビの中でそんな「暗黒物質が96%で物質が4%しかありません」みたいな。
で「宇宙はいずれ潰れますよ」みたいな話を平気でしてるんです。
それを見て書こうって思った…。
「やった!」と思って。
木皿にとって4年ぶりの連続ドラマとなる…主人公のテツコが一緒に暮らしているのは家族だけど血のつながりのない男性。
7年前に死んだ夫の父ギフとの2人暮らしだ。
おいしい?うん。
俺今プロポーズしたんだよ。
え誰に?私に!?恋人はいるけれど今も愛する夫の死を乗り越えられないでいる。
こういうのとかあとこんなんも…。
いつまでも若々しくとか…。
何でみんなは死なないって思ってんだろうね。
人は必ず死ぬんだからね。
一樹みたいに死んじゃうんだからね!なぜ夫の死後もギフと暮らしているのか。
テツコがつぶやくモノローグ。
あの日以来私は何もかもうそくさいと思ってたんだ
職場も家族も本当には思えなくてでも本当のふりをしなくちゃいけなくて。
でもあの家では最初からお互いがうそだって思ってるから…
振りかけ取って。
うん。
はい。
ありがとう。
本当のふりなんかしなくてよくて…
そっか。
だから楽なんだ
木皿はなんと30年前のワープロをいまだに使っている。
何ですか?ワープロですか?え〜!?え〜!?びっくりした。
何か置いて…あっなるほどこれがワープロ。
ああそう!そうですね。
これをずっと使ってるのは何か理由…やりやすいっていう事ですか?なるほど。
ず〜っと。
あっでも一緒ですかね?いや違うの。
だから…ローマ字入力は一緒なんだけど平仮名が違うの。
あっ場所が違うっていう事ですか?なるほど。
でも多分ローマ字入力だったら2つ押さなきゃいけないけどこれだったら1つで押せるので…。
じゃあ平仮名でやられている?そうです。
平仮名で押してるので。
もうないんです。
今は。
そんな事ない…。
佐藤健より年上のワープロから心が温かくなるいくつもの物語が生み出されてきた。
妻の妻鹿は商社に勤めるOLだった。
仕事に飽き足らずシナリオを書き始める。
31歳の時ラジオドラマのシナリオコンクールに入選。
当時は暗くアーティスティックな作風だった。
夫の和泉は漫才などお笑いの台本を手がける売れっ子放送作家。
妻鹿に「ドラマの書き方を教えて」と声をかけた事がきっかけで2人はつきあい始めた。
最初はワープロに…同じワープロ買って私が書いたやつで…私が買い物行って…この人が来てる時ね家に。
そしたら自分の書いたものすごい飽きてるんだけど人の手が入るとおもしろくなるからまた…。
活性化するんですね。
飽きないっていうかまたすぐ書けるんですね。
大体書けなくなるのは自分の書いてるものがおもしろくないって思っちゃったら本当おもしろくなくなってそれで書けなくなっちゃうのが多いので。
そういう意味では2人でやるっていうのはいいすっよね。
とってもいいような気がする。
逆にそれでも何か…「いやそれは違うだろ」みたいななった事って今までないんですか?ないね。
作品の事ではないよね。
全然。
へえ〜。
だってやっぱりおもしろいかおもしろくないかだけだから。
俺の方がおもしろいという感じは言わないよね。
トムちゃん。
おもしろくないおもしろいはたとえ自分の考えでもおもしろくないって言われたら確かにおもしろくないよねっていう感じでどっちか比べたらおもしろい方取りましょっていう事だよね。
そしたらまあそういう事を繰り返してるので今はもうどの発想が自分の発想かっていうのはもう訳分かんなくて。
