なぜ他人の声を聞き慣れた息子の声と勘違いしてしまうのか?知っているのにダマされる詐欺の恐るべき手口に科学の力で切り込みます。
何か報道番組みたいになってますね来週は。
お楽しみに!さあ今回の『グッと!地球便』は京都とカナダをつないでみたいと思います。
いってみましょう!
海の向こうの大切な人に大切なものを届けます。
今回の配達先は自然豊かな北の大国カナダ
気候も土壌も日本とは異なるこの国で庭師として奮闘する日本人がいます
彼が造るのは日本庭園に用いる伝統技術を活かした庭
設計から樹や石の調達施工に至るまで全ての工程を手掛けています
かつて京都で修業を積んだ彼。
その親方は日本庭園を造り続けて40年。
名人と言われる職人です
叩き込まれた職人魂を胸に厳しい環境の中日々挑戦し続ける弟子に親方が届ける想いとは…
あっどうもこんにちは〜。
どうもお邪魔します〜。
失礼します。
親方でいらっしゃる…。
(佐藤さん)そうです。
佐藤さん。
どうもお世話になります。
今日は本当に…。
こちらこそお世話になります。
お世話になります。
今日はよろしくお願いします。
よろしくお願い致します。
カナダで庭師として頑張ってらっしゃいます隼人さんの今日は親方の佐藤さんとそして兄弟子さんの小笠原さんでねお越し頂いてよろしくお願いします。
ほんで今日はこのお庭…。
ああ私が…。
親方が。
はぁ〜…。
(佐藤さん)隼人がいる時分に造らせてもらった。
あっ隼人さんも一緒に…。
(佐藤さん)ええいたんです。
携わってらっしゃる。
へぇ〜!これ小笠原さんも携わられ…。
(小笠原さん)はい一緒に。
皆さん思い入れのある庭ということですか。
隼人さんもともとカナダにいらっしゃった?はい。
カナダにいて親方さんがいたという事でその人についてたっていう話はされてましたけど。
あっそうですか。
ええ。
それでまあもっと京都の庭を勉強したい日本庭園を勉強したいという事で私どもへ来たという。
あそうですか。
ですからそういう思いがあったんでまあ最大限の本人も努力するし私も努力しましょうという話でねさせて頂いてその当時ね。
小笠原さんはどんな感じで…。
そうですねどんな感じもこんな感じも僕も全然分かってない時やって。
まあ最低分からないという事が分かって行ってくれたらいいねっていうぐらいの話でしたね。
そういう事ですね。
カナダでやってらっしゃる姿というのはご覧になったことは?う〜んあんまり見てないですけどね。
風土とそれこそねお人もやっぱり日本人の日本庭園に対する気持ちとカナダの方とは全然違うと思うんでねそれを彼がどのような形で活かしてるのかなっていう思いはありますわね。
なるほどわかりました。
見てみたいと思います。
隼人さんカナダです。
グッと!
