松陰の塾は訪れる者を身分にかかわらず受け入れる型破りな学舎として広く知られるようになり叔父の玉木文之進の塾であった松下村塾の名を正式に譲り受ける事となった。
(一同)おお〜!
(玄瑞)えいえい…。
(一同)お〜!
(一同)えいえいお〜!えいえいお〜!えいえいお〜!えいえいお〜!えいえいお〜!えいえいお〜!「女は形よりも心の勝れるを善とすべし」。
おなごに一番大切なんは顔形ではない。
心ばえにあるという事です。
(せきばらい)
(文)兄上の「女大学」のご講義があれほどつまらんとは…。
(亀)やけど寅次郎さんはきっと皆さんのために話して下さったんでしょう。
そろそろお嫁入りの年頃ですけぇ。
嫁入り!そねぇに驚く事はないでしょう。
ええお方とご縁を結びたいもんです。
心ときめくような出会いがしとうございます。
ときめく?その人の事を考えると稲妻が走ったみたいにビカッとなって心の臓がキュッとなってドキドキが止まらんくなるような。
今までそねぇな気持ちになった事ないそ?あるようななかったような…。
高杉さんや寺島さん品川さんを見ても何も?ないです。
伊藤さんは?伊藤さんはないですよね。
ないない!久坂さんは?えっ?文武に秀でた美男やしおまけにあのお声!そうやろか?あっ姉上はあるんですか?う〜ん嫌じゃねえ文さんったら!あっ母上は?ありますよ。
え〜っお相手は?相手はどなたです?ん?何じゃ?誰の話じゃ?旦那様のお話ですよ。
(百合之助)ん?わしの?母上…。
(百合之助)おお文。
江戸から届いておったぞ。
あっはい。
あっ稔麿さんから。
兄上が?江戸のお菓子作りの本やね。
わあ〜!どれもこれもほぉべたがほろけそうな。
心がときめきまする。
(晋作)稔麿から手紙が来たんじゃと?ハリスの謁見を公方様が許したそうじゃ。
かねてから幕府に対し通商条約締結を迫っていたアメリカは下田に艦隊を送りアメリカ領事ハリスと将軍家定との会見を強く要求した。
(伊之助)ご公儀が我らに意見を?
(椋梨)ハリスから迫られた通商条約の締結についてどう対処すべきか思うところを述べよと。
武力で脅されて通商条約を結んだとなれば他国から日本は武力で脅しさえすれば言う事を聞く国と侮られてしまいます。
まずは日本も力をつける事が肝要であり…。
(椋梨)小田村。
幕府と事を構えて我が藩によい事があるか?ご公儀が欲しておるのは要は通商条約への賛同じゃ。
意見書もそのようにまとめておけ。
(テーマ音楽)・「愚かなる吾れのことをも」・「友とめづ人はわがとも友と」・「吾れをも友とめづ人は」・「わがとも友とめでよ人々」・「吾れをも友とめづ人は」・「わがとも友とめでよ人々」・「燃ゆ」うちがお菓子をですか?
(寿)椋梨家の奥方様がお知り合いを招くんです。
その席で味わいに工夫を凝らしたものをご所望です。
ぜひとも作ってほ…。
(くしゃみ)お風邪ですか?お香のお稽古でくしゃみと鼻水が止まらんで。
大変なんですねおつきあいも。
作ってくれるよね。
お菓子。
うれしいお話やけど無理です。
何で!?日に日に塾生が増えております。
そのおさんどんとやりくりでとても人様のお菓子を…。
(彦介)あの〜!すずりのお水を頂きたいんですが。
どうにも腹が減って先生のお話が頭に入りません。
差し入れの魚持ってきました!
(寺島)うわ〜!おいしそうじゃ!いつもすみません。
通商条約はまだ早い。
これ以外の結論はありません!
(品川)そんとおり!
(利助)でも異国の事は学ばんにゃならんでしょう。
(靖)学ぶんは大事じゃ。
じゃが異国の連中の言いなりで通商を受け入れる訳にゃいかん。
前原君。
君はどう思いますか?