お互いでそういうのやり過ぎてて。
最初は全くゼロな状態じゃないですか。
どういった形で仕事って始まるのかなと思って。
話し合いだよね。
ずっと話して話して話してもうそろそろ締め切りだよみたいな。
おしゃべりですから僕は。
それでこの人がこの本読めあの本読めみたいな感じで「これを使ったらどうだ?」とかこういう世界を…「この映画のこんな世界が使ったらどう?」みたいな感じで。
だからこの人がいろいろ最初から…割とこの人が先に先行していろいろなものを仕込んでるの。
私が書いてるのは今の仕事で私が今やってる…私はダ〜ッて書き出すのね。
出力のアウトプットの人なので。
インプットアウトプット。
この人はインプットの人なの。
じゃあ割とそこは役割分担みたいなものが。
そうですね。
ワ〜ッとこう…そういう。
SFとかで矛盾が出たりするじゃないですか。
でも私は厚かましいおばさんなので…見てる人が後で分かるならOK。
でも今その場で止まらなかったらうそをつき続けれるんだったら走ってよしって思ってる人なので。
うそをついてもいいって思ってるんですよ。
でもこの人はちょっとでもうそが自分がうそだって思ったらもう書けなくなっちゃう。
だからやっぱり書くには私の方が向いてるのでダ〜ッて書いて。
なるほど。
木皿泉を一躍有名にした「すいか」。
初の連続ドラマで向田邦子賞を受賞した。
手がけるのは数年に1本。
何気ない日常を描きながらも笑えて泣ける木皿ワールドは熱狂的なファンを得てきた。
私たちずっとままごとの続きやってんのかもね。
なんと木皿の自宅を使って撮影された。
木皿ならではの視点で夫婦の幸せの形を問いかける。
買ってくれんの?奇跡だよね。
自分に帰る家があるなんて。
こんなにたくさんある中でたった一つだけ私が帰るうちがある。
奇跡だね。
木皿さんのこのセリフの中にはふだん自分が思ってる事を言葉にしたり文章にしなくてもぼんやり感じてる事だったり…本当にどんどん深く針の穴をすっと入っていくような…すごい技っていうか…何か木皿流というか。
そんな気がしますけど。
ふ〜ん。
(笑い声)降りてきたのを書くっていう事ですか?頼まれたら…。
なるほど。
でも自分が書きたいようにやるから最終的にはそうなっちゃうんだけど私がずっと…何でみんなそんな年取ってまで生きなきゃいけないとかっていう理由が全く分からなくて。
思えば…この人に会って結構プロセスなんだなっていう事が分かるまでにすごい時間がかかっちゃったんですね。
作品自体はそこまでのゴールみたいな事が大事だってやっぱり学校とか教えるじゃないですか。
成果主義というか。
でも…何て言うかな勝ち負けというかな…多分だからそういう事をドラマに書いてるのかな。
だからそんなにテーマ的にどうのこうのとかあんまりこれを伝えようみたいな感じっていうのはあんまりなくてどっちかって言うと私たちは…意外と…作るけどね孤独について書こうとか作るけどでもだからといってそれがこうですっていう事を言うんじゃなくてもし「孤独」っていうのがテーマだったらそれについて書いてるうちに「孤独って何だろう?」とか自分で考えていくっていうか書く事は基本的に考える事っていうか自分で答えを見つける事なんですよ。
なるほど。
「昨夜のカレー明日のパン」の回想シーン。
闘病中の夫がもう長くなさそうだという頃テツコとギフは病院から夜遅く帰路に就く。
疲れ切った2人の目に留まったのは一軒のパン屋の明かりだった。
いらっしゃいませ。
もうすぐ新しいのが焼き上がりますけど待たれますか?