カナダ第3の都市バンクーバー。
比較的温暖な気候のこの街は近代的な都市でありながらも大自然がすぐそばにある環境から世界で最も住みやすい街のひとつと言われています
この日現場に出ているという隼人さんを訪ねて郊外の街へ
実はここ隼人さんが設計から施工まで手掛けた庭園なのです
すごいね。
早速作業現場を訪ねました
(スタッフ)すいませ〜ん。
おはようございます。
(隼人さん)おはようございます。
(スタッフ)小川隼人さん?はいそうです。
(スタッフ)どうもはじめまして。
日本からやってきました『グッと!地球便』です。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今はこれ…?はい今日はそうですね。
これ毎年ちょっと小まめに手入れないと幅が広くなりすぎちゃうんで。
木々の成長が早まる春を前にしっかり手入れをしておく事が大切だと言います
次こうまた生きてそのうちこっちからまた新しいのが出てきて。
隼人さんが駆使するのは日本の伝統技術。
例えば「崩れ積み」と呼ばれる技法で作られたこの滝は自然に崩れたように見えますが実は緻密に計算されて積み上げられているものなのです
ここは個人宅の庭。
元々芝生と林だけだった2500坪の敷地を切り拓き新たに1000本以上の木を植え100トン以上の石を敷き実に3年もの工期を費やして完成させました
中でもこちらの門は思い入れもひとしお
はい。
う〜んまあ…。
…くれるんじゃないですかね。
謙虚に言って。
ここは結構お気に入りですね。
こう…歩いて…。
目線がどこにいくかとかも考えて。
パッて目に入るのが人間そういう性質っていうのがあるんで。
親方がもしここ来て見たら…。
…ってツッコミがありそうですね。
(スタッフ)そうですか?はい。
この藤棚だって日本庭園であんまりこういうのは見ないですね。
まずカナダなんで日本庭園は合わないと思います。
カナダで庭といえば芝生ときっちりカットした植木だけのシンプルなものがほとんど。
しかし近年日本庭園の人気がじわじわ高まってきており確かな技術を持つ職人が求められているのです
そんな中隼人さんは日本の伝統技術を活かしつつカナダの木々や風景ライフスタイルとも調和するような庭造りを心がけています。
庭を発注した家主は…
2013年この庭は州最大の造園コンテストにおいて過去最高得点で最優秀賞を受賞
日本の庭園とカナダの風景を融合させる隼人さんの庭造りが現地で認められたのです
現場からの帰り道によく立ち寄るのが石材屋。
材料の目利きや調達も自ら行います
(佐藤さん)あ結構あるんだ。
そうですね。
でも…。
(スタッフ)えっ灯篭も造るんですか?灯篭も…はい。
こういうのをお客さん勝手に買ってきちゃって置いてあるとなかなかデザインに困る時ありますね。
だいぶ拘ってるね。
隼人さんは並んでいる日本風の商品には目もくれず山から掘り出したままの姿で並ぶ自然石が置かれたエリアへ
分からないかな?なんか表情がすごい豊かって言うか…。
マニアックな世界ですけど…。
(スタッフ)こんな上に山積みされててちょっとしか見えへんのに分かるんですね。
はい。
一応目は肥えてるつもりなんで。
アメリカに留学していた父の影響で幼い頃から海外への憧れを抱いていた隼人さんは…
憧れだけでやって来たこの地で偶然出会って惚れ込んだのが庭師の仕事。
しかし本気で庭師をしていくなら一度は日本で修業をした方がいいと勧められ3年間と期限を決めて京都の造園会社「楓雅舎」に弟子入りしたのです
(スタッフ)京都で修業してなかったら…。
あ〜それなりにこっちでやってけると思うんですよね日本人っていう感覚だけでも。
そうやってきてるガーデナーさんいっぱいいるんで。
でもだんだん競争率が激しくなってきてるからもう付加価値で…。
そういう意味じゃやっぱりほんと何ていうのか京都の…。
隼人さんの自宅があるのはバンクーバーのベッドタウンバーナビーに建つこちらのマンション
(子供の騒ぎ声)ただいま。
(明依ちゃん)わぁ〜っ!キャーッ!うるさい。
「おかえり」でしょ?
(子供の騒ぎ声)ただいま。
わぁ〜っ!キャーッ!うるさい。
「おかえり」でしょ?
修業時代に京都で出会った奥さんの美穂さん。
そして7歳になる長女の瑠奈ちゃん。
4歳になる次女の明依ちゃんの家族4人で暮らしています
いただきます。
(瑠奈ちゃん・明依ちゃん)降ってない!ほんと?
(美穂さん)降ってたよ。
(瑠奈ちゃん・明依ちゃん)降ってない!