(前原)皆さんのお話が今の私にはどこか遠すぎて。
…というと?私がここへ来たんは何で飢える者がなくならんのかそれを知りたいと思うたからです。
米が取れりゃ食える。
不作じゃったら飢える。
そんだけの事じゃ。
そんだけの事が何でうもういかんのかと。
どうぞ詳しく。
私の住む目出村は貧しい土地です。
そこでは武士も百姓もない。
皆がひたすら畑を耕します。
それでも食うていかれん者がおるんです。
皆さんのお話を聞いとると今の日本国がただどうしようもなく愚かでふがいないだけの国だと言われとるようでちいと悲しいような…。
すんません。
議論に水をさしてしもうて。
いいんですよ。
(足音)兄上。
何じゃ?兄上は文をどのようにお考えなんですか?何じゃお前やぶから棒に。
年頃の娘に娘らしいたしなみも学ばせず来る日も来る日もおさんどんばかり。
このままでは文は塾生のお世話で一生が終わってしまいます!姉上!ご講義の邪魔をしてはいけません!まさか文を塾生のどなたかに嫁がせようなどとお思いではないでしょうね。
えっ?えっ?なるほど!文は塾の女中ではございません!これ以上都合よく使い回すのはおやめ下さいませ。
文の嫁ぎ先なら私が見つけます。
お前が?そこのあなた。
はっ?茶話会の日椋梨様のお屋敷まで文に付き添って下さいませんか?私が?この人は塾に学びに来とるんです。
そねぇな…。
変な虫がついては困りますから!ハハハハハハ!お前がのう。
そもそも一番の虫とはお前じゃろう。
どねぇな意味じゃ。
それにしても椋梨様のお屋敷を訪ねるとは。
お寿さんは椋梨様のご家族とご昵懇ですから。
まあおおかたお文さんの縁談でも頼みにあがるっちゅうところでしょう。
縁談?家の格が合わんのではありませんか?では家の格の違いを言われて慣れん屋敷でただ嫌がらせをされるという事も。
嫌がらせ?あるある。
何せ椋梨様は先生を蛇蝎のごとく嫌うておられますから。
いかん…。
そりゃいかん。
ち…違う!塾と先生のためじゃ!断じてあいつのためじゃない!ふ〜ん。
(笑い声)違う!俺は…俺は…お文は…美人じゃないし俺の好みじゃない。
「女は形よりも心の勝れるを善とすべし」。
あっいえ。
「女大学」にはそう。
そのころ伊之助は幕府への意見書をまとめる事に没頭していた。
旦那様。
どちらがよろしゅうございましょう?俺に着物の事など分からんよ。
美鶴様に文を引き合わせようと思うんです。
こちらは若々しくこちらは清楚でございましょう?文を椋梨様の奥方に?このままでは文は塾のおさんどんに使われるばかり。
そうなる前にしかるべき方に嫁がせてやらんと。
その話文は心得ておるんか?お任せ下さい。
文の嫁ぎ先も旦那様のお仕事も私がうまくいくよう万事計らいますから。
行ってまいります。
一緒に参る。
結構です。
子どもじゃありませんから。
お前の姉上に頼まれたんじゃ。
行く。
ひょっとしてこの羊羹が欲しいんですか?ええ!そこまで言うんなら勝手に行け!言われんでも勝手に参ります。
行きました!お…お文さんの後を追って久坂さんが歩きだしました。
よし!久坂の朴念仁がどねなざまをさらすか見届けちゃる。
(利助)高杉さん!前原君。
(前原)「日本政記」…。
この前前原君は言っていましたね。
「皆の話を聞いていると日本国がただ愚かでふがいないだけの国にしか聞こえん。
それが悲しい」と。
胸に刺さりました。
近頃の議論はいつも我が国が何も知らん赤子にすぎんという事から始まります。
ですが我が国はまことにただの無知な赤子にすぎんのか。
他国に誇るべき思想は…魂はないんでしょうか?いま一度日本国の歴史から学びましょう。
非常の時ほど足元を固めねばならん。
その事を僕は忘れていた。
思い出させてくれてどうもありがとう。
先生…。
高杉。
何じゃ。
中には入れてもらえんのか。
送り届けるんが役目やからの。
俺やったら中の様子をなんとかして知りたいと思うがな。
よくまあ…。
(小声で)何で届けた着物を着てこんかったの。
(小声で)お菓子をお届けしたらすぐに帰ろうと思うて…。
あの…江戸の老舗船橋屋の名物でございます。
同じ作り方でこしらえてみました。
どうぞ。
・
(家士)おい!こっちじゃ!・
(玄瑞)お待ち下され!・
(家士)おとなしゅうせえ!
(美鶴)何の騒ぎです一体?
(家士)屋敷の外でうろうろと中をうかがっておりました!