そしたらパンの焼けるいい匂いがしてきて…
いい匂い。
本当だ。
ものすごく久しぶりに笑って…
あったかい…。
猫抱いてるみたい。
え?本当だ生きてるみたいだ。
「何だ…私笑えるんだ」ってあの時思った
「何だ…悲しくても幸せな気持ちになれるんだ」って…
実際に自分が…すぐ忘れちゃうし別に見たくもないと思うんだよね。
ああいうようなセリフはやっぱり…そうするとちょっとそこに真実みたいなものがあるとみんな共感してくれるので。
一種の発明というか発見みたいなセリフにみんなやっぱり共感してくれるみたいですね。
生活も仕事もご一緒にされてて大変な事とかはないんですか?普通に24時間ベラベラベラベラ小学生の時みたいに机後ろにしてしゃべってる感じあるじゃないですか。
あんな感じで…もう大体あれだよね朝起きて早く来てねちょっと朝仕事して…で朝ごはん食べてちょっと家の用事してトムちゃんとまたここでグジャグジャして昼ちょっとまあ出かけたりここでやったりしてみたいな感じで…。
ふ〜ん。
後半は舞台をスイッチ。
ふだん来られないですか?もう全然です。
この映画館では佐藤が主演する映画「るろうに剣心」を上映している。
これ全部漫画の感じなんでしょ?夫の和泉は自宅でお留守番。
妻鹿が本腰を入れて謎多き俳優佐藤健に切り込む。
こんな所で…。
うわすごい。
かわいい映画館ですね。
3部作「るろうに剣心」。
おととし公開の第1作に続き今年は2本が連続公開され実写映画で最大のヒットとなっている。
剣心が人斬りに戻ってしまうかもしれない。
過去を捨て去る事誰にもできない。
主人公の剣心は人斬り抜刀斎と恐れられた幕末最強の刺客。
おろ?あれ?おろ〜。
明治維新の到来とともに人殺しの過去を悔い流浪人となる。
だが国家転覆を狙う男が出現し剣心は再び戦いを余儀なくされる。
時がたてばこの小さな手も大きくなりお前は必ず大人になる。
その時に志々雄一派のように力で人を虐げる男にはなるな。
村人のように暴力におびえて何もできない男になるな。
殺さずの誓いを立てた剣心はあくまで人を斬る事なく峰打ちの刀さばきだけで戦おうとする。
すさまじいアクションシーンの連続。
物語は壮絶なクライマックスに突入する。
まあこんな事も。
す…すごいね。
しんどいけどね。
めちゃくちゃしんどいけど。
しんどいけど楽しいですね。
思い出に残ってるシーンありますか?思い出に残ってるシーンっていうか…長いね。
結構長いんですよ。
2本の映画一気に撮ってるっていうのもあるんですけど…分かります分かります。
やってる側からすると。
でもやっぱり最後のクライマックスシーンですね本当のラストシーンの戦いというかアクションですね一番は。
そこは結構…何だろう…変ってどんなふうに?スーパーサイヤ人みたいみんな。
すごい現場でした。
でも分かりますよ何か感じは。
おもしろかったですね。
すごいおもしろかったです。
本当おもしろかったです。
でもあの「ござる」が何だろう…。
「ござる」がね難しいよね。
難しいですね。
何で抜刀斎が悪者なのよ!抜刀斎ではない抜九斎でござるよ。
すぐに食事の支度をするでござるよ。
下がってるでござる。
あの感じで言うっていうと本当にそれもびっくりしました。
まあロボットに比べたら…。
ロボットに比べたらね。
ロボット言葉に比べたら全然…。
原作はシリーズ累計5,800万部。
アニメ化もされた人気コミック。
主人公剣心のキャラクターに多くの読者が魅せられた。
ふだんの剣心は心優しくちょっと抜けたところもある。
ところが一たび刀を抜くと1ふりで4人5人をいっぺんになぎ倒す。
神業的な剣の使い手だ。
優しいふだんの顔と戦いで見せる冷徹なまでの強さ。
その二面性が剣心の魅力でもある。
こうやろうとかああやろうとかっていろいろプランはあったんですか?まず本当に僕結構漫画とか好きなんですよそもそも。
漫画とかアニメとか好きで…読んでたんだね。
そうなんですよ。
剣心はこうあってほしいという理想が既にあったので…自身がイメージする剣心に近づくため佐藤はハードなアクション練習に3か月をかけた。
アクションからも剣心の感情を伝えたい。