(美穂さん)外見たときバ〜っと降ってたよ。
降ってない!京都で修業してる時はやっぱ…。
フフフ…そうだったかな。
ちょっと見せんの恥ずかしいみたいな。
ここはこうやるだろうとか。
木切ってらそんなとこ枝抜いていいのか?みたいなのが頭よぎりますよね。
翌日朝早くから作業に向かいます
こちらは弟子の渡邉久美奈さん
日本で修業した後2年前から隼人さんの下で働いているそうです
この日向かったのはかつてカナダに日本人が初めて移住した街リッチモンド
100キロを超える石材を使う事も多いのですがカナダの家は庭への通路が狭く人力で運ばなければならない事もしばしば
ここの家主さんは隼人さんを7ヶ月も待っていてくれたそうです
元々このように芝生だった庭を土を入れ替え石垣を作り全く違う庭に造り変えていきます
トータル2ヶ月半での完成を目指しているそうです
そうですね。
常に見られてる感じですか。
こちらは日本庭園でよく見られる手水鉢
そうです。
(スタッフ)すごいっすね。
根性です。
う〜ん…。
(スタッフ)仕事はこれしかしなかった?これだけ。
ハハハ…。
日本だったら買う人の方が多いかもしれないですね。
今は。
弟子の久美奈さんは敷石を並べて通路作り
緻密でありながらしかも自然の風合いを残す
職人の技とセンスが問われます
隼人さんは弟子にとにかくやらせてみるようにしています
自分も親方にそうやって鍛えられたからです
京都での修業時代隼人さんが着ていた楓雅舎のトレーナー
カナダに戻る時に数枚持って来たのですが10年以上が経ちこれが最後の1枚になってしまいました
あ〜涙が出るね。
やっぱり気合い入りますね。
師弟で仕上げた道がひと筋庭に通りました
はい。
(スタッフ)久美奈さんの弁当デカないですか?よく食うもんね。
(渡邉さん)はい。
頼もしいっすね!頼もしいね女の方でこんなに。
だからこそ力が強いのかわからんね。
すごいな〜。
週末仕事終わりに必ず立ち寄る場所があるそうです
お疲れさ〜ん。
・お疲れ様で〜す・
週末仕事終わりに必ず立ち寄る場所があるそうです
お疲れさ〜ん。
・お疲れ様で〜す・お疲れ様で〜す。
ここは隼人さんと同じくバンクーバーを中心に活動する日本人の大工さん達の工房
い〜やだいぶいっちゃったね。
ここらへんもね。
ありゃりゃりゃ。
ハハハ。
10年?10年ぐらい。
うわ〜。
大事にしないと。
独立した時からずっと愛用してきた一輪車
10年経ち持ち手が腐ってしまいました
実はこの工房に毎週立ち寄るのは壊れた道具を修理したり1週間使い込んだ道具を手入れするためなのです
よしバッチリだ。
あとはここ削るだけでハンドル持ちやすくなって完成です。
(スタッフ)道具は結構直して使うんですか?はい基本貧乏性なんで。
カナダで庭師として独立して10年
最近隼人さんには職人として抱き始めた葛藤があると言います
庭造り続けるとどうしても同じようなデザインになりがちなとこがあるんですよ。
それを…あと材料もカナダは日本と比べて限られてますから。
っていうのがありますね。
今ちょうどそういう悩みがある感じです。
いや〜。
大したもんですわ。
今まだ日本で少なくなった仕事をされてるね。
やっぱりそれは京都で習った技術を持ってってるなって大したもんやなと感心しましたね。
まあでもすごい…親方がたぶんこれ見たらこう言うんじゃないかなって結構怒鳴られるとこを想像つくっておっしゃってましたけど。
自然な石を…。
ちょっと何か硬さを感じるんですね。
それがまた「流」なのかも。
…かも分からんけど。
あと隼人の想いでしょうけどね。
なるほどなるほど。
想いでしょうけどね。
兄弟子の小笠原さんご覧なってどうでしたか?修業してた頃やってたことを向こうでもやってる。
例えばとりあえずやらしてみる。
がむしゃらにやらすってことが自分らのやり方やったんでそれをやってるっていうのすごい良かったしそれこそ最初来た時手が力仕事やりすぎて手が腫れてご飯うまく食べれないです…みたいなこと言ってたぐらいやったんでねそれがすごく活きてきたんが良かったなぁと思ってね。
ご本人もその想いというのはずっとお世話になったトレーナーをあちら持って行って10枚持って行ったけどもう最後の1枚やと。
ボロボロなるぐらいずっと着てた。
親方ジーンとなさってましたけども。
あれは涙が出ますね。
ねえ!今だに着てくれてるってそれはありがたい。
そうですね〜。
わかりました。
じゃあそれではこの後お届けものをさせて頂いてるとこを引き続きご覧いただきたいと思います。
いってみましょう。
隼人さん。
もう一度カナダへ…グッと!
