(テーマ音楽)教会が完成した時建設を指揮した大工はこう叫んだといいます。
「このような建物は二度と生まれないだろう」。
ロシア北西部のオネガ湖に浮かぶキジ島です。
広大な森が広がるロシアではもともと木の建物が主流でした。
その最高傑作といわれる教会があります。
左右の教会は18世紀に真ん中の鐘楼は19世紀に建てられました。
大きいこちらは…およそ3,000本のアカマツの丸太が井桁に組み上げられ壁を形づくります。
高さ37m上部には22個のロシア正教独特のたまねぎ形のドームが載っています。
銀色に輝き金属のように見えますが実はポプラの木の板で造られています。
そして小さいこちらが…厳しい冬のため暖房がしやすい小さな教会として造られましたが現在は一年中こちらでミサが行われています。
それは大教会が修復中で使用できないからです。
地盤が軟らかいお墓の上に建てられたため大教会は建設中から傾き始めていたといいます。
旧ソビエト時代教会内部に鉄骨を立てなんとか倒壊は防ぎましたが根本的な修復は行われませんでした。
社会主義体制のソビエトでは石の建物に重きを置き木の文化を軽んじました。
その結果木造建築を修復できる技術者がほとんどいなくなってしまったのです。
その間にも木材の腐食はどんどん進み限界に達していました。
ソビエトが崩壊しロシア正教が復活する中教会を修復するためキジ大工センターが設立されました。
そして本格的な作業が始まりまず傷んだ丸太250本が抜き取られました。
使われていた丸太をできるだけ再利用するため傷んだ部分を取り除きます。
そこに新しい木材を充てる方法を採っています。
修繕を行う大工の中に島で育った青年がいました。
大工センターではヤコフさんのような若手を育成し修復技術を教え始めています。
(鐘の音)一度失われかけた木の文化。
ロシアの人々は再生に向けて立ち上がろうとしています。
2015/03/15(日) 04:25〜04:30
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「キジ島の木造教会〜ロシア〜」[字]
木の文化を守る ▽文化遺産 ▽酷寒の地に建てられたロシア木造建築の最高傑作。社会主義体制の崩壊後、本格的な修復作業が始まった。
詳細情報
番組内容
「キジ島の木造教会」は、1990年に世界文化遺産に登録された。ロシア北西部のオネガ湖に浮かぶキジ島。この酷寒の地にロシア木造建築の最高傑作といわれる建物がある。2つの教会と鐘楼からなり、木を巧みに井げたに組んで建てられた。ロシア正教独特のたまねぎ型ドームは、金属のように銀色に輝く。旧ソ連時代に木の文化は軽んじられ、根本的な修復は行われなかった。社会主義体制崩壊後、倒壊を防ぐため修復作業が始まった。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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