日ごと切れとスピードを増していく佐藤はスタッフを驚かせたという。
ここでこういうふうに立っててほしいこういうふうに歩いてほしいこういうふうに戦ってほしいこういうふうにセリフを言ってほしいみたいなのを…でもそれって2次元だしいろいろ制約もあるし自分で作んなきゃいけない部分もすごくある訳じゃないですか。
そこは自分の想像力でやる訳でしょ?そうですね。
やっぱりどっか作ってますよねきっと。
作ってます作ってます。
それはやっぱりやりながら作ってるんですか?やる前にこうしようとか…。
やっぱり乗り移るというか…。
割と乗り移るタイプだもんね。
漫画とかアニメとかのあんな派手な格好してあんな派手な髪形をしてる。
でもそれが剣心っていう…。
でしょうね本当にね。
特に髪形とかは。
時間かかるんだね。
超時間かかります。
やっぱり1週間ぐらいかかるんだ。
むしろそのクランクインの前にも何回も衣装合わせもしてるし何回も髪形の打ち合わせもしてるんですけど…。
それで動かなきゃ駄目でしょ?それで動いてやっぱりなじんでいく感じなんですよね?それで微妙なまんま入り現場にクランクインしてでも1週間ぐらいはかかりましたね。
そういうもんなんですね。
すごいね。
じゃあ「るろうに剣心」は本当にやりたかった役なんだ?本当そうです。
大好きな役です。
できないと思うけどね。
いやいやいや…。
役作りに打ち込む佐藤を間近で見てきた大友啓史監督。
大河ドラマ「龍馬伝」以来のつきあいだ。
チームの要求も高くなっていきますから。
倍倍ゲームにちゃんとなっていける。
…という事を思ってちゃんとやっている。
佐藤は…少林寺拳法や野球に打ち込むスポーツ万能な少年だった。
ぼんやりと俳優という職業に憧れていた。
夢が現実になったのは高校2年の時。
初めて行った原宿でスカウトされ翌年ドラマデビューを果たす。
それから8年多くの役を演じてきた佐藤は台本も独特な読み方をしていた。
懐かしいなと思っておもしろいなと思ったのが6話で…6話かな7話か6話でキスシーンがあるじゃないですか。
それのト書きが…。
あ〜思い出した。
「唇をとがらせて唇と唇を触れさせる
(つまりキスですね)」みたいな…。
突然そこだけ何か木皿さんのメッセージみたいな。
女の子ロボットのQ10と主人公の高校生とのキスシーン。
(つまりキスですね)に込められた脚本家の意図とは?要するにもうキスって書いちゃったら…その人たちが考えるキスシーンになっちゃうとそこのキスはやっぱりちょっとそういうキスじゃないんだよねというのがすごく強くて本人たちはキスだと思ってなかったけどキスになりましたみたいなキスだよっていうメッセージですよね。

(つまりキスですね)」って書いたのは…。
なるほどなるほど。
そういうのは書きますねやっぱりどうしても。
踏み込んじゃってるというかそれは演出の方の仕事だしあと役者さんにここで泣いて下さいというのも実は本当は書きづらくて…。
ここでちょっと笑って下さいとかそういうのは…。
「これにとらわれた瞬間終わるな」っていうのに2年目か3年目かぐらいの時に気付いて…。
それは偉い!「なんとか」とか「泣いて」とか…女の子ロボットQ10の発言に驚く主人公とクラスメート。
セリフの代わりにビックリマークが書かれている。
セリフのあとの「…」と「!」に意外にとらわれがちで僕もすごく駄目だなと思うんですけど自分で。
いや〜そっか!ごめんごめん!私じゃあやめとくわもう。
あれに結構引っ張られて…分かった。
分かる。
ごめんね。
本当に気を付けよう。
本当は同じ時間軸で流れてるのに時間軸をこっちこっちこっちこっちってされるから何かそれにとらわれちゃうんですよね。
だってその人が話してる時の「…」なのに話し終わったあとの「…」だと勘違いしちゃうっていう…。
話してる最中の「!」なのに話し終わったあとの「!」だと勘違いしちゃうから。
だからあの…本当はそうしたいんだよ。
おっしゃるとおりなんですよ。
そのとおりなんですよ。
あれは便宜上そういうふうにしなくっちゃいけないから…。
僕いつもやる時に葛藤なんですよ。