この日はバンクーバーから車で40分ほどの現場へ
隼人さんにとって初めてとなる公共の仕事
市立公園の中に日本の伝統的な技法を使って石垣を作っていきます
これは庭師には欠かせない三又という昔ながらの道具
こうした日本の伝統技術を守っていきたい隼人さんはそう考えています
未来への足がかりになるというこの仕事
(スタッフ)1回あるのと…。
庭師として今まさに新たな一歩を踏み出した隼人さん
よくEメールで来るんですけどヨーロッパでも今ウェブサイトで見てうちでも庭アイデアでも図面でもいいからやってくれみたいなことはありますから。
そこまで…。
地球の裏でも。
隼人さんに京都の親方から届けものです
うわ…すげえ。
すごいっすね。
なんだこれ。
(スタッフ)京都の親方から隼人さんにお届けものがありまして。
マジっすか?うわ…すげえ。
すごいっすね。
なんだこれ。
ワハハ!これは。
マジっすか?これ。
すげえ。
僕が2階に住み込みで働いてる時にあの…何ていうんですかね食べ物置いて食べたりとかちゃぶ台代わりに使ってましたね。
あと常に石触ってたかったんで仕事終わっても。
テレビ見ながらこんな感じで。
修業時代材料として置いてあったこの石をあまりに気に入った隼人さん
親方に無断で部屋に持ち込み苦しい日々をこの石と共に過ごしたのでした
それを知った親方が今日までずっと大切に手元に置いていたのです
懐かしいです。
その3年間ず〜っと一緒でしたからね。
信じられない。
これはカナダの現場には使えないですね。
もったいないし。
(スタッフ)もったいない?はい。
僕がなんか自分の庭最後に造りたいなと思ってそん時に取っときます。
また明日からこれで頑張ります。
感謝ですね。
これは…でもあれはその…隼人さん修業時代に。
私んとこの事務所のね2階に住んでましたから40キロから50キロぐらいあるんちゃいます。
ええ〜!そうなんですか。
自分でひとりで持ち上げたですからね。
何を思ったんかという。
真黒石というのが京都でも良い石やというのを聞いてあの石が良い石なんやというので夜に親方が居〜ひん時に持って上がってたん僕は知ってます。
でも別に親方怒ることなくそれは…。
もう〜怒るよりも呆れてますわな。
当然のごとくね。
(ちはる)すごいね〜竹が。
これ?2015/03/15(日) 10:25〜10:55
読売テレビ1
グッと!地球便【カナダで庭師として奮闘する弟子に親方から届けもの】[字]
海外で頑張る日本人に家族の想いを届けます▽カナダで奮闘する日本庭園の庭師▽京都で培った職人魂…気候も材料も全く違う国で庭を作り続ける弟子にかつての親方から届け物
詳細情報
出演者
山口智充
海外で頑張る日本人
番組内容
日本を飛び出し、海外で生きる多くの日本人。その国にしかない技術を求め、修業に出る者。大恋愛の末、海外に嫁ぐ者。会社を辞めて、異国で第2の人生を送る者…。そんな彼らには遠く日本で暮らす家族がいて、お互いの間には様々な想いがあります。この番組では、そんな“想い”を、「日本の家族から贈り物を届ける」という方法で繋いでいきます。海外で奮闘する日本人の姿…、そして遠く離れたからこそ分かる家族の絆を描きます。
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