(玄瑞)決してそのような…。
ここを誰の屋敷と心得ますか。
事と次第によっては許しませんよ。
申し訳ございませぬ。
私の付き添いでございます。
お文さん…。
あなたは?杉文と申します。
妹の文でございます。
こちらに参る途中何か不都合があってはと思いその方に供を頼みました。
松下村塾久坂玄瑞と申します。
ご無礼の段平にご容赦願いまする。
そうでしたか。
松陰先生の…。
国禁を犯した大罪人に学ぶとはどんな面構えかと思うたら…。
なんとまたかわいらしい。
この者に向こうで茶など。
(家士)はっ。
あなたもこちらへ。
お菓子作りの得意な妹御とはあなたの事でしたか。
実は本日は文の事で奥様にお願いが。
私に?どなたかよいご縁をお世話頂けたらと。
えっ?
(寿)身の程知らずとは承知しております。
それでも文は私のただ一人の妹。
身内に罪人を持つ娘が良縁を得るには並のお引き立てではかないませぬ。
何とぞ椋梨様のお力で。
お願い申し上げます!姉上…。
寿殿。
手をお上げなさいまし。
私どもでよければお力になりますとも。
近々また香の会を催します。
主人が目をかけているお若い方々も参ります。
あなたもぜひ。
聞いてません!いいじゃありませんか。
あねな事をお願いするなんて。
それじゃあ聞くけど。
お前は自分でお相手を見つける事ができるの?いつまでも寅兄にくっついて塾のお世話をしてそれで何かいい事があるんですか?別にそういうつもりでいる訳では…。
あの寅兄がまた何かしでかしてもびくともせんそういうお相手に嫁がんとうちら幸せになるなんてできんのよ。
幸せってそねなもんでしょうか?
(足音)
(寿)手習いは済んだの?まあよく書けたこと!おいで。
すまん。
こちらこそ姉上が勝手な事をお願いして。
共に頭を下げてもろうて…。
へえ…一応礼儀は心得ておいでなんですね。
お前の縁談に差し障りが出たら寝覚めが悪いからな。
あなたには関わりのない事です!
(滝)お上手やね〜!助かります。
たった10日ほどでしたがここでの事は生涯忘れません。
お帰りになるんですかもう?ええ。
明日。
私は歩くんが遅い。
この足じゃ生涯誰に追いつく事もできんのじゃないかとずっと不安でした。
じゃが分かったんです。
怖かったんは足のせいじゃない。
どこへ歩いていけばええか分からんかったからなんじゃと。
もう怖くはないんですか?先生がおられます。
明かりを見つけたんならもうせく事はない。
あとは自分の目指すところにゆっくり近づけばええ。
ここは楽しかった。
(滝)さあお入りんさい。
(前原)えっ?いえ私は…。
風呂は仕事をした者から入るんですよ。
遠慮せんで。
さあ。
おや帰っとったの。
塾の方たちのお世話私も好きです。
そうですか。
でも姉上はそんなうちが心配みたいで…。
寿なりにあなたの事を思うてるんですよ。
ええじゃありませんか。
ちいと行き違いがあっても。
ふっとまた分かる事もありますよ。
お互い思い合う気持ちがあれば。
思い合う気持ち…。
(靖)お文さん?今日はどちらへ?文。
本日は椋梨様のお屋敷で催される香の会に参ります。
皆さんのお世話は母が致しますのであしからず。
出かけてまいります。
おう。
後をつけるなど子どもじみた振る舞いはおやめ下さいましね。
誰が追うか。
行ってまいります。
ついてこんでって言うたで…。
あ…すいません。
(美鶴)まあまあ文さん。
どうぞお楽に。
もっと香りを楽しんで。
(くしゃみ)すみません。
(椋梨)大評定も近いというのにご公儀への意見書がなかなか進まぬようだが。
いえ。
万事ご公儀の御意に従いますると記すだけでは納得がいかぬか?公方様への忠勤がそれに尽きるとはとても思えないのです。
何か新たな道はないものかと。
まずは藩の財政を万全にし変わらぬ忠義を持ってご公儀をお支えする。
これこそが毛利家の第一義である。
ほかのお歴々もそのようにお考えなのでしょうか?何じゃと?そこまで仰せなら椋梨様お一人の考えではなくいま一度家中で論議を尽くされるべきではないかと。
なるほど。
若い者の顔色を見てか。
周布めならあるいはそのように計らうかもしれぬが。
(周布)なるほど。
椋梨殿がのう。
いま一度家中で論議を尽くすよう計らう事はできんでしょうか?お主から椋梨殿に申せばよいではないか。