ないというかできたらやりますけどできない。
でもね映像が見えてるんだったらできるよね。
いや〜…。
100年かかったらできます。
多分。
読まないと映像は駄目なんですか?だから僕多分…プロデューサーじゃん。
だけど…与えられた2を2のままやる人もいるだろうし。
いますね。
僕は割と3にしたい4にしたいって言ってやっちゃうタイプです。
本当に自分の思ってるのと体現して演技してるのってあんまり変わらないんですか?もちろんシーンによりますよ。
僕が思ってたのは違うけど監督がこう言うからこうやるみたいなのよくありました。
あとはやっぱり…あっそれもう分かるんだね。
見たら分かるんだ。
考えてくるんだよね。
そりゃそうだよね。
でも全然違う時って本当困らないの?その場で?現場で?そうです。
現場で。
あ〜それはすごいな。
そういう事できるんですね。
一躍佐藤の名を知らしめた大河ドラマ「龍馬伝」の岡田以蔵役。
あいつは悪いやつながじゃき。
人斬り以蔵と恐れられた無知で粗暴な男を佐藤はナイーブな悩める若者として造形した。
うわ〜!はあはあはあ…。
わしは斬りとうて斬る訳じゃないぜよ!実は岡田以蔵を演じている時佐藤に驚くべき事が起きたという。
人斬りとしてしか自分の存在価値を見いだせなかった以蔵が拷問の末処刑されるシーン。
「これまた奸物の趣をもって暗殺せしめかつ去る亥の正月子細これあり。
徒党を結び廉々安からざる企てをもって重き人命を絶ち御国恩を忘却致し…」。
やあ〜っ!泣いて笑うっていうのは…。
全然全く意図してなくてむしろ…むしろ台本読んだ時の絵が浮かぶじゃないですか。
その浮かんだ絵は…あのトコトコトコトコ歩いてる時はどう考えてたの?歩いてる時ももちろんその感じです。
無表情で死んでいこうと思ったんですけど…。
いざとなると…。
泣くのもなしだったの?なしっつうか全然そんなプランもなくて。
泣くのもなしだったの。
だから俺あの芝居してる時の俺の脳内は「えっ?やべえやべえ。
何これ?」みたいな感じですよ。
全然俺駄目だ。
これ終わったら監督にもう一回やらせて下さいって言おうと思ってるんですよ。
あんだけ出ちゃったんだ涙が。
そう。
何かよく分かんない不思議な気持ちで終わって本当にそのあとにベース戻って…集中してないの?あれ。
してるよ!もう一回やらせて下さいって本当に言いに行ったんです。
そしたら監督とかはすごい盛り上がってるんですよ。
監督は「いや〜よかったよ」みたいな感じで「えっマジ?でも一応もう一回やっとく?」みたいな感じで。
本人が言うならね。
そう。
これはどうしてこうしたかってのは…。
だから僕が本当に思ってたのは…だから本当乗り移り?そうなんだ。
結果いろんな方が「死ぬとこよかったよね」みたいな事を言ってくれるから…。
今でも納得してないの?ある意味のみんながよかったって言ってくれるからよかったってのはありますけど…納得してないの?納得っつうか俺は本当何もしてないって感じ。
ああそう。
自分の中でそんな感じなんですね。
でもこういう事ってあるんだなと思いました。
大友さんが最高の環境を与えてくれるから。
今では思ってます僕は。
ほかに毒まんじゅう食べるシーンがあってそれは台本を読んだ時に浮かんだ絵を体現したっていう感じで。
とらわれの身となり激しい拷問にさらされる以蔵。
これ以上苦しまずに済むようひそかに毒まんじゅうが届けられる。
毒まんじゅうには以蔵の自白を封じる意味もあった。
いかん。
食うたらいかん!弥太郎…。
できん。
わしにはできん。
おまんを殺す事はできん!わしはもう…自分の舌をかみ切る力もないがじゃ。
まんじゅうをくれ。
弥太郎…。
なるほど。
なるほど。
これはすごい考えて。
これは考えたっていうかそのプランがあってそれをやったっていう…。
だから…僕からするとっていう感じです。
でもね…分かります。
エンターテインメントとしてはすごい分かります。
納得いかないのはすごく分かるけど…。
全然納得いかない訳じゃないですよ。
俺本当に何もやってないから。
ハハハハハッ!あ〜なるほどね。
間違いなくあります。
それはあるよね。
私もそれは信じてるもん。
本当に書きなぐってるだけだしもう時間が来てしょうがないからバ〜ッてやってるだけなんだからそれを現実にしてる人たちが本当に偉いに決まってるんだからって言ってもそんな本当に命を削って…いや削ってない削ってないって言うのは私の場合はすごくしょっちゅうありますね。
だから本当にそんなに評価されるような事はしてないよっていうのはあるけれども…。
でもこんなしんどい仕事をしてる人の中にもそういうのがあるんだなっていうのは…。
よくありますよくあります。
これ以外にもあるんだ。
よ〜くあります。
そっちの方が…まあ両方ありますね。
分かる分かる分かる。
いろいろある。
みんなで作るじゃないですかドラマとか。
分かりますよ。
そのとおりですよね。
なかなかそうは言っても額面どおりにはとってくれないだろうね。
スタッフキャストが心を合わせて一つ一つのシーンを作り上げていく。
佐藤はそんな撮影現場の空気が何よりも好きだという。
最終的にどうなろうとかあるんですか?えっと…ないですもん。
10年後とかの事を。
つまり先は変わっちゃうからって事?そう。
どうなるか分かんないって事?超速え!超速いの!光の17倍ですか?仏教の本に書いてあるらしいんだけど。
光の速度の17倍だよ。
気持ちだけはね。
体はついていかないんだけどね。
気持ちはそれぐらいの速度でガ〜ッて変わってるもんですよね。
だからそんな速いものの…だからどうなりたいかっていうと…10年後もね。
10年後も10年後の俺がやりたいと思ってる事をやってたいとは思うけど…。
目立つ人みたいな事あんまりないんですね。
でもそれ言っちゃったらそれになんなきゃいけないもんね。
そうですね。
それでぼんやりと何かこう…そういうのはあります。
粋な人って事?粋な人。
粋な人スマートな人?あっロックな人?そうです。
ロックに生きるっていうのは。
何となく分かった気がしたのは…本当に最後までできなかったよ。
本当にそういう事でもあるので。
まだまだ書くべき事はあるしまだまだやらなきゃいけない事もあるし勉強しなきゃいけない事あるのかなと思いますけど…。
期待しております次も。
はい頑張ります。
本当にありがとうございました。
本当にすいません。
遠いところ本当に申し訳ございませんでした。
映画頑張って下さいね。
ありがとうございます。
本当によく分かりましたね。
やっぱりとらわれてないってのは偉いなと思いましたね。
本当にまだ若いのに。
できれば…ちょっとこんだけ話すと結構思いますね。
佐藤健はその後すぐ北海道に飛び新作の撮影に入った。
映画「世界から猫が消えたなら」。
ベストセラー小説が原作だ。
余命僅かという宣告を受けた30歳の郵便配達員を演じる。
このあとも出演作が次々に控えている。
佐藤に会って物語のインスピレーションが湧いたという木皿泉。
次はどんな木皿ワールドを見せてくれるのだろうか。
2015/03/14(土) 22:00〜23:00
NHKEテレ1大阪
SWITCHインタビュー 達人達(たち)アンコール「佐藤健×木皿泉」[字]

売れっ子俳優・佐藤健の真実に人気脚本家・木皿泉が迫る!佐藤の演技が予測不能なわけは?役が憑(ひょう)依した鳥肌ものの瞬間とは?笑えて泣ける木皿ワールド舞台裏とは

詳細情報
番組内容
木皿ドラマ「Q10」に主演したとき、台本が届くのを毎週心待ちにしていたという佐藤。佐藤の演技があまりに予測不能で「当て書き」ができなかったという木皿。「台本を読むと映像が見える」「役が降りてきて体が勝手に動いた」等々、佐藤が衝撃発言を連発すれば、木皿も「昨夜のカレー、明日のパン」など名場面名セリフが生まれる意外なきっかけを明かしていく。書き手と演じ手が、ドラマの表と裏を語り尽くす!
出演者
【出演】俳優…佐藤健,脚本家…木皿泉,女優…薬師丸ひろ子,映画監督…大友啓史,【語り】吉田羊,六角精児

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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