申し上げておりますが…。
自分では動けんからわしを動かそうっちゅうんか?女将!酒じゃ!・
(女将)かしこまりました。
いかにもわしは椋梨が嫌いじゃ。
じゃがその下で長崎海軍伝習所に行ったお主の兄は洋学所を開き初めての西洋式軍艦を造り上げる事ができた。
お主がやつの懐に飛び込んでくれたおかげじゃ。
わしを裏切ってな。
裏切ったなどと…。
それを今度は己の意見が通らんからとあいつを裏切るっちゅうんか。
そのようなつもりで伺ったのではありません。
ならば意見書など捨て置け。
我が藩の意見書がご公儀の心を動かすなどありえん。
隣ええか?小田村様。
おやじ。
へい。
高杉ならともかくこねな所で君と会おうとは。
何かあったんか?別に何も。
何でも言うてみい。
いつも心と裏腹の事をして居たたまれん気持ちになるんです。
幼い頃からそうです。
独りぼっちで。
まことは誰より人が恋しいのに平気な顔をしたり。
どねぇに欲しいもんも「ああ俺には無理じゃ」と初めから諦めて…。
そうして心を偽るうちにえろう大事な…決して譲っちゃいけんもんも失うてしまいそうで…。
あいつがおらんようになったら…俺はもう…。
くだらん悩みじゃな。
くだらんとは。
心を偽るなど生きていく上では当たり前の事じゃ。
皆そうして生きとる。
決してまともに向き合うてはいけん事が世の中にはあるんじゃ。
俺はそれを父から学んだ。
お父上は?死んだ。
曲げられん己を抱えたまま。
俺はあのようにはならん。
どねぇした?強い方なんですねお父上は。
ん?曲げられん己を抱えたまま死ぬなどと…すごい事です。
そねなふうに生きていけたら…。
今分かった。
俺はお前とは合わん。
なんぼじゃ?失敬な!結構ですよ。
こっちこそあなたとは合わん!…合いません。
じゃが…行かんでつかぁさい!酒癖悪いなお前!あいつに嫌われるぞ。
知っとるか?あいつにはどねな見栄も体裁も通じん。
何もかも見透かされてしまうんじゃ。
うそも弱いところも全部。
(寅次郎)どうした?誰ぞに用か?あ…いえ。
ご公儀への意見書がまとまりましてございます。
うむ。
してどのように?当家と致しましてはご公儀をお支えし通商条約については更に吟味の上で締結を。
大儀であった。
椋梨の申し条に異論はないな?ございませぬ。
同じく。
同じく。
しかりと存ずる。
同じく。
同じく。
同じく。
同じく。
同じく。
同じく。
同じく。
しばらく!しばらくお待ち下さいませ。
おそれながら!いま一度意見書の内容をご吟味頂きたく。
お願い申し上げまする。
これでは不十分と申すか。
(椋梨)その儀は無用。
一同同意のはず。
いま一度!皆様いま一度お考え頂けませぬか。
(椋梨)小田村控えよ。
今異国の申すままに通商を承諾しては日本はいずれ清国のごとく金銀と土地を収奪され異国の侵略を許してしまう事になりまする。
決して条約を認めてはなりませぬ!控えよと申すに。
待て。
小田村思うところを述べよ。
はっ。
ご公儀は我らに服従を求めているのではない。
意見を求めているのです!ならば諸外国の武威に屈しての通商条約は時期尚早!そのようにはっきり申し上げる事こそご公儀への何よりの忠義と存じまする。
三方を海に囲まれた我が藩なればこそ異国の脅威をつぶさに心よりご公儀に説く事ができるのです。
そのようにこの日本国にご公儀に尽くす事ができるんは我が藩をおいてほかにございませぬ!今この意見書をおざなりなままに済ませればいずれ我が藩の…この日本国の決して譲れぬ一大事を見誤る事になりますぞ!
(周布)おそれながら。
小田村の申す事にも一理ござる。
服従恭順のみが我が藩の生きる道ではございませぬ。
時に我らの存念をしかと申し上げその上で軽挙をおいさめ申す事もご公儀への忠。
ひいては毛利家のとるべき策の一つと心得まする!毛利家とな…。
おそれながら。
私も。
そのように。
同じく。
同じく。
同じく。
殿。
ご裁断を願いまする!周布。
改めてそちに申しつける。
早急に我が藩中の意見を集めそれをまとめよ。
必ずや毛利家の面目躍如たるものを。
そうせい。
はっ!奥方様!小田村でございます!急ぎお見舞いに参りました。
奥方様!お加減はいかがですか?奥方様!椋梨様が政務役から外された?
(梅太郎)後に就くんは周布政之助様と専らのうわさじゃ。
周布様が…。
大評定の席でご公儀への意見書について伊之助殿がそれはそれは根気強く殿に申上されたという事じゃ。
(寅次郎)伊之助が…。
…でその伊之助殿がこれを。
「近頃は会う事もまれなれど相変わらず息災の事と拝察致し候。
お前ほどではないがこのたび私も一つ猛をなした。
そこで今日はお前に一つ意見を具申したい」。
私に?一体何を?寅兄様?お入り。
久坂君。
はい。
文。
はい。
お話があります。
伊之助からの手紙です。
「こたび塾では新しい学舎を得たと聞く。
若き塾生らと新たな福堂を得たお前に友として一つ進言をしたい」。
「決して己を曲げられん男がおる。
掲げた志を胸に暗い道をひたすら歩く事のできる男じゃ。
女がおる。
温かく人を見つめ寒風にも決して折れん樹のような女じゃ」。
久坂。
文。
お前たち夫婦になれ。
重ねて私からも頼む。
君こそは必ずや第一流の人物となる。
天下の英才じゃと私は信じとる。
家族となってくれたらこねぇに心強くうれしい事はない。
お前は今はまだ妻となるには未熟かもしれん。
じゃが誰よりもこの塾を大事に育んでくれとる。
一人で生きてきた久坂の事もよう分かっとる。
互いを思い合う気持ちさえありゃあお前たちはきっとええ夫婦になれる。
謹んでお受け致します。
兄上様がそうおっしゃって下さるんなら。
それに…思い合う気持ちがあれば必ず幸せに近づけると存じます。
ええんか?俺と夫婦やぞ。
はい。
夫婦です。
あ…。
どうした?何でしょう?心の臓の辺りがキュッと。
病かもしれん。
横になれ!あっ…フフフ。
大事ありません。
お構いなく。
何かこう…この辺りがキュッとしてドキドキして…。
どねぇな痛みじゃ?ええから横になれ。
大丈夫です。
(玄瑞)ちゃんと飯は食うとるんか?食べました。
大丈夫です。
朝起きた時とかは?大丈夫です。
キュッとなっただけです。
キュッと…?でも病じゃったら…。
文と久坂の結婚が決まった。
晴れて夫婦となった文と久坂。
しかし早くも2人に試練が。
狂う時が来たんじゃ。
行って下さい久坂さん!突然久坂に江戸行きの命が下ります。
久坂の思わぬ決断に文は…。
厳しい処罰が下される事になろう。
ご期待下さい。
私の一生の志です。
長州藩の軍事改革は西洋の知識を取り入れた革新的なものでした。
黒船来航の3年後長州藩は軍備強化のため造船所を建設します。
長州初の西洋式軍艦丙辰丸を造りました
郡司鋳造所では西洋式の大砲を量産し海岸防備を固めます
大砲に必要な強い鉄を生み出すため反射炉も試されました
最新の科学技術や医学の研究所が置かれた南園。
ここではガラスも作られていました。
ガラス製品は志士たちが愛用したといいます
危機意識に目覚めた長州藩は近代化にいち早く挑戦していたのです
2015/03/15(日) 20:00〜20:45
NHK総合1・神戸
花燃ゆ(11)「突然の恋」兄の決心で妹に運命の神が舞い降りる▽大河ドラマ[解][字][デ]
姉の寿(優香)の口利きで、文(井上真央)に縁談が舞い込む。塾生の久坂玄瑞(東出昌大)は文にほのかな想いを抱いていたが、お見合いの付き添い役を任されてしまい…。
詳細情報
番組内容
松下村塾が型破りな学び舎として広く知れ渡ると、文(井上真央)は塾生たちの世話で一層忙しくなる。その様子を見て心配した姉の寿(優香)は、文に縁談を持ってくる。塾生の久坂玄瑞(東出昌大)は文にほのかな想いを抱いていたが、気持ちを打ち明けられぬまま、お見合いの付き添い役を任されてしまう…。一方、小田村伊之助(大沢たかお)は、危機に直面する幕府に対し意見を進言すべく、藩の派閥争いの中で重大決心に迷いが…。
出演者
【出演】井上真央,大沢たかお,伊勢谷友介,東出昌大,高良健吾,北大路欣也,原田泰造,優香,久保田磨希,森永悠希,瀬戸康史,劇団ひとり,佐藤隆太,要潤,大野拓朗,音尾琢真,鈴木伸之,内野謙太ほか
原作・脚本
【脚本】宮村優